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コスタリカの州-アラフエラ(3)

2013-11-22 08:30:34 | コスタリカ
 
 アラフエラ州(図の1)は気候温暖でコーヒー栽培に適していることもあり、昔ながらのコスタリカのイメージが強い州である。州都のアラフエラから北西に向かっていくと、グレシア(Grecia、「ギリシャ」の意。アラフエラ市から約25キロ)とナランホ(Naranjo、「オレンジの木」の意。「オレンジ」は女性形の naranja)の間に Sarchí という町がある。ここでは土産物をつくっている。小さなものから家具のような大きなものまである。土産物屋の看板がわりにきれいに塗られた牛車(carreta)の車輪(直径数メートル、もちろん、実用品ではない)が置かれている。


     
【Carreta:装飾用。土産物屋には車輪の部分が置かれていた。】
 コスタリカではかつて主に農耕用に牛車が使われていた。きれいな模様の牛車の置物がコスタリカの代表的な土産物である。
 グレシアでは友人の庭でコーヒー摘みもさせてもらったこともある。

【絵葉書より:サルセロ。1980年以前】
 ナランホからさらに北へ20キロばかり行くとサルセロ(Zarcero)という町がある。(猟犬)のテリアという意味である。この町の教会の前の公園の木はいろいろな形に刈られていて、目を楽しませてくれる。いつも同じではなく、行くたびに形が変わっている。
 アラフエラ州の地名で不思議に思ったことが一つある。サルセロからさらに北へ25キロほどいったところに、Ciudad Quesada (ケサダ市)というちょっとした町がある。もちろん何回か連れて行ってもらったことはあるのだが、「Ciudad Quesada に行こう」と言われたことはない。地図には Ciudad Quesada と書かれているのだが、一般的には San Carlos と呼ばれているのである。Ciudad Quesada は San Carlos 地区の中心なので、San Carlos の名前のほうで呼ばれているそうである。
 アラフエラ州に限らず、中央高原はまっ平らではない。海に向かってだんだん標高が下がっていくのだが、それでも場所によっては上がったり下がったりである。幹線道路はともかく、地方の道路は山間を縫うように、くねくねと上り下りを繰り返す。景色はいいのだが、移動に時間がかかる。
 ともかく、アラフエラは筆者にとってはコスタリカで一番好きな州である。

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