ドンドンこにしの備忘録

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「愛と幻想のファシズム」 村上龍 読了

2011年09月01日 23時17分47秒 | 作家 ま行
「愛と幻想のファシズム」(上・下)村上龍  (講談社文庫)  2011.8.31読了。


●勝手に採点 5点(10点満点です) 


●あらすじ

激動する1990年、世界経済は恐慌へ突入。日本は未曽有の危機を迎えた。サバイバリスト鈴原冬二をカリスマとする政治結社「狩猟社」のもとには、日本を代表する学者、官僚、そしてテロリストが結集。人々は彼らをファシストと呼んだが…。これはかつてない規模で描かれた衝撃の政治経済小説である。
世界恐慌を迎えた1990年、世界には奇妙な動きが相次いだ。日本でもパニックとクーデターが誘発する。暗躍する巨大金融企業集団「ザ・セブン」に全面対決を挑む政治結社「狩猟社」が企てたのだ。若きカリスマ、トージの意識が日本を動かし始める。この危険な小説に描かれた世界はすでに現実である。


●読後の感想

◎「日本はこのままでは駄目だ、弱者が力をもちすぎいている」

日本経済絶頂期に書かれた超長編小説。今の日本の閉塞感を打ち壊し、弱肉強食の世界にするという経済小説?(なんだそれ?)
ファシズムってタイトルにあるけどすんごく経済に重きをおいている。
でもさ、いくらカリスマ性があるハンターだからって、政治結社を率いて、アメリカにケンカが売れるってどういうこと? ムリがあんでしょ。それにこの主人公、そんなにすごい人には読んでいてどうしても思えてこないんだよね。だからどうしてもご都合主義なストーリーになってしまって…。
また、例によって、ストーリーと直接関係のないことを書きすぎ。長すぎ。


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