スパニッシュ・オデッセイ

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1989年当時のリマ事情-ストライキ(huelga)

2014-12-08 10:45:31 | ペルー
 経済状況が悪いと、ストライキも頻発する。メキシコではストライキはほとんど経験しなかった。コスタリカでは一度路線バスのストライキがあった。バス停に何の掲示もなく、知らずにバスを待っていたら、「今日は“huelga”(ウエルガ)だよ」と教えられたことがある。これで、「ストライキ」を意味する  “huelga”を覚えたものである。
 それはともかく、1989年当時、リマでは毎日どこかで“huelga”をやっていたようだ。一番困ったのは、税関(aduana)の“huelga”である。日本からの荷物を引き取りに行くのが業務の一つだったのだが、職員がいないので、どうにもならない。機材ならいいが、食料品や動物の場合は困るどころではない。搬送されていたペットが死んでしまったという話を聞いたことがある。
 また、給料も安いので、それだけでは食っていけない人たちも大勢いたのだろう。何かとワイロを要求される。要求する方は「ワイロ」とは言わない。「チップ」(propina)という。これをやらないと、後回しにされて、いつまでたっても荷物が受け取れないということになる。現場の人間は事情をよく知っているのだが、日本にいるお偉方は、そんなことは知らないか、知っていても、日本のやり方を指示する(しかないのだろうか)。
 領収書を取れない出費なので、処理に困ったものである。

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