ドンドンこにしの備忘録

個人的な備忘録です。他意はありません。

「ソープランドでボーイをしていました」 玉井次郎読了!

2017年09月27日 02時39分00秒 | 作家 た行
ソープランドでボーイをしていました 文庫 2017.9.27読了。
玉井 次郎 (著)

地震でカネも職も失った仙台在住の中年オヤジが、一念発起し東京・吉原ソープランドのボーイに転職。強烈な同僚と泡姫たちに囲まれて働く過酷な日々。〝男性従業員目線〟で語られる風俗ノンフィクション!



風俗ではなくお仕事ノンフィクションです。入ってみなけりゃわからない現場のリアルが書かれています。こういう本は貴重だし、面白い。
震災で職をなくし家族を養うため否応なくソープランドのボーイとして働くが、この本も書けたし、得るものも色々あったようだ。改めて、妻と息子への愛情にも気づけたし。かなり人間として、強くなったことだろう。もうちょっといやらしい話があってもよかったのになぁ~。なんか意外と真面目な本なんよー。著者がスゴイ真面目だよね…6点。

「鬼畜の家」 深木章子読了!

2017年09月26日 16時09分08秒 | 作家 は行
鬼畜の家 (講談社文庫) 2017.9.26読了。
深木 章子 (著)

「おとうさんはおかあさんが殺しました。おねえさんもおかあさんが殺しました。おにいさんはおかあさんと死にました。わたしはおかあさんに殺されるところでした……」
我が家の鬼畜は、母でした――。保険金目当てに次々と家族を手にかけていく母親。唯一の生き残りの末娘娘の口から明らかになっていく、母の異常犯罪とは!
島田荘司選 第3回ばらのまち福山ミステリー文学新人賞受賞。


まずは、そつなくまとめられて、面白かった。
まあ、大体犯人は途中でわかっちゃうけど。残ったもん勝ち。
だが、このトリック、本当に警察相手に通用するだろうか?疑問。
あと、このタイトルからしたら、もっともっと悲惨な陰惨な救いようのない話を期待したんだけど、ちょっとマイルドで残念。まとめちゃったかなぁ。…5.5点。

「カンナ 飛鳥の光臨」 高田崇史読了!

2017年09月20日 20時41分34秒 | 作家 た行
カンナ 飛鳥の光臨 (講談社文庫) 2017.9.20読了。
高田崇史 (著)

伊賀忍者の末裔にして、出賀茂(いずかも)神社のお気楽跡取り・鴨志田甲斐(かもしだかい)。しかし、その平穏は、秘密の社伝『蘇我大臣馬子傳暦(そがのおおおみうまこでんりゃく)』の盗難によって破られる。謎を追って、現役東大生のアルバイト巫女・貴湖(たかこ)と飛鳥へ向かった甲斐は、そこで密室殺人事件に巻き込まれ……。



なんか読んだ感じ、「QED」のライト版という感じ。
「歴史は覚えるものではなくて、考えるもの」。このメッセージから新シリーズが始まる。でもなんか物足りないんだよなー。それに「QED」の方がキャラがたってるかな。…6点。

「QED 鬼の城伝説」 高田崇史読了!

2017年09月15日 22時05分05秒 | 作家 た行
QED 鬼の城伝説 (講談社文庫) 2017.9.15読了。
高田 崇史 (著)

桃太郎の鬼退治は、曇りなき善行だったのか?岡山・吉備津神社に今も伝わる鳴釜神事では、大和朝廷によって退治された鬼神「温羅(うら)」が、釜を唸らせて吉凶を告げるという。一方、桑原崇(タタル)は、旅の途中、鳴ると凶――主が死ぬという大釜に遭遇。事実、土蔵に長男の生首が。事件の核心“桃太郎伝説”の騙りとは?


なんと、QEDシリーズお初です。伝奇ミステリーでしょうかねとか思ってはいたのですが、もう少しミステリー色(探偵物)が強いのかと思って読んでなかったのですが、自分はいい意味で裏切られました。いちお、殺人事件は起こります。しかも連続ですが、ほぼその殺人事件なんて、そっちにおいといて、桃太郎伝説とはいったい何だったのか?ということに大半のページをもってかれます。中央政権に侵略された吉備の民衆の話が、都合のいいように勝者の伝承として1500年も語り継がれることにより嘘も本当のような話になっていったんだという真実がタタルにより明らかにされていく。うーーん。面白い。現代に起きた殺人事件そっちのけな所が実にいい。…7.5点。

「鬼神伝 龍の巻」 高田崇史読了!

