エクアドルの通貨単位スクレに名を残していた“Antonio José de Sucre”(アントニオ・ホセ・デ・スクレ)や、パナマの通貨単位バルボアに名を残している“Vasco Núñez de Balboa”(バスコ・ヌニェス・デ・バルボア)の姓には“de”がついているが、“de”というのは英語の“of”や“from”に相当する、スペイン語の前置詞である。この“de”がつく姓は貴族出身の可能性があるが、単に出自を表す(何とか村のなになに)だけの場合もある。これは、スペイン語に限ったことではない。ドイツの場合、“von”がつくと、これは貴族である。ベートーベンのフルネームは“Ludwig van Beethoven”で、“von”ではないので、貴族ではない。“van”はオランダでよく使われていて、単に出自を表すにすぎないのだが、音楽界ではベートーベンのことを貴族と思っていた人が多かったそうだ。ちなみに、“Beethoven”とはビート(砂糖大根)農園主の意味であるとか。
以下にヨーロッパで出自を表す前置詞の主なものをあげある。
英語 O’ 例: O’Brien, O’Hara, O’Neill, O’Mally アイルランド系に多い。
オランダ語 van 例: van Gogh
フランス語 de 例: Cyrano de Bergerac
スペイン語 de 例: De la Madrid
イタリア語 di, da 例: Da Vinci、DiCaprio
オバマ大統領の母親はアイルランド系の白人なので、アイルランド系白人の票狙いということもあってか、冗談めかして、姓の“Obama”の“O”のあとにアポストロフィーを入れて、“O’Bama”とつづろうか、と語ったという記事が新聞に載っていた。
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