ドンドンこにしの備忘録

個人的な備忘録です。他意はありません。

「不食実践ノート―食べずに暮らす人たちの記録」 山田 鷹夫 読了!

2015年06月30日 22時43分59秒 | 作家 や行
「不食実践ノート―食べずに暮らす人たちの記録」 単行本 山田 鷹夫 (著)  2015.6.30読了 。

人は勘違いをしている。食べるから元気が出ると思いこんでいる。ところが、それは大間違いだった。そんな馬鹿なと思うのであるならば、不食にチャレンジしてみるとわかる。食が変わればすべてが変わるのだ。それであなたの世界は一変する。

人は食べるから疲れる、食べるから老いる、食べるから病気になる。疲れず、老いず、病気にならないためには食べなければいい。体験者の実践レポートやメソッドを通して、魅惑の「不食世界」を紹介する。



人は、食べなくても生きていけるんだということに驚く。
そして、それがなんとなく納得できてしまう。(ここに書いてあることが嘘でなければね)
なんか常識っていうのはなんなんだろうね? 
しかし、いざ、自分でやれそうかというと、それはまったく自信がない。
酒やタバコでさえやめられないんだから…。6点。

「神の棄てた裸体 イスラームの夜を歩く」 石井 光太 読了!

2015年06月24日 20時14分15秒 | 作家 あ行
「神の棄てた裸体 イスラームの夜を歩く」 新潮文庫 石井 光太 (著)  2015.6.19読了 。

イスラームの国々では、男と女はどのように裸体を絡ませ合っているのだろう──。「性」という視点からかの世界を見つめれば、そこには、性欲を持て余して戒律から外れる男女がいて、寺院の裏には神から見放された少女売春婦までがいる。東南アジアから中東まで旅し、土地の人々とともに暮らし、体感したあの宗教と社会の現実。戦争報道では分からない、もう一つのイスラーム報告。


なんか、あんまりひどい現実に涙さえ流した。感動の涙じゃなくて。
著者も何度も現地で不条理な現実との戦いに苛まれ、正義感からか感情的になり、なんか状況をもっとややっこしくして、助けようとした人の立場さえ、危うくしてしまったり。なんか空回り。
なんかどうにもならない選択肢のなさ。
その現地での、とても日本人には絶対に理解できない、ありえない常識。
著者もつらかっただろうな。なんも出来ないし。…6.5点。

「今日、ホームレスになった―13のサラリーマン転落人生」 増田 明利 読了!

2015年06月16日 12時44分27秒 | 作家 ま行
「今日、ホームレスになった―13のサラリーマン転落人生」 単行本 増田 明利 (著)  2015.6.14読了 。

今やホームレスの40%は元サラリーマン―日本の格差社会が生んだ悲惨な現実がこれだ!!路上で暮らすかつての企業戦士たちを追ったルポルタージュ。


最近、貧困の書ばかり読みふけっている。なんでだ!
ホームレスになりたくてなったんじゃない。甘んじているわけでもない。でもどうしても生活を立て直すことができない。この人たちだって、何年か前までは企業戦士や経営者だった。ほんの少しの不運で、普通の人が簡単に転落するんだ。明日はわが身と肝に命じろ。…6点。


「絶対貧困の光景 夢見ることを許されない女たち」 鈴木 傾城 読了!

2015年06月15日 22時08分16秒 | 作家 さ行
「絶対貧困の光景 夢見ることを許されない女たち」 単行本 鈴木 傾城 (著)  2015.6.10読了 。

インド・コルカタの旅。鳴り響くクラクションの音、物乞いたちの執拗な無心、寝そべっているホームレスの姿、街角でたむろする売春女性たちの鋭い視線。喧騒とうだるような暑さの中で、かつてみた10年前と同じ「貧困の現実」。
貧困地獄から這い上がれない底辺で生きる女性たちとの邂逅は、「絶対貧困の正体」と向き合う旅でもあった。グローバル化で「富める者」と「貧する者」が2分化された世界。果たしてインドの絶対貧困の光景は、過去の「日本」なのか、それとも未来の「日本」なのか!


この著者が、インドで見てきたものは、はたして、日本の過去だったのか日本の未来なのか?
確かに日本の過去にも、こんな光景はあったのだろう? なにしろ戦争でなにもかにも失ったのだから。
しかし、そんじゃー、絶対過去なのか? もうほんとに日本ではこんな光景は未来永劫金輪際見ることはないのか? と問われれば自信がない。
日本も格差がどんどん広がっていく傾向にある。
今後、インドのような超格差社会に絶対ならないとは言い切れない。怖いけどそれが現実なんだろう。…6.5点。

「絶対貧困―世界リアル貧困学講義」 石井 光太 読了!

2015年06月12日 15時04分01秒 | 作家 あ行
「絶対貧困―世界リアル貧困学講義」 新潮文庫 石井 光太 (著)  2015.6.6読了 。

絶対貧困──世界人口約67億人のうち、1日をわずか1ドル以下で暮らす人々が12億人もいるという。だが、「貧しさ」はあまりにも画一的に語られてはいないか。スラムにも、悲惨な生活がある一方で、逞しく稼ぎ、恋愛をし、子供を産み育てる営みがある。アジア、中東からアフリカまで、彼らは如何なる社会に生きて、衣・食・住を得ているのか。貧困への眼差しを一転させる渾身の全14講


やっぱり、世界の貧困は、日本の比ではないな。日本なんてまだまだだ!…6点。

「仕事がない!-求職中36人の叫び」 増田 明利 読了!

2015年06月11日 17時50分20秒 | 作家 ま行
「仕事がない!-求職中36人の叫び」 単行本 増田 明利 (著)  2015.6.3読了 。

明日は我が身か? 会社訪問中の大学生からほとんど求人がない高齢者まで、「仕事がほしい」との36人の悲痛な叫びを聞け。最終章で、「大失業時代を生き延びる」ためのノウハウを伝授。


正社員でなんとか勤めている僕は、今の今まで、この会社を辞めたい辞めたいと思っていたが、急に自分が大変、恵まれていることに気づいた(のか?)。…6点。

「今日から日雇い労働者になった」 増田 明利 読了!

2015年06月02日 20時47分59秒 | 作家 ま行
「今日から日雇い労働者になった」 文庫 増田 明利 (著)  2015.5.30読了 。

底辺労働の現場を体験取材!働いても働いても金なんか貯まらない。ここはまるで蟻地獄だよ…今、失業したらこんな生活が待っている!
ベストセラー「今日、ホームレスになった」の著者が、体を張って日雇い労働の世界をリポート。
1万円のタネ銭を持ち、日雇い労働&宿なし生活を1ヶ月間、敢行した。
ホームレス、ネットカフェ難民、日雇い労働者……。
彼らはどのような生活を送り、なにを考えているのか?
現代日本の暗部をえぐる骨太ノンフィクション。


設定として、種銭をもって日雇いをしながら、ドヤやネット喫茶なんかにとまってそれを自分で体験してみるルポ。それ自体はは、すんごく面白いんだけど。
しかし、どうもこの人、取材対象の人に寄り添えないんだな。
なんか小ばかにして見下した下りが目に付く。
だか、そんでも不快になりながら一気に読んでしまった。
ブログならそれでいいんだろうけど、本として出版するんなら、その辺のことも少し考えて欲しいなや。…6点。