ヴィッセル神戸に入団した、サッカー・スペイン代表のイニエスタ選手。フルネームはウィキペディア「アンドレス・イニエスタ」によると、「アンドレス・イニエスタ・ルハン」(Andrés Iniesta Luján)。
ファーストネームに敬称の Don をつけて、Don Andrés と呼ばれることもあるが、El Ilusionista(手品師)El Cerebro(頭脳)、El Caballero Pálido(青白き騎士)というニックネームもあるそうだ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/47/09/3ba3b0b86bd28311934887fc92f3fb92.jpg)
【イニエスタ選手】
ilusionista は英語の illusionist に相当することはすぐにわかる。cerebro はラテン語 cerebrum に由来するが、これはそのまま英語に取り入れられている。ただし、解剖用語である(日常用語では brain)。caballero は最近何度も取り上げている言葉なので、説明の必要はあるまい。pálido の英語形は pallid だが、「青白い」の意味では pale の方が一般的だろう。
さて、イニエスタ選手の個人名は Andrés、父の父姓が Iniesta、母の父姓が Luján である。
個人名の Andrés は英語の Andrew、フランス語の André に相当する。スペイン語版ウィキペディア“Andrés”によると、Andrés という名前はギリシャ語由来で、その意味は“hombre fuerte, viril, valiente y ganador”(強い、男らしい、勇敢な男、勝利者)とのこと。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/30/fd/c3aeba56284696c426a425ac1771c672.jpg)
【聖アンデレ(San Andrés)。キリストの十二使徒のひとり(スペイン語版ウィキペディア“Andrés”より)】
「アンドレス」といえば、初期のボンド・ガール、「ウルスラ・アンドレス」を連想するが、こちらの「アンドレス」は姓で Andress とつづる。ひょっとしたら、Andrés とも関係があるのかもしれないと思い、調べてみた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/02/6b/8e3a165ce83075a60278782c79abf338.jpg)
【ウルスラ・アンドレス。『007 ドクター・ノオ』(1962年)より】
“House of Names.com”というサイトには Andrew という名前に由来すると書かれていた(英語の Andrews に対応する)。スコットランドに起源を持つようである。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6c/d9/f6fda66d30a1f91005c7f0c99a5bd823.jpg)
【ドイツの Andress 家の紋章。“The Tree Maker”より】
蛇足だが、「ウルスラ・アンドレス」は人気絶頂のころ、Andress をもじって、Undress(服を脱ぐ)というニックネームも頂戴していたようである。
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【イニエスタ選手】
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さて、イニエスタ選手の個人名は Andrés、父の父姓が Iniesta、母の父姓が Luján である。
個人名の Andrés は英語の Andrew、フランス語の André に相当する。スペイン語版ウィキペディア“Andrés”によると、Andrés という名前はギリシャ語由来で、その意味は“hombre fuerte, viril, valiente y ganador”(強い、男らしい、勇敢な男、勝利者)とのこと。
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【聖アンデレ(San Andrés)。キリストの十二使徒のひとり(スペイン語版ウィキペディア“Andrés”より)】
「アンドレス」といえば、初期のボンド・ガール、「ウルスラ・アンドレス」を連想するが、こちらの「アンドレス」は姓で Andress とつづる。ひょっとしたら、Andrés とも関係があるのかもしれないと思い、調べてみた。
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【ウルスラ・アンドレス。『007 ドクター・ノオ』(1962年)より】
“House of Names.com”というサイトには Andrew という名前に由来すると書かれていた(英語の Andrews に対応する)。スコットランドに起源を持つようである。
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【ドイツの Andress 家の紋章。“The Tree Maker”より】
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