ドンドンこにしの備忘録

個人的な備忘録です。他意はありません。

「一億円もらったら」 赤川次郎 読了!

2018年09月12日 20時34分16秒 | 作家 あ行
一億円もらったら (新潮文庫) 2018.9.12読了。
赤川 次郎 (著)

莫大な財産をもてあましている大富豪・宮島勉。彼と青年秘書・田ノ倉は、とんでもない遊びを思いついた。田ノ倉が選んだ見ず知らずの人間に一億円を進呈し、その後の人生がどう変わってゆくかを観察するのだ。というわけで、ある日突然、大金をもらってしまった男女五名。一億円に翻弄される人、見事に使う人、泣く人、笑う人…。名手・赤川次郎の紡ぐ五億円の物語をご堪能あれ。



一億円を突然もらったら、人はどんな使い方をし、どんな展開が待っているのか…。
短編だし、軽く読めるのですが、なかなか深い話などもあり。このおもしろい設定とも相まって十分小説世界を堪能させていただきました。…6点。
コメント

「盗みは人のためならず(夫は泥棒、妻は刑事1)」赤川次郎 読了!

2018年09月10日 22時23分55秒 | 作家 あ行
夫は泥棒、妻は刑事1 盗みは人のためならず<新装版> (徳間文庫) 2018.9.10読了。
赤川次郎 (著)

今野淳一、三十四歳。中肉中背ながら苦みばしった好男子。職業は何と泥棒、それも超一流の腕前である。今野真弓、二十七歳。美人というより可愛い女。考えるのはあまり得意ではないが、警視庁捜査一家のバリバリ刑事。この奇妙なコンビ、なぜか仲睦まじい夫婦なのである。プロ意識に徹した泥棒亭主と、そそっかしい女房刑事という主人公を得て、小粋に展開する都会派ユーモア推理。



赤川さんの小説シリーズの中でも、このシリーズはもっとも軽いシリーズではないだろうか? 短編なのもあいまって、ほんとに読みやすい、というか内容が薄すぎる! 推理要素もほぼ皆無だしトリックも薄い、とにかく読んだ気がしない。…4点。
コメント

「幽霊列車」 赤川次郎 読了!

2018年09月04日 19時33分04秒 | 作家 あ行
新装版 幽霊列車 (文春文庫) 2018.9.4読了。
赤川 次郎 (著)

山間の温泉町へ向う列車から、8人の乗客が蒸発してしまった。前代未聞の難事件に取り組んだ中年警部・宇野は、聞き込みの先々で推理マニアの女子大生・永井夕子と鉢合わせ。二人はいつしか名コンビとなるが…。オール讀物推理小説新人賞を受賞した表題作を収める、記念すべき「幽霊」シリーズ第一弾!



何十年ぶりかの再読です。
赤川さんをまた読み出して、なんならとデビュー作の「幽霊列車」も読み直してみたくなり。
「幽霊列車」「裏切られた誘拐」「凍りついた太陽」「ところにより、雨」「善人村の村祭」の5編を収録。
「幽霊列車」をはじめなんでかしらないけど、全部のトリックを憶えており、まっ、その辺は残念だったけど、それでも面白く読めてしますのが赤川作品のいいところ。
楽しい読み物にトリックを一つ用意して、軽めに仕上げたスリラー。このスタイルこの頃から健在ですね。
赤川さんの作品は簡単にポンと物語世界に没入できるんで、仕事の待ちとか通勤電車の中なんかに最適です。…6点。
コメント

「雨の夜、夜行列車に」 赤川次郎 読了!

2018年08月30日 16時14分02秒 | 作家 あ行
雨の夜、夜行列車に (角川文庫) 2018.8.30読了。
赤川 次郎 (著)

「今夜、九時の列車よ―」組織の金を盗んで命を狙われている逃走中の宮部は、自宅で彼を待ち続けている妻の亜紀子と、夜行列車で落ち合う約束をしていた。しかしその列車には、宮部を逮捕しようとする刑事たち、地方へ講演に出かける元大臣とその秘書、自殺しそうな元サラリーマンと駆け落ちしようとしている元部下など、各々の幸せを掴むための人たちが、乗り込もうとしていた。彼らを待ち受ける衝撃の結末とは―。





雨の夜の夜行列車で旅立とする人々。
組織の金を盗んで逃走中の男、その妻、組織の殺し屋、刑事、ボケた元大臣、首になった失意の元サラリーマン、その元同僚の若い女、元サラリーマンの娘、その他がその列車に乗り込むまでの悲喜こもごも。結局みんな列車には乗れないんだけどね。その他取り巻きも含め、バタバタと殺人多発します。ほんと死人が多いよね。そしてアレだけ人を殺しておいてなんかくっつけたように最後ハッピーエンドみたいな雰囲気に持っていくし。ブラックだよねー、赤川さん。読む人によって評価変わるだろうけど、こういうのキライじゃないのよ。…6点。
コメント

「マリオネットの罠」 赤川次郎 読了!

