オバサンは熱しやすく涙もろい

とてつもなくミーハー。夢見るのはお気楽生活

あまりのバカらしさに脱力する。「ナショナル・セキュリティ」

2008-01-31 01:22:54 | 映画・DVD【な】
ヒースが亡くなって一週間がとうに過ぎたのに、まだめそめそしているdim子。
亡くなっちゃったもんはしょーがないんだから、いつまでも悲しんでちゃいけないでしょ!と自分にカツを入れようとしても、どうにも力が入らない。
前向きに生きなきゃと思っても、なんだか下ばっかり見ているというか、足踏み状態というか。

これはいかん!と思い、癒し系と思われる映画をちらほら観てみた。


まずは「グレイスランド」。



出演はハーヴェイ・カイテル、ジョナサン・シェック、ブリジット・フォンダといった面々。
最愛の妻を亡くし、心の傷が癒えないままの医学生バイロン(ジョナサン・シェック)と「自分は実はプレスリーで、世間の目を欺くために死んだということにしている」とぬかすヒッチハイカーのおっさん(ハーヴェイ・カイテル)の、ファンタジックなロード・ムービー。
最終的にはこのおっさんは本当にプレスリーなのか、そうでないのかわからないまま終わる。
ほのぼのしていてキライじゃないし、ハーヴェイ・カイテルもジョナサン・シェックもいい味出していたし、色気が足りないとはいえマリリン・モンロー姿のブリジット・フォンダもなかなかよかったけど、自分は癒されなかったなあ・・・。


それから「迷子の警察音楽隊」。
これは只今公開中ですね。
1990年代のイスラエルが舞台。
文化交流のためにエジプトからやってきたアレクサンドリア警察音楽隊の隊員たちと、彼らが手違いでたどり着いた小さな町の人々との、国や宗教を超えた交流を描いた心温まる作品。
若い隊員カーレドとイスラエルの青年のスケート場でのシーンには大笑いさせられた。



エジプトとイスラエルの人々の、お互いに遠慮がちで困惑しているさまも観ていて楽しかった。
若い隊員カーレドはなかなか好みだったけど・・・でもやっぱり癒されない~~。
ちなみにこの映画を観に行った予告で「アイム・ノット・ゼア」がやっていて、胸にぐぐっと来てしまった・・・。
映画公開までに、自分を立て直せるのか?dim子よ。


癒されたい時に癒し系映画を観ても、癒されるとは限らないのだということを今頃知った(遅い)。
でも二作品ともいい映画だと思う。
もっと違う状況の時に見たら、受ける印象も違ったかも知れないな。
機会があったらまた是非見てみたい。


で、やっと「ナショナル・セキュリティ」の出番です。

出演はやたらにうるさくて目障りなマーティン・ローレンス(なんでこいつはいつも同じような役なんだ~~!)にスティーブ・ザーン。それからコルム・フィオーレ。
スティーブ・ザーンにコルム・フィオーレとくれば、これは見るしかないでしょう。



強盗犯との激しい銃撃戦の末、相棒を失ってしまったロス市警のハンク(スティーブ・ザーン)。
警察学校を追い出され、やむなく警備会社で働くアール(マーティン・ローレンス)。
その二人が最悪の出会いをしながらも、いつしか力を合わせハンクの相棒を殺した犯人をとっ捕まえるという話。

とにもかくにもマーティン・ローレンスのしつこいくらいの人種差別的・ブラック・ジョークや、大げさなリアクションにはうんざりする。
警察はノー天気で能無しだし、悪役は呆れるほどしょぼいし、アクション・シーンは迫力に欠けるし。



コルム・フィオーレは頭も薄いけど、影も薄かったし~~。

バッドボーイズやリーサル・ウェポンからインパクトとゴージャス感を抽出したような出来栄えで、お金を払ってまでは見たくない映画なのである。
にもかかわらず大笑いさせられてしまい、おかげで胸につかえていたものが少しだけとれて楽になった。

何も考えたくない時や気分転換したい時に見るにはいいかも知れない。
ただし、プラスの気分がマイナスに転換する危険性もはらんでいる作品である。


そんでもって、スティーブ・ザーン。
今回はこんな風貌。



なんか誰かに似ていませんか???
そうなんとなくこの人を彷彿させる・・・。



似たような風貌(ヒゲだけじゃん)でありながら、かもし出す雰囲気は180度違う・・・(映画自体が全く違う種類のものだから当たり前なんだけど)。
まあザーンにヴィゴのような役をやれって言っても、そりゃー無理な話でしょうけれどね。
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14 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
ご無沙汰してます・・・というか・・・ (dim)
2008-02-11 01:17:30
シュエットさん、レス遅くなってごめんなさい。
それと心配してくれてありがとうございます。

