ドンドンこにしの備忘録

個人的な備忘録です。他意はありません。

「いま、台湾で隠居してます」 大原扁理

2021年07月29日 14時40分56秒 | 作家 あ行
いま、台湾で隠居してます 単行本 2021.7.28読了。
大原 扁理 (著)

2015年出版『20代で隠居』の台湾編感動エッセイ。
31歳で17万円握りしめて移住、3年間の新しい隠居生活。
言葉も勝手もわからぬ国での「頑張らない日々」のなか、
ぶらり気楽な隠居暮らしにしか見えてこないものがある。
「台湾讃歌」と「マイノリティ讃歌」がこの本のテーマだ。
台湾を知るにつけ、心に沁みてくるのは差別感覚の薄さ。
明るい人情はマイノリティの人々もすんなり受け入れる。
ホームレスにもLGBTにも物売りの少女にも温かい。
「言葉に不自由な外国人の隠居」もまたマイノリティだが、
ここ台湾ではラク~なことに気づく。
エッセイの語り口は軽く淡々としているものの、それが、
読者にしみじみとした感動を与えてくれる


このひとの、モノの見方って独特だけど、好きだな。どの本も読みやすくて、おもしろい。7点。

「前夜のものがたり」 藤田宜永

2021年07月08日 18時55分27秒 | 作家 は行
前夜のものがたり (講談社文庫) 2021.7.8読了。
藤田 宜永 (著)

明日、答えが出るのにじっとしていられず、バーの扉を押し開けた。53歳にして私は、竹馬の友を相手にこの店の女主人を取り合うことになり…(「蘭の前夜」)。三角関係、熟年夫婦の危機、家出した娘に許しを請う旅ーー中年男性が折々に迎える人生の転機を、ほろ苦い思いとともに切り取った作品集、全8話。



なんか、たぶん再読。なんだけど、まったくおぼえてない。
この小説、ラストはないので読者に丸投げってやつで。
オチ無し、どんでん返し無しなんで、かなりそこまでで読ませないといけないから、大変だと思うんだよね。
無理にこんなハンデしょってまで小説書かなくてもよさそうなものだが。
まあ、ラストは丸投げでも自分は面白く読めたけど、藤田さんの文体がわりと好きなんで。あと主人公が全部50過ぎのオッサンというのもよかった。でもやっぱ小説はラストがちゃんとあった方が好きだな。6点。