2018年08月29日 20時21分01秒 | 作家 あ行
新装版 マリオネットの罠 (文春文庫) 2018.8.29読了。
赤川 次郎 (著)

“私の事を、父は「ガラスの人形」だと呼んでいた。脆い、脆い、透き通ったガラスの人形だと。その通りかもしれない”…森の館に幽閉された美少女と、大都会の空白に起こる連続殺人事件の関係は?錯綜する人間の欲望と、息もつかせぬストーリー展開で、日本ミステリ史上に燦然と輝く赤川次郎の処女長篇。




実に30年振りの再読だと思います。古い小説なのにまったくそんなことは感じさせない読みやすさ、ぐいぐい物語の中に引きずり込まれていきます。
序盤の世界観が特にいい雰囲気。中盤以降ちょと話にムリがというか、スケール感が変わってしまい、ちょっと残念。
終盤は、今まで広げすぎた伏線をなんとか回収し、どんでん返し。
ちょっとラストは切なかったですね。というか出てくる女性がみんなかわいそう。特にヒロイン。
ツッコミどころは満載だが、この小説が大変面白いことに変わりはない。思う存分楽しませていただきました。
難しいこと考えないで小説世界に埋没するには良い作品だと思います。…8.5点。
コメント

「無銭優雅」山田詠美 読了!

2018年08月27日 14時36分49秒 | 作家 や行
無銭優雅 (幻冬舎文庫) 2018.8.24読了。
山田 詠美 (著)

友人と花屋を経営する斎藤慈雨と、古い日本家屋にひとり棲みの予備校講師・北村栄。お金をかけなくとも、二人で共有する時間は、“世にも簡素な天国”になる。「心中する前の心持ちで、つき合っていかないか?」。人生の後半に始めた恋に勤しむ二人は今、死という代物に、世界で一番身勝手な価値を与えている―。恋愛小説の新たなる金字塔。



おもしろかった!
最初は、これはなんなんだ? と思った。そして、途中で投げ出すんだろうなぁとも思った。
ただの中年バカップルののろけばなしなのだ。あり得ない!だろ、こんなん、と思っていたが、そのありえないのが逆にリアルに思えてくるから不思議。
しかし、そんな話で、一冊本を読ませてしまうのだから、この作家さんはホントにうまいんだろうなぁ。最後にちょっとした波乱はあるものの、それ以外は坦々と日々の他愛のないやり取りが続くのだから。…7点。
コメント

「放火魔」折原 一 読了!

2018年08月21日 22時19分47秒 | 作家 あ行
放火魔 (文春文庫) 2018.8.21読了。
折原 一 (著)

同じ車両の乗客が2人とも殺人犯である確率は1億分の1…。新宿発村上行の快速「ムーンライトえちご」で隣合わせた女性客。彼女の紙袋から漂う怪しいにおいの正体とは(「危険な乗客」)。振り込め詐欺、連続放火、交換殺人etc.日常の裂け目に潜む犯罪を描く、46万部突破の人気シリーズ「―者」スピンオフ短篇集。



なんかなー、どんでん返しが読めてしまったり、ストーリー展開が中途半端だったりと、イマイチな短編集になってしまいました。叙述ミステリー系で短編というのはお得なんですが、この出来ではアレです。でも秀逸などんでん返しを思いついたら、そりゃー、作家さんも長編でここぞというところで、使いたいですよね。…5点。
コメント

「かまいたち」 宮部みゆき 読了!

2018年08月16日 22時32分24秒 | 作家 ま行
かまいたち (新潮文庫) 2018.8.16読了。
宮部 みゆき (著)

夜な夜な出没して江戸市中を騒がす正体不明の辻斬り“かまいたち”。人は斬っても懐中は狙わないだけに人々の恐怖はいよいよ募っていた。そんなある晩、町医者の娘おようは辻斬りの現場を目撃してしまう…。サスペンス色の強い表題作はじめ、純朴な夫婦に芽生えた欲望を描く「師走の客」、超能力をテーマにした「迷い鳩」「騒ぐ刀」を収録。宮部ワールドの原点を示す時代小説短編集。



宮部みゆきさんは後になって、時代小説を書くようになったのかと思っていましたが、原点の作品集に時代物があるのだから、最初から書いていたのですね。「かまいたち」が文句なく面白い。人物描写も謎解きの楽しさもほんとよく出来てます。デビュー前の作品とは信じられん。…7点。
コメント

「人質カノン」 宮部みゆき 読了!

2018年08月14日 20時08分35秒 | 作家 ま行
人質カノン (文春文庫) 2018.8.14読了。
宮部 みゆき (著)

「動くな」。終電帰りに寄ったコンビニで遭遇したピストル強盗は、尻ポケットから赤ちゃんの玩具、ガラガラを落として去った。事件の背後に都会人の孤独な人間模様を浮かび上がらせた表題作、タクシーの女性ドライバーが遠大な殺人計画を語る「十年計画」など、街の片隅、日常に潜むよりすぐりのミステリー七篇を収録。



人質カノン、十年計画、過去のない手帳、八月の雪、過ぎたこと、生者の特権、漏れる心 7編からなる短編集。サスペンスとなっているが、どれもこれもヒューマン系のお話。「生者の特権」が好きかな、そしてやっぱり日常を生きていくみたいな。…6点。
コメント

「夫の彼女」 藤堂志津子 読了!

2018年07月31日 22時48分13秒 | 作家 た行
夫の彼女 (幻冬舎文庫) 2018.7.30読了。
藤堂 志津子 (著)

「おれを独身にもどしてくれないかなあ…」夫がつぶやくようにそう言ったのは、結婚後も勤めていた会社を辞めて、一年が経とうとした頃だった。矛盾と気まぐればかりの夫に翻弄される、妻・涼紀。見知らぬ「夫の彼女」に思いをめぐらせ、納得のいかない別居生活が始まったが…読み出したら止まらない、自分さがしのユーモア恋愛結婚小説。



なんか、どんどん展開がぐだぐだに。
そして、夫はどんどん煮え切らなくなり、
ラストもいまいちスッキリとしない終わり方だし、
ほんと、不完全燃焼な小説でした。…3点。
コメント