ヒース・ショックはかなり薄れたのですけど、やっぱり彼の作品はまだ見れそうにないです。
まーそのほかにも色々ありまして、ネットを繋ぐ気になれないでいました。
今週からはまたぼちぼちみなさんのところにお邪魔しようと思っておりますので、よろしくお願いします。
返信する
Unknown (シュエット)
2008-02-08 16:39:15
dimさん、元気?
まだヒース・ショックから脱出できないのかな?
それとも風邪引いてるのかな?
元気なdimさん待ってます!
返信する
いやはや (dim)
2008-02-04 18:03:12
ptdさま、こんにちは。

もうこうなったら、なるようにしかならないんですもんねー。
でも実を言うと、去年の6月に愛犬が死んだのからも完全には立ち直っていないのにおいうちかれられてさあ・・・ヒースのバカたれ~(涙)!

ハイ。無理せず「時の過ぎ行くままに~この身をまかせ~~♪(古っ!)」・・・・・・って歌える元気が出てきたなら大丈夫でしょうかね。
これもここに遊びに来てくださるみなさまとザーンのお陰です。

「迷子の警察音楽隊」・・・ワタシとしては癒されるというより脱力したんですが・・・。ptdさまはどんな感想をもたれるのでしょうか?
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癒しの映画 (ptd)
2008-02-02 22:50:16
dimさまこんばんは。

>自分にカツを入れようとしても、どうにも力が入らない。
悲しい時は無理すると余計辛くなったりしますよね。私の個人的経験でしかありませんが。
なにかで紛らわせようとしてもなかなか上手く行かないときもあります。自分の中で決着をつけるのに時間が必要なんでしょうね。

>スティーブ・ザーンにコルム・フィオーレとくれば、これは見るしかないでしょう。
同感でございます。スティーブのアホ顔が可愛いです!!
「迷子の警察音楽隊」も見たいんですけど、まだこちらでは公開してないなあ。
返信する
そうなんですよねえ・・・ (dim)
2008-02-02 06:44:35
Dさま、おはようございます。

そうなんですよねえ、なんだか自分も考え始めるとどうにかなっちゃいそうなので、彼の死としっかり向き合うことは避けているような気がしています。
前と同じように何かをしても、以前のように力がはいらないんですよね。

でもDさま、えらいです。
なんのかんの言いながら、ちゃんと記事を書いているんですから。

しかし不思議です。
ワタシも結構いい年なので(年は聞かないで)、色々な死に遭遇しましたけど、何の縁もゆかりもないヒースという俳優の死によって、こんな悲しい思いをすることになるなんて・・。

彼はいなくなっちゃいましたけど、ワタシらは生きていますもんねえ・・・。生きているから痛みも感じるんですもんね。
Dさん、辛いけどお互いに頑張りましょうね。
返信する
大丈夫ですかい? (dim)
2008-02-02 06:29:38
豆酢さま、おはようございます。
お体の身体はいかがでしょうか?
ワタシはもとが丈夫なのか、最近大きな風邪やインフルエンザとは無縁なのですが、お子さんがいらっしゃる家庭はやっぱり風邪が蔓延しやすいらしいですね。
親亀がこけたら大変ですから、ムリしないでくださいねー。

豆酢さまの「ヒトラーの贋札」の素晴らしいレビューは読みましたよん。
読んだだけで、どどっと暗いというか重い気持ちになりました・・・。今見たら自分はどーなるだろう?
でも見るべき映画だとは思ってます。

>だからdim子しゃま、早く元気になってね…

ありがとうございます~~。
おかげさまで少しずつですけど前には進んでいるようです。
返信する
嬉しいです (dim)
2008-02-02 06:14:23
DDさん、おはようございます。

本日はこれから仕事です(涙)。

そうなんですよね、強烈な悲しみではなくてなんだか悲しみの靄の中をゆらゆら漂っているような・・・しばらくはこんな状態が続くんでしょうか。

先月の頭はモーレツな勢いで映画を見たのに、月の半ばからは殆ど見ませんでした。
昨日はjesterさんのオススメの「テラビシアにかける橋」を見てきました。
2月は見たいのが沢山あるから大変です。

