先日、テレビでディズニー・アニメ『リメンバー・ミー』を見た。ピクサー・アニメーションは食わず嫌いだったが、メキシコが舞台で主人公が死者の国にも行ってくるというので、少し興味をそそられた。
番組の音声は英語と日本語があったが、日本語で見ることにした。オリジナルがスペイン語だったら、スペイン語で見たのだが。
映画については、ウィキペディア「リメンバー・ミー(2017年の映画)」で紹介されているので、そちらをご覧いただきたい。
それによると、原題は“Coco”となっている。これは「ココナッツ」を意味する普通名詞である。
ところが、“Coco”は女子名「ソコロ」(Socorro)の愛称とのこと。ところが、“socorro”と小文字で始めると、普通名詞になり、意味は「救出、救助、救援物資、《軍》援軍、救援部隊、補給物資、糧食」等の意味である。さらにチリでは「(給料の)前払い」という意味にもなる。
“¡Socorro!”と叫ぶと、「助けて、助けてくれ」で、英語の“Help!”そのものである(小学館『西和中辞典』による)。しかしながら、筆者の手元の辞書には固有名詞“Socorro”の項目はなかった。
そこで、今度は“Forebears”に当たってみる。それによると、この名前を持つ人は世界に27万人以上いて、ランキングは第3869位とのこと。名前の由来については書かれていない。
絶対数でも人口比でもトップはメキシコである。メキシコには14万人以上いて、そのうち95%が女性である。おもしろいことに同じスペイン語圏のグアテマラでは“Socorro”さんの64%が男性である。ブラジル、ペルー、ホンジュラスでは100%女性なのだが。インドにも500人ぐらいいるが、96%は男性である。インドの“Socorro”名がスペイン語・ポルトガル語圏の“Socorro”さんと関係があるのかどうかはちょっとわからない。
ところで、何で「助けて」という意味にもなる“Socorro”が個人名になったのかと疑問に思っていたところ、女房殿が“Virgen del Socorro”というマリア様がいることを教えてくれた。確かにスペイン語版ウィキペディアには“Virgen del Socorro”という項目がある。由来も書かれているので、興味のある方はご覧いただきたい。
【Nuestra Señora del Socorro Virgen del Socorro(ウィキペディア“Socorro”より)】
【Nuestra Señora del Socorro (Benetússer)(同上)。注:Benetússer はバレンシア語で、スペイン語では Benetúser と表記される。絵の説明文もバレンシア語であろう。スペイン語では“Virgen del Socorro Patrona de Benetúser Año 1983"である。】
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絶対数でも人口比でもトップはメキシコである。メキシコには14万人以上いて、そのうち95%が女性である。おもしろいことに同じスペイン語圏のグアテマラでは“Socorro”さんの64%が男性である。ブラジル、ペルー、ホンジュラスでは100%女性なのだが。インドにも500人ぐらいいるが、96%は男性である。インドの“Socorro”名がスペイン語・ポルトガル語圏の“Socorro”さんと関係があるのかどうかはちょっとわからない。
ところで、何で「助けて」という意味にもなる“Socorro”が個人名になったのかと疑問に思っていたところ、女房殿が“Virgen del Socorro”というマリア様がいることを教えてくれた。確かにスペイン語版ウィキペディアには“Virgen del Socorro”という項目がある。由来も書かれているので、興味のある方はご覧いただきたい。
【Nuestra Señora del Socorro Virgen del Socorro(ウィキペディア“Socorro”より)】
【Nuestra Señora del Socorro (Benetússer)(同上)。注:Benetússer はバレンシア語で、スペイン語では Benetúser と表記される。絵の説明文もバレンシア語であろう。スペイン語では“Virgen del Socorro Patrona de Benetúser Año 1983"である。】
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