スパニッシュ・オデッセイ

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“de” のつく姓(2)

2014-07-15 09:08:53 | トリビア
  前回の続きである。レオナルド・ダ・ヴィンチ(Leonaldo da Vinci)はヴィンチ村のレオナルドで、名の通った血筋ではあるようだが、貴族ではなさそうである。シラノ・ド・ベルジュラックについては、本名はサヴィニヤン・ド・シラノ・ド・ベルジュラック (Savinien de Cyrano de Bergerac)という。フランスの剣豪、作家、哲学者、理学者であるが、貴族ではない。姓の前に“de”を入れて、貴族風にしたという説もある。
 さて、スペイン語圏の“de”のつく姓の例に“de la Madrid”をあげたが、これはメキシコで大統領を務めた人物の一人である。今では、メキシコには貴族はいないが、容貌からすると貴族の子孫の可能性はある。単に、祖先の出自がマドリッドだったのかもしれないが。
 この元大統領以外に姓に“de”がつくメキシコ人は筆者の知り合いにはいない。

 ボリビアの第2代大統領のアントニオ・ホセ・デ・スクレ(Antonio José de Sucre)は新大陸生まれで、代々軍人の家系だったそうだ。祖先が貴族の可能性はある。
 ヨーロッパ人として初めて太平洋に到達した功績で知られる、バスコ・ヌーニェス・デ・バルボア(Vasco Núñez de Balboa)は、パナマの通貨単位に名を残しているが、実家は貴族の身分であった。ただ、貧困にあえいでいたらしいが。

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