>ワタシの場合、ここへ来てお話すると癒されます。

うわあ~~(感涙)嬉しいですう~。
ワタシもDDさんとお話すると癒されます。
これからもよろしくお願いしますです(ハグッ)。
返信する
時の流れは速い・・・ (D)
2008-02-01 20:08:24
考え始めると、どんどん悲しみが溢れて収拾つかなくなりそうで
かなり現実逃避気味に、いろんな映画を観ている気がします

それでも、心はウソをつかない・・です
記事をアップはしているけれど
私の記事にしちゃぁ~短い(笑)と思う・・

観てはいるのです、ちゃんと物語にも入れるし、感動もするんだけど

どうも胃腸が弱っているときに、しっかり食事をとってしまったような気分というか・・・
ほんとはお粥とか、おうどんとか・・消化にいいものがいいんですよね・・・(汗)

写真のソックリぶりに笑いました!
でも・・・確かに180度違います(笑)
返信する
癒し方、色々ですねえ (dim)
2008-02-01 12:43:22
jesterさん、どうもです。

癒されたい時には怒りがわいてくるようなばかばかしいのが自分にはよろしいようです。
というか今回はばかばかしさに救われました。

あとCSIですねん。
今マイアミのシーズン1を見ておりますよ~~~。
CSIって結構気分転換になるんですよねえ。

>ヒゲの密度とか縮れ具合とか全然違うのにいいいいい!

わははははは!!
ファンからするとザーンとは一緒にしてくれるなって感じでしょうねえ(笑)。
しかし密度とか縮れ具合とかしっかり見ているなんてさすがjesterさんですわ。
返信する
ありがと~ (dim)
2008-02-01 12:35:58
ぷりぷりさん、おはようさんです。

そうですね~大英雄はいいかもしれないですね。
じゃあレオン・カーフェイと一緒にボックス踏んでみるか~~。

自分的にはCSIを見ている間は、結構イヤなことも忘れているみたい。

まあでもそろそろ通常ペースに戻らんといかんね。
返信する
ザーンって… (豆酢)
2008-02-01 12:31:57
作品によって顔が全然違うよね。
ザーンは「クリムゾン・タイド」でヴィゴと共演してるはずなんですが、そのときはもっとかっこいい外見だったような…。
なんかこの「ナショナル~」のザーンって、突撃ルポ映画「スーパーサイズ・ミー」のモーガン・スパーロックみたいら~。

dim子しゃま、ワタクシは重い映画でかえって気分が引き締まったです。今ある幸せに感謝せんといかんのよなあ…としみじみ思ったです。ヒースは本当に残念でしたが、彼が残してくれた作品を大切にしましょう。ファンがそう思うことが、きっと彼の供養にもなるはず。
だからdim子しゃま、早く元気になってね…
返信する
おっ (DD)
2008-01-31 23:12:22
更新されてて何だか安心したです。

癒されたいときの映画ですか~。
何だか思いつかない。。。ホント、人それぞれですからね~。
ワタシの場合、ここへ来てお話すると癒されます。

何だか、ココロにぽっかり穴が開いたような気持ちのまま、もう明日から2月ですね~。
考えてみると、ワタシ、今月、劇場で観たのはナショトレだけ~~!ひえええええ。(汗)
今年の映画初めがコレっていうのは自分でも抵抗があったのだけど(爆)・・・2月は体調を整えてがんばって劇場へ通いたいと思います。
返信する
しくしく (jester)
2008-01-31 19:24:37
>なんか誰かに似ていませんか???
そうなんとなくこの人を彷彿させる・・・。

しどいわ~~dimしゃん!
にににに・にてるって、(汗)
ヒゲの密度とか縮れ具合とか全然違うのにいいいいい!(爆)

>癒されたい時に癒し系映画を観ても、癒されるとは限らないのだということを今頃知った(遅い)。

癒しのつぼはそれぞれちがいますもんね。
わたしは「テラビシア」で結構癒されましたが・・・・つか、そのまんま、喪失と再生がテーマなんですけどね。
返信する
ブルーな時は・・ (ぷりぷり)
2008-01-31 10:27:41
『大英雄』に限りますがな!!

レオン・カーフェイと一緒にボックス踏めば、悲しい事も忘れられるわよん。
レスリーと一緒にゲ○吐いて笑いましょう!!

・・・・・とぷりぷりの復活用の処方箋でした。
役に立ちませんでしたか・・・?
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