どっと屋Mの續・鼓腹撃壌

引き続き⋯フリーCG屋のショーモナイ日常(笑)

PERFECT DAYS、鑑賞2回目

2024年01月18日 20時15分00秒 | 映画
なぜだかまた無性に観たくなってしまい...。

公開から一ヶ月近くになってるし、平日だし、ガラガラだろうと高をくくっていたが、とんでもなかった。

半分に近いくらい席が埋まっていて驚いた。

客層はやはり中高年が大半だが、女性が3分の2くらい占めていたと感じた。

恐らくリピーターも少なくはないだろう...一度観て親しい誰かを誘いたくなる作風だしねぇ...。

女性に響くと作品の寿命は長くなる...ロングラン上映必至だろう(^_^)

2回目の鑑賞感覚は、1回目と全く違うものとなった。

繰り返される何でもない日常がとても愛おしく切なく沁みてくる...。

見慣れた、何でもない都心の風景が瑞々しく、キラキラとし、ドンドン胸に迫ってくる。

冒頭から涙目でスクリーンを見つめていた。

「平山さんに会いに行く」...確かにそんな感じでもあるのだが、一回目よりも背景に意識が向かっていったように思う。

おそらく元旦に起きた震災のせいだろう。

あの日から「日常」を奪われた人々を目にしない日は無い。

何も起きない日々がこんなにも大切で有り難いものなのだと、この映画「PERFECT DAYS」は教えてくれている...。

平山さんが早朝の陽を浴びつつ悲喜交々な表情を浮かべ、この映画は幕となる。

人生において...捨てたもの、失ったものは永遠に取り戻すことはできない。

なんでもない、ありふれたものほど、思い返すと尊いものだったと感じさせられるのだろう。