今日は京都御苑の中を歩いてみました。
サクラが遅ればせながら、つぼみを膨らませ今にも咲きそうでした。
今年はよほど、寒さがこたえているのか、例年に比べてずいぶん、開花が遅いようです。
ようやく、高知のサクラが満開、北九州のサクラが咲き始めたというニュースが流れていました。
一昨日から修学塾の研修で京都に来ていますが、昨日は大変でした。
高祖日蓮大菩薩の最高能判の書と言い、もっとも肝心要の御本尊について明された「観心本尊抄」について私が学びつつ書かせていただいた「『観心本尊抄 修学』を上梓して」と題して、講演をいたしました。
講演をするのは、なかなか機会がありません。今までもっぱら講師を招いて講演を主催する側でしたから、慣れていません。
冷や汗が夏でもないのにぐっしょり。
終わったら、一年分くらいの疲れに襲われました。でも、終わった―という、その安堵感は何とも言えません。
少し、内容的に欲張りすぎて、百時間かけて話しても話し足りないくらいの事を、一時間半でやってしまったので、皆チンプンカンプンだったかも。
本の宣伝くらいにはなったかも知れません。終われば終わったで、今日になったら反省しきりです。
フィリピンにネグロス別院ができ、マニラ別院の土地も買え、ご信者が御利益を頂いている事、これ、すべて御本尊の経力のお蔭、という話を最後に「まとめ」でしました。
アイリーン・カシピさんという女性のお父さんが交通事故で、瀕死の重傷。脳の血管が損傷しているということで、意識もなく、身体が動きませんでした。その人がご信者のお助行と、御宝前にお供えした御供水をコットンに含ませ、娘さんがお父さんの口に少しずつ流し入れて頂かせたお蔭で、意識が回復、手術無しで退院して、今は元気を回復しています。なぜ直ったのか、お医者さんも分からなかったでしょう。手術代が25万ペソ・・約50万円かかるといわれ、すぐ用意しなさいといわれたそうです。しかし、25万ペソと言えば、物価が日本の十分の一ですから、500万円くらいにあたります。フィリピンでは平均的な男性の給与で2年分以上に相当します。即金で納めるのは当然、無理です。したがって御宝前にお縋りするしかない、この御本尊にかけるしかない。この気持ちがお計らいへと通じたのです。
考えられない現証ですが、その話が講演の中ではいちばん良かったようです。
これはこれで良いのですが、本題の話は通じにくかった感あり。
それで、今日は気分転換も兼ねて、京都御所の中を少し散歩しました。
明日からまた、御奉公に邁進です。
もう、やめられてしまったのかなぁ~と寂しい思いをしてました。