ドンドンこにしの備忘録

個人的な備忘録です。他意はありません。

「室町無頼」 垣根涼介読了!

2017年07月06日 22時20分31秒 | 作家 か行
室町無頼 単行本 2017.7.5読了。
垣根 涼介 (著)

腐りきった世を変えてやる。前代未聞のたくらみを一本の六尺棒で。超絶クールな大傑作エンタテインメント。応仁の乱前夜、富める者の勝手し放題でかつてなく飢える者に溢れ返った京の都。ならず者の頭目ながら骨皮道賢は権力側に食い込んで市中警護役を任され、浮浪の徒・蓮田兵衛は、ひとり生き残った用心棒を兵法者に仕立てようとし、近江の古老に預けた。兵衛は飢民を糾合し、日本史に悪名を刻む企てを画策していた……。史実に基づく歴史巨篇。



応仁の乱以前の室町時代はなかなか小説の舞台として描かれていない。まずは、時代背景が興味深い。そして、垣根さんの小説(過去読んでおもしろかったやつ)はどれもそうだけど、登場人物がみんな実にかっこいいんだよね。かっこいいあげくに爽やか。時代小説だけど、ワイルド・ソウルやヒートアイランド的な小説。この手は面白いね。ほとんど一気読みでした、厚い本なんだけどね。…8点。