どっと屋Mの續・鼓腹撃壌

引き続き⋯フリーCG屋のショーモナイ日常(笑)

この世界の片隅に、47回目鑑賞

2017年09月23日 21時10分00秒 | アニメ
今回は鑑賞というよりもイベント性が強いので、回数に入れて良いのかどうか迷うところではありますが(^_^;

ひょっとした今日の上映会、映画史に残る革命的な出来事になるんじゃないでしょうか?

映画を作った監督自ら、上映しながら、その場で解説してくれるなんて...すずさんじゃないけど「夢かと思ったわ〜!」って何度も何度も思っています(^_^;

立川シネマ・ツー、一番大きく、極爆ならココ最高というハコです。

苦闘の末、なんとかゲットできたQ列は最後部から二列目...でも意外とスクリーン遠〜っ!ってほどでもなく、快適に鑑賞できました(^_^)

開演5分くらい過ぎて、司会を務める立川シネマの方が登場、本編上映以外の片渕さんトーク部分は撮影OKなど前説。

そして程なく我らが片渕さんの登場です(^_^)

立川シネマさんとしても再映を望む声も沢山よせられていたが、タイミングも合わずで苦慮されていたようです。

そこで思いつきアイデアレベルで、生コメンタリーを提案したら実現してしまったと(*^o^*)

片渕さん「(シネマ・ワンで)良い音響で上映していただき、ありがたいなと思いつつ、今日は音を絞ってしまいますので...」とのことで、確かに通常の半分くらいのレベルに抑え、トークの妨げにならないようにしていたものの、クオリティの良さはしっかり伝わってきて、砲声や爆発音もズシンと重たく響いていました。

片渕さんも事前にaスタのフル出力を確認し、これで上映してほしいと!

ひょっとした近いうちに極爆上映で鑑賞できることになるのかもしれません(*^o^*)

片渕さん「この映画は付随する話しもいっぱいありますので、たまにはそういうのも語りながらご覧いただくのも良いかなと」って...この方はどこまでファンサービスに徹した人なんでしょう!

この時点で胸がいっぱいになってしまいます(T_T)

前例のない、初めての試みで、「心許ない」と仰ってましたが、前編に渡って、ライブで語られた内容は宝物になりましたよ。

上映開始とともに片渕さんはマイクを握られたまま、最前列中央席に座り、我々観客と共にスクリーンに向き合いつつ話し始めました。

リテイク部分のネタ中心かなって勝手に考えてましたけど、どちらかといえばストーリーや映像に描かれているバックグラウンドの説明を趣旨にという感じでした。

印象に残ったのは、空襲後にフワフワ漂う白っぽい帯状のもの。


包帯なのかな?傷ついた人や街の象徴みたいなイメージ?とか、観る度にいろいろ思い巡らせていたんですが、片渕さんによるとこれは爆撃機がレーダー攪乱のために蒔くスズ箔なんだそうです。今風に言うとチャフですが、この時代からすでに使用されていたんですねぇ...。

この他にも、ほぼ間を空けることなく、2時間を超える本編全体にわたってキチンと丁寧に解説・補足されました。

今更ながら、どのシーンもどの描写も、深い造詣と広範な調査に基づき構築されている作品世界に溜飲下がりっぱなしですし、あまりに贅沢な時間を送って夢見心地でいっぱいでした(*^m^*)

「みぎて」が手を振り、終映とともに割れんばかりの拍手!

再びスクリーン前に、ちょっとよろめいて登場され...やはりお疲れなんだとうなぁと(´д`)

片渕さん「映画の中のことより、外のことが多かったのではないかと...昭和19・20年という我々にはわからない世界の覗き口のような気がしていて...調べながら、想像しながら作ったワケなんですけど、その外側にもある世界にまで広げて考えて、その片隅にすずさんがと思って、ずっと作ってきました」、「大和がいると晴美ちゃんが言ったときには、たくさん軍艦もいるんだけど、それは負けて帰ってきていて、そのために空襲に苛まれることになる」...と。

遠目から見る風景と、内情は全く裏腹のもので、知らず知らずの内に結果となって身に降りかかってくる...この作品は時代のあらゆる流れを途切れることなく、どこかで何かと何かが奥底で繋がっている...何度観ても新たな気づきや発見がありますし、こうして語ってもらうことによりわかることも未だにあるという幾重にも重なる地層のような構造に今回も唸らされっぱなしでした。

立川シネマの方も、またテーマを変えてこういうことをやっていきたいとのことで、片渕さんも「期待してよろしいでしょうか?」と嬉しすぎるお言葉を(*^o^*)

片渕さんも昨年の立川シネマさん上映開始時に「本当に観てほしい映画」として強く推していただいたことを謝辞として締めくくりの言葉とされていました。

危機感・不安感を製作関係者・ファン共にした船出でしたが、その後の超ロングランな大ヒットは、この映画館の名句も大きく寄与したと思います(^_^)

今回の上映ソースは先日発売されたBlu-rayだったワケですが、大きなスクリーンにも関わらず通常のDCPと遜色ないように感じました。最後部で離れて観ていたためもあるんでしょうけど、2Kの解像度でも充分イケちゃうんだなと。

いや〜夢の2時間半はあっと言う間でした(^_^)

片渕さんの語りはいつも面白いしねぇ...これから新たなトークの新形式になるかもしれません。恐らく全国の映画館からウチでも是非是非〜!ってリクエスト殺到しそう(^_^;

だからと言って、これを何度も何度もやるのは厳しそう...いっそライブビューイングで全国一斉でやっても良いんじゃないかと(^_^)

なんかこのまま一回のみでは終わらない、さらなる進展を勝手に感じております(^_^;

今回も本当にお疲れ様でした!お金に換えられない感謝感激なひととき、心からありがとうございました!m(_ _)m




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