モツ語は開音節言語だが、このほかにも開音節言語はありそうである。
そういうわけで、パプアの沿岸部だけではなく、パプア・ニューギニア人には日本人っぽい名前の人もいる。
Kila, Ao, Nango, Nambaさんなどである。この組み合わせで、Kila Ao さんという人もいたが、極めつけは Kila Kila さんである。これぞ、究極の「キラキラ」ネームである。名刺をもらったのだが、紛失してしまった。残念なことである。
さて、パプア・ニューギニア人には、そもそも姓があるのかどうかも不明で、父親の名前を姓の代わりにしているのではないかと想像しているが(どなたかご存知の方がいらっしゃれば、ご教示ください)。
1984年ごろのことであるが、Abe Toru という日本人がいた。この名前はパプア・ニューギニア人の響きを持つようで、よくパプア・ニューギニア人だと思われたとか。
ところで、筆者が覚えたモツ語は“Oi namo?”だけである。そもそも使う機会がないので、学習のモチベーションが低い。
“oi”は「あなた」の意味であるが、日本語のぶっきらぼうな呼びかけ、「おい」を連想させる。“namo”は「いい、元気」という意味で、“Oi namo?”は、結局、中国語の「你好」と同じである。
“oi”はハワイ語では“oe”となる。あの“Aloha Oe”の“oe”で、本来の意味は「あなたが愛されますように(歓迎されますように)」ということだそうだ。
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