ドンドンこにしの備忘録

個人的な備忘録です。他意はありません。

「二人静」 盛田 隆二 読了!

2013年01月11日 16時30分07秒 | 作家 ま行
「二人静」 (光文社文庫)  盛田 隆二 (著) 2013.1.11読了。


困難を抱える男女が出会った。認知症の父親の世話と仕事に忙殺される町田周吾。他人との会話が困難な場面緘黙症の娘を女手一つで育てる乾あかり。介護施設での出会いを契機に二人は距離を縮めていく。しかし、彼らには幾多の苦難が待ち受けていた。真実の愛とは何かを問いかける第一回ツイッター文学賞受賞の傑作長編。巻末によしもとばななの特別エッセイを収録。

盛田隆二
1954年東京生まれ。’90年のデビュー作『ストリート・チルドレン』(光文社文庫)で野間文芸新人賞の候補に、’92年『サウダージ』(角川文庫)が三島由紀夫賞の候補になる。「ぴあ」の編集者を経て’96年より作家専業。『二人静』は第1回Twitter文学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)



なんか。二人の幸せを祈りながら読んでいた。でもね。やっぱり、こういう結末。ラストは物足りないと感じたが、「二人静」だからな…。

DVと老人介護と恋愛。そんでも、じんわりといい作品でした…やっぱリアルさは健在!

…8点。

「罪と罰の果てに」 永瀬 隼介 読了!

2013年01月10日 13時35分56秒 | 作家 な行
「罪と罰の果てに」 (光文社文庫)  永瀬 隼介 (著) 2013.1.6読了!


千葉県房総半島の漁師町。「キリストさん」と呼ばれる古紙回収業の男は、町の人々に親しまれていた。二人の少年は、その男に「神」を見た。一方、新興宗教の頚木から逃れ、「地獄」を見てきた幼い兄妹。この4人が交わったとき、悲劇は起きた。そして、17年後、4人はそれぞれの形で「真実」と向かい合うことになる―。

永瀬隼介
1960年、鹿児島県生まれ。週刊誌記者を経て、ジャーナリストとして独立。本名祝康成名義でノンフィクションを上梓。2000年『サイレント・ボーダー』で小説家デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)



7点。まあ、ちょっとご都合主義なところもあるけど、面白かった。人物の描写が上手いよね。

「悪夢の果て」 赤川 次郎 読了!

2013年01月10日 13時25分38秒 | 作家 あ行
「悪夢の果て」 新装版 シリーズ・闇からの声 (光文社文庫) 赤川 次郎 (著)  2013.1.4読了。


「さらば、民主国家日本よ、だな」日下良治は自嘲気味に呟いた。政府の“教育改革審議会”が、徴兵制に道を拓く答申を出したのだ。翌朝、モンペ姿の妻に揺り起こされた日下は、息子の達郎に“赤紙”が来たことを告げられる。そこは昭和二十年、太平洋戦争下の東京だった。(表題作)羅針盤を失った現代の日本に、著者が警鐘を打ち鳴らす!「危機意識」を呼び覚ます四編。




7点。好きだな、赤川さんの日常に潜む恐怖シリーズ。でも短編。

「天海譚 戦川中島異聞 天佑、我にあり」海道 龍一朗 読了!

2013年01月04日 18時21分24秒 | 作家 か行
「天海譚 戦川中島異聞 天佑、我にあり」(上)(下) (講談社文庫) 海道 龍一朗 著 2013.1.2読了!

あれから、四百五十年。こんな川中島合戦、誰も読んだことがない。──武田信玄 対 上杉謙信 戦国最強対決、裏の裏。

最強騎馬軍団を抱える武田信玄と、無敗の四天王を率いる上杉謙信。両軍は、川中島という狭隘地で数度相まみえた。最大の戦いとなる四度目の決戦から、はや四百五十年。いったい、誰が勝者だったのか。まれにみる緊迫、そして、史上もっとも「難解」といわれる合戦を、精緻な分析と大胆不敵な構成で描ききる、渾身の歴史長編小説。




ほんとに、これ天海が語ったのか? 天海が見てないところも語ってんじゃんよ。

8点(10点)そんなことつっこみつつも、いや、ほんとおもしろかったよ。下巻イッキ読みだもん。

「疾き雲のごとく」  伊東 潤 読了!

2013年01月04日 18時02分18秒 | 作家 あ行
「疾き雲のごとく」 (講談社文庫) 伊東 潤 著 2012.12.28読了!

継母と弟を斬り堀越公方(ほりごえくぼう)となった足利茶々丸。遊女・香月(かげつ)を伴い奥修善寺の隠し湯へ赴いた茶々丸は、湯壺で痩せぎすの若僧と打ち解ける。その正体も知らず――(「修善寺の菩薩」)。戦国黎明期を駆けた伊勢宗瑞(そうずい)こと北条早雲とは破滅の凶手か、革命の嚆矢か。宗瑞が照らし出す名だたる武将たちの光と影を描いた名篇集。


戦国初期、関東を舞台にした伊勢宗瑞(北条早雲)にまつわる短編集。


うーん、短編だかんね。


5点(10点)