♪き~りの立ち込む森の奥深く~(タ~ラララララ、タ~ラララララ)♪、少女を運ぶ謎の老人~(タ~ラララララ、タ~ラララララ)♪
という歌とは、全く関係なく「お前も蝋人形にしてやろうか!!」とおっしゃるデーモン閣下とも何の縁もゆかりもないこの作品、身震いするようなホラーかと思って観てみたらちょっと違っておりました。
スペイン内戦下における、重く悲しい人間ドラマでありました。
2001年スペイン映画
出演:マリサ・パレデス、エドゥアルド・ノリエガ、フェデリコ・ルッピ他
1930年代。内戦下のスペイン。
両親を失ったカルロス少年は、人里離れた孤児院に連れてこられる。
彼を迎え入れた大人はみな、一風変わっていた。
幼児を漬けたラム酒を飲む老教師や、義足の女院長、そしていつも険しい顔をした管理人…。
慌しい一日を終えベッドに入ったカルロスだったが、その夜、奇妙なうめき声に目を覚まし、不気味な人影を見る。
やがてカルロスは、その人影が以前孤児院にいたサンティという少年で、カルロスに何かを訴えようとしているのではないかと思うようになる…。
カルロスは不気味な人影を追って、真夜中に暗~い台所の地下に一人で降りていきます。
子供というのは好奇心旺盛で怖いものナシ…なのかも知れないけれど、普通、不気味な人影を追って、あんな暗い、いかにもオバケの出そうな地下になんか行きませんって~~!!
と思ったのですが、カルロスは恐怖心を抱きながらも、サンティが自分に何を訴えようとしているのか、何を望んでいるのか知ろうとするのですね。
それから他の子供に嫌がらせをうけながらも、彼らをかばったり、自分より年下の少年たちにおもちゃをあげたりと、実にできた子なのです。
そんなカルロスによって、少年たちは少しずつ変化を遂げていきます。
これはホラーの要素が色濃いけれど、大人達が引き起こした戦争によって翻弄される子供たちの、成長の物語と言っても過言ではないでしょう。
いつも受身だった彼らが、自ら行動を起こし、巣立っていくのですから。
でもですね、いくら生きるためとはいえ、私は彼らに武器は持って欲しくなかったです。何が悲しいって…彼らが武器を持つことによって大人になってしまったことですね。
彼らをそんなふうな行動に駆り立てたのは、直接的には管理人のハシントですが、でもハシントも戦争や身勝手な大人によって傷ついた犠牲者と言えるのです。
これは戦争の悲惨さを語る映画でもあるのです。
ホラーが好きな方は肩透かしをくらう感じかもしれませんが、一見の価値あり…と思います。
国は違うけれど、ギリシャ内乱の模様を描いた「哀愁のエレーニ」もよい映画でした。内戦によって殺された、母親の復讐をとげようとする主人公をジョン・マルコヴィッチが好演。
戦争の悲惨さのみならず、母親は偉大だと涙せずにはおれない感動作です。
ハイ。ノリエガコーナーです(作らずにおれない。。。)。
ノリエガったらこんなに肉肉しかったかしら~~~と思ったら、完璧な身体をつくるため、撮影の数ヶ月前からジムに通っていたそうです。
フェロモンムンムンの上半身がこれまた素晴らしい!!
監督に「役のために歯を黄色くしようか」と申し出たそうですが、うぎゃ~~~!!やめてくれ~~~!!いいの!!いいの!!そのままの美しいノリエガちゃんでいいのよ!!
しかし、あの刈り上げみたいな頭はどうなんだ。。。まあ、こういう映画だからロン毛ってのはないだろうけど、私はロン毛の方が好きなんだ~~!!
ノリエガは管理人のハシント役でした。
野蛮そうに見えるハシントは、実は「過去を捨ててしまいたい」という悲しい願望を抱いている、傷ついた繊細な青年。
ノリエガは、そんな複雑な役をうまく演じていたと思います。
という歌とは、全く関係なく「お前も蝋人形にしてやろうか!!」とおっしゃるデーモン閣下とも何の縁もゆかりもないこの作品、身震いするようなホラーかと思って観てみたらちょっと違っておりました。
スペイン内戦下における、重く悲しい人間ドラマでありました。
2001年スペイン映画
出演:マリサ・パレデス、エドゥアルド・ノリエガ、フェデリコ・ルッピ他
1930年代。内戦下のスペイン。
両親を失ったカルロス少年は、人里離れた孤児院に連れてこられる。
彼を迎え入れた大人はみな、一風変わっていた。
幼児を漬けたラム酒を飲む老教師や、義足の女院長、そしていつも険しい顔をした管理人…。
慌しい一日を終えベッドに入ったカルロスだったが、その夜、奇妙なうめき声に目を覚まし、不気味な人影を見る。
やがてカルロスは、その人影が以前孤児院にいたサンティという少年で、カルロスに何かを訴えようとしているのではないかと思うようになる…。
カルロスは不気味な人影を追って、真夜中に暗~い台所の地下に一人で降りていきます。
子供というのは好奇心旺盛で怖いものナシ…なのかも知れないけれど、普通、不気味な人影を追って、あんな暗い、いかにもオバケの出そうな地下になんか行きませんって~~!!
と思ったのですが、カルロスは恐怖心を抱きながらも、サンティが自分に何を訴えようとしているのか、何を望んでいるのか知ろうとするのですね。
それから他の子供に嫌がらせをうけながらも、彼らをかばったり、自分より年下の少年たちにおもちゃをあげたりと、実にできた子なのです。
そんなカルロスによって、少年たちは少しずつ変化を遂げていきます。
これはホラーの要素が色濃いけれど、大人達が引き起こした戦争によって翻弄される子供たちの、成長の物語と言っても過言ではないでしょう。
いつも受身だった彼らが、自ら行動を起こし、巣立っていくのですから。
でもですね、いくら生きるためとはいえ、私は彼らに武器は持って欲しくなかったです。何が悲しいって…彼らが武器を持つことによって大人になってしまったことですね。
彼らをそんなふうな行動に駆り立てたのは、直接的には管理人のハシントですが、でもハシントも戦争や身勝手な大人によって傷ついた犠牲者と言えるのです。
これは戦争の悲惨さを語る映画でもあるのです。
ホラーが好きな方は肩透かしをくらう感じかもしれませんが、一見の価値あり…と思います。
国は違うけれど、ギリシャ内乱の模様を描いた「哀愁のエレーニ」もよい映画でした。内戦によって殺された、母親の復讐をとげようとする主人公をジョン・マルコヴィッチが好演。
戦争の悲惨さのみならず、母親は偉大だと涙せずにはおれない感動作です。
ハイ。ノリエガコーナーです(作らずにおれない。。。)。
ノリエガったらこんなに肉肉しかったかしら~~~と思ったら、完璧な身体をつくるため、撮影の数ヶ月前からジムに通っていたそうです。
フェロモンムンムンの上半身がこれまた素晴らしい!!