ドンドンこにしの備忘録

個人的な備忘録です。他意はありません。

「弥勒」 篠田 節子 読了!

2014年11月18日 13時36分48秒 | 作家 さ行
「弥勒」 [講談社文庫] 篠田 節子 (著)  2014.11.3読了 。

ヒマラヤの小国・パスキムは、独自の仏教美術に彩られた美しい王国だ。新聞社社員・永岡英彰は、政変で国交を断絶したパスキムに単身で潜入を試みるが、そこで目にしたものは虐殺された僧侶たちの姿だった。そして永岡も革命軍に捕らわれ、想像を絶する生活が始まった。救いとは何かを問う渾身の超大作。


人の生と死とはなにか?人が生きるとはどうゆうことなのか?宗教とは、祈るとは、国とは、民族とは、価値観とは、等等、あらゆる問題が読者に投げかけられる小説。まさに心して読むべき。これほどまでに多くの題材をつめこみストーリーが破綻しないところが篠田さんのなせる業か。最高!…9.5点


端末へのコピペ方法

2014年11月08日 18時13分41秒 | Puppy Linux
なんか、端末にテキストエディターからコピーとかしたくてもできなかったので直接打ち込んだりしていたが、あまりの大儀さに調べてみたよ。
普通に、ctr+c ctr+vとかではなくて(何度やってもできないわけだ)コピーしたい部分を反転(選択しておく)、そして端末のコピーしたい処でマウスの両ボタンクリックだったと。(想像すらしていなかった方法!)

「殺人出産」 村田 沙耶香 読了!

2014年11月04日 13時26分40秒 | 作家 ま行
「殺人出産」[単行本] 村田 沙耶香 (著)  2014.10.22読了 。

「産み人」となり、10人産めば、1人殺してもいい―。そんな「殺人出産制度」が認められた世界では、「産み人」は命を作る尊い存在として崇められていた。育子の職場でも、またひとり「産み人」となり、人々の賞賛を浴びていた。素晴らしい行為をたたえながらも、どこか複雑な思いを抱く育子。それは、彼女が抱える、人には言えないある秘密のせいなのかもしれない…。三人での交際が流行する、奇妙な世界を描いた「トリプル」など、短篇3作も併録。普遍の価値観を揺さぶる挑戦的作品集。


「殺人出産」、「トリプル」、「清潔な結婚」、「余命」の4篇を収録。
10人産めば、1人殺してもいい。という帯の文句にひかれて読んでみた。
確かに今の常識は、100年後は非常識かもしれないし、何が褒め称えられる行為で、何が蔑まれる行為なのかは、その時代の価値観や、道徳観で変わっていくんだろうなとは確かに思わされたが。
すんごく面白そうな設定のわりに、盛り上がりにかけた印象。
この方の小説初めて読んだので…。こういう雰囲気の作家さんなのかもしれないが。…5点