2017年09月13日 17時56分48秒 | 作家 た行
鬼神伝 龍の巻 (講談社文庫) 2017.9.13読了。
高田 崇史 (著)

高校生になった天童純は、鎌倉・長谷寺で、死んだはずの水葉に似た少女に遭遇。追いかけるも気を失ってしまう。一方、時を遡って鎌倉時代、刀鍛冶を志す十五歳の王仁丸は、仲間を刑場から救い出しにきた鬼の少女と、その手に携えられた大太刀「鉄丸」を見て、何かとんでもないことが起きる予感に襲われる。


「鬼神伝」3作目。
こちらは、ノベルスを文庫化したもの。一般向けにかかれたもので、やはり、ストーリーの厚みは増しているが、その分、スピード感や、爽快感に欠けているのかも。もうちょっと、いちゃいちゃしてほしい。…6点。

「鬼神伝 神の巻」 高田 崇史読了!

2017年09月13日 15時41分50秒 | 作家 た行
鬼神伝 神の巻 (講談社文庫) 2017.9.11読了。
高田 崇史 (著)

再び平安時代に飛ばされた天童純は、鬼の少女・水葉らと再会する。一方、貴族は、鬼神たちを封じ込めるため、三種の神器の一つ、純の持つ草薙剣を奪おうと画策、さらには破壊仏までも召喚しようとする。「鬼」と「人」との激しい戦いの中、大事な仲間を失った純は、自分の命よりも大切なものがあると気づくのだが。


「鬼神伝 鬼の巻」の続編。
やはり、元が同じく児童書なので、読みやすい。
前回の話よりも、各登場人物に感情移入しやすく、親しみが持てた、ゆえに最後のオロチと水葉を失うラストは悲しい。…7点。

「鬼神伝 鬼の巻」 高田 崇史読了!

2017年09月13日 15時34分01秒 | 作家 た行
鬼神伝 鬼の巻 (講談社文庫)  2017.9.10読了。
高田 崇史 (著)

京都の中学生・天童純は、密教僧・源雲の法力によって時空を超え平安の都に飛ばされてしまう。そこは、「鬼」と貴族たち「人」が憎みあい、争う世界だった。選ばれし者として雄龍霊を復活させた純は、鬼退治に向かうも、その最中に出会った鬼の少女・水葉から、鬼こそが大和の神々の子孫であると聞かされる。


初出が児童書であることもあり、内容がやや薄い。
しかし、それゆえ、読みやすくスピード感がある。
自分たちが、歴史として認識している事が実は、客観的な事実かどうかはわからないというテーマで書かれている。…6点。

「[小食・不食・快食]の時代へ - 「食のとらわれ」から自由になる方法」 はせくらみゆき他読了!

2017年09月05日 13時08分33秒 | 作家 は行
[小食・不食・快食]の時代へ - 「食のとらわれ」から自由になる方法 - (ワニブックスPLUS新書) 2017.9.4読了。
はせくら みゆき (著), 鳴海 周平 (著)

“飽食の時代”と言われて久しい昨今、自然食やプチ断食、小食、不食のような「ミニマルな食」が、注目を集めはじめています。実は、私たちが多くの時間と心を費やしている「食のとらわれ」から自由にさえなれば、グルメ情報とも、健康ブームからも、ダイエットにも無縁の心豊かな日々を過ごすことが、可能になるのです。本書は不食実践者で、かつ食べることも楽しむ暮らしを送っている、アーティストのはせくらみゆきと、健康エッセイストの鳴海周平が、食べないこと/食べることを自由な選択と捉えて、心と身体の健康を維持しながら、幸せと豊かさを得ていく“近未来の食スタイル”について、楽しく、具体的にアドバイスします。



この手の本を結構読んじゃっているからなんだけど、
どこかででてきた話が多く、目新しい事が書いてない。
人の本、10冊ぐらい読んで、再編集したらできちゃうレベルの本。
しかも、後半は、食の話からそれて、なんかスピリチュアル系?の話になってるしー。
久々に本を完読したというのに、なんなのかなー、こりゃぁ。まあ、自分が悪いんだけどね。…1点。