まず…初めに真っ暗なスクリーンからレイフの声が聞こえた時、すごく「どきっ」としました。
Jスンの時とはまた違ったときめきでした(笑)。
レイフ・ファインズは本当に不思議な、匂いたつような色気のある俳優だと思うのですよね。
それは彼の作品を観る度に感じることなのですが。
そして彼をどんどん好きになってしまうのです。
そのレイフ・ファインズ演ずるジャスティンは、ナイロビ赴任のイギリス人外交官。
妻テッサ(レイチェル・ワイズ)がトゥルカナ湖の南端で遺体で発見され、悲しみに打ちひしがれます。
警察は「強盗殺人事件」として事件を片付けようとしますが、ジャスティンは腑に落ちないものを感じ取り「テッサは何をしていたのか、どうして殺されたのか」を自ら調べていきます。
そしてテッサの残したものや、彼女に関わった人たちから話を聞くうちに、大手製薬会社がこの事件に関わっていることを知るのです。
またジャスティンの身の保全のために、テッサが多くを語らなかったことを知り、ジャスティンは彼女の深い愛を感じるのでした。
テッサの身体を心配しながらも、彼女が何をしているのか知ろうともせず、遠くから他人事のように見つめていただけのジャスティンが、事件の真相に近づくにつれ、まるでテッサのような行動力を見せ、変化をとげていく姿が印象的でした。
脅され、暴行を受けながらも、ジャスティンは何かにとりつかれたように、それが自分の使命であるかのように、一人で大きな陰謀の前に立ち向かっていくのです。
テッサの深い愛情を感じたジャスティンにとって、もう怖いものはなくなっていたのでしょう。
でも最後のシーンは……悲しかったです。
ある決意を胸に抱いた、汗まみれになって汚れていてもなお美しいジャスティンの姿に、涙をおさえることができませんでした。
こんなに深い愛があるんだ…と感動しました。
しかし、ああするより他に道はなかったのでしょうか?
逆の立場だったら、テッサは強く生きていったと思うのですが…。
アフリカの貧困問題や、どこででも起こりうる(というより実際に起きてますけどね)官僚と大手会社との癒着など、考えさせられる映画でしたが、私は「深いラブストーリー」として受け止め、素直に感動しました。
フラッシュ・バックのシーンを、細かく切ってちりばめたストーリーテリングが、生き生きとしたテッサと穏やかなジャスティンの関係をうまく描いていて、微笑ましく、またそれが悲しかったです。
自分もそう思いました。その辺、レイフはやっぱり上手いですよね~。個人的に、私、美しい男がきちゃなくヨレヨレになっていくのに弱いのだと改めて認識いたしました。
しかし、中盤あたりで、レイフとビル・ナイがそれぞれビシっとスーツを着こなし、レストランで会うシーンもツボでした。ホントにこれが名前を言ってはいけないあの人とタコおやじ(パイレーツ・オブ・カリビアン2のトレイラー参照)かと一瞬、思考がぷっつんしましたが。
出番が少ないにもかかわらず、一人で悪を背負って立っていたようなビル・ナイ、やっぱり素敵でございました~~
アップしなきゃと思っていて溜まっている映画の一つに「クロモフォビア」という「クラッシュ」のイギリス版みたいなのがあるのですが、そのレイフは目が弱々しくて、これまたよかったです~。
>美しい男がきちゃなくヨレヨレになっていくのに弱い
私も全くその通りです~。
昔はジェレミー・アイアンズの十八番だったんですよね。彼には何度溜息をついたことか・・・。
ごたくは並べませんよ~~。
しかし人間、所詮「お金」なのかしら…。
「お金」のためならプライドや友情や正義なんてどうでもよくなっちゃうのかしら。
汚らしいヤツばっかりの中で、あの二人は本当に立派だったと思います。
だからこそ、あの最後が悲しすぎるのです。
私は美しい男性が汚くよれよれになっている時こそ、その人の美しさが最も際立つと思うんですよ!!ゲ●まみれとか、う●ちまみれはイヤだけど。
今日「イルマーレ」の予告を観ました。
もう!!キアヌとサンディが大好きな私としては、一番楽しみな作品であります~。
「サイレントヒル」の予告も観ましたけど、やっぱり怖そうですね。
「クロモフォビア」ですか?
うわ~~気になります!!
早く記事をアップして下さいよお~。楽しみに待っておりますので。
>目が弱々しいレイフ
ああ!!わかります!!
彼、そういう顔というかそういう目をしますよね~。おどおどした感じっていうのか…。
でもレイフだと魅力的なんですよね♪