ドンドンこにしの備忘録

個人的な備忘録です。他意はありません。

「妻が椎茸だったころ」 中島 京子 読了!

2014年05月16日 16時13分30秒 | 作家 な行
「妻が椎茸だったころ」[単行本(ソフトカバー)] 中島 京子 (著)  2014.5.15読了 。

オレゴンの片田舎で出会った老婦人が、禁断の愛を語る「リズ・イェセンスカのゆるされざる新鮮な出会い」。暮らしている部屋まで知っている彼に、恋人が出来た。ほろ苦い思いを描いた「ラフレシアナ」。先に逝った妻がレシピ帳に残した言葉が、夫婦の記憶の扉を開く「妻が椎茸だったころ」。卒業旅行で訪れた温泉宿で出会った奇妙な男「蔵篠猿宿パラサイト」。一人暮らしで亡くなった伯母の家を訪ねてきた、甥みたいだという男が語る意外な話「ハクビシンを飼う」。
5つの短篇を収録した最新作品集。


「妻が椎茸だったころ」って本のタイトル、いいよねぇ。

「ハクビシンを飼う」がなんかよかったな。不思議なお話だった。…6点。

「歌うクジラ」 村上 龍 読了!

2014年05月15日 14時37分25秒 | 作家 ま行
「歌うクジラ」(上・下) [講談社文庫] 村上 龍 (著) 2014.5.14読了 。

二〇二二年、ハワイの海底を泳ぐザトウクジラから、人類は遂に不老不死遺伝子を発見する。だがその百年後、人間は徹底的に階層化され、政府の管理下に置かれていた。流刑地に住む十五歳の少年アキラは、人類の秘密を握るデータを託され、悪夢のような社会を創造した人物に出会うため、壮絶な旅に出る。毎日芸術賞受賞作。


なぜ、自分は村上龍さんの小説を読むのか? たぶんそれは、自分の考えがまったく及ぶことのない、異質の次元を体験できるから。そんなことができるのは、小説を、村上龍さんの小説を読む以外に方法を知らない。こんな疲れる(凄い?)小説を読まずにいられるなら、それはそれでいいのかもしれないが、村上龍さんの小説を知ってしまった僕にはとても我慢することはできない。と、村上さんの小説を読み終わるといつも考えるのでした。

最後に主人公のセリフ。
「生きる上で意味を持つのは、他人との出会いだけだ。そして移動しなければ出会いはない。移動が、すべてを生み出すのだ。」←またしても極論だよな。
…村上さんの小説に点数をつけるなんてアホな