80才のハツラツ日記

愈々名実共に80才を迎え、人一倍好奇心を燃やして、元気な行動の随筆日記です。

神戸六甲の鉄砲水は過去にも起こっていた

2008年07月30日 | 時事問題
この度の神戸都賀川の災害で
亡くなられた4名のお子様に謹んで哀悼の意を捧げます。

実はこの様な災害が過去に起こっているのです。

私は20才迄神戸の灘区に住んでいました。

もう70年ほど昔の事ですから、記憶が定かではありません。
多分昭和9年の室戸台風の時ではなかったかと思うのですが・・・

朝から猛烈な豪雨、当時は勿論台風でも登校です。

お昼頃だったのですが、六甲山塊から海に流れる川が、
皆氾濫したのでした。普段はチョロチョロとしかない水の量が、
怒り狂ったように大きな土砂流、鉄砲水になって襲いかかったのです。

自分達の小学校の窓から見える向こうの女学校の校舎が、
アッと言う間に押し潰され、大勢の女生徒が亡くなりました。

当時この流れを「山津波」と呼んでおりました。

この六甲近辺は山から海への傾斜がきつく、
普段は水量が少ないので川幅は狭く、
上流では多くの支流が流れ込むようになっており、
水源の近くで局地的に豪雨が降ると、必ずや鉄砲水になるのが常です。


災害迄には至りませんでしたが、山から海に向かう道路が一斉に、
急流の川のようになって、滝の様に水が流れる事は屡ありました。

半世紀以上もこの六甲近辺に住んで居られる方なら、
皆ご存じの事と思うのですが・・・。

滅多に起こる事ではないのですが、(今後も起こる可能性はあります)
緊急警報対策はどうしても必要と思われます。

水源地帯の降水量を記録して、もし危険水量になることがあれば、
直ちに下流の警報装置がアナウンスして、川から離れる様に指示する。
これ位の設備はやる気になればすぐ出来る筈でしょう。

決して2度と同じ事故を起こしてはならないのです。

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2 コメント

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都賀川の鉄砲水 (植村達男)
2008-09-02 04:43:17
室戸台風の際の都賀川の鉄砲水の記事、大変興味深く拝見しました。私は、昭和30年代の殆どを神戸市東灘区または灘区に住み、また通学していたものです。都賀川のあたりは、よく知っています。

室戸台風は、有名な阪神大水害(昭和13年)以前のこと。忘れ去られていったのでしょう。”貴重な証言”と思いました。
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Re:都賀川の鉄砲水 (donkousi)
2008-09-02 19:58:41
植村達男 さんへ

コメント ありがとう ございます。

もう半世紀以上も前の事でしたね。

それでも強い印象を受けたのか、
私自身は当時の事をまざまざと思い出します。
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