ドンドンこにしの備忘録

個人的な備忘録です。他意はありません。

「ニサッタ、ニサッタ」(上・下)  乃南 アサ  読了!

2013年02月18日 13時40分41秒 | 作家 な行
「ニサッタ、ニサッタ」(上・下) (講談社文庫) 乃南 アサ (著)  2013.2.15読了。

転職した会社が倒産してしまった片貝耕平は、人材派遣会社に登録したがどの仕事も長続きせず、担当者と喧嘩して辞めてしまう。アパートの更新もできなくなり、一発逆転を夢見てギャンブルにのめりこんで消費者金融の「回収担当」に追われる身となった耕平は、ようやく住み込みの新聞配達の仕事を見つける。

借金を何とか返し終えた耕平は、北海道・斜里の実家に戻る。その雄大な自然に癒されたものの、働き口は見つからない。そこに新聞配達所で一緒だった沖縄出身の竹田杏菜が突然やって来る。ようやくスーパーの正社員の道が見えてきた矢先、酒酔い運転で事故を起こしてしまう。明日への希望を問う感動長編。


主人公がどうなるのか知りたくて、読む手が止められない…9点。

「刑事のまなざし」 薬丸 岳  読了!

2013年02月14日 16時56分28秒 | 作家 や行
「刑事のまなざし」 (講談社文庫)  薬丸 岳 (著)  2013.2.11読了。

娘の笑顔を奪われた男は刑事の道を選んだ。そのまなざしは何を見つめているのか―。思わず涙があふれ出す連作短編集。

ぼくにとっては捜査はいつも苦しいものです―通り魔によって幼い娘を植物状態にされた夏目が選んだのは刑事の道だった。虐待された子、ホームレス殺人、非行犯罪。社会の歪みで苦しむ人間たちを温かく、時に厳しく見つめながら真実を探り出す夏目。何度読んでも涙がこぼれる著者真骨頂の連作ミステリ


短編(連作)とはいえ、読み応えのある、骨太なミステリー。でも、短編だしな。

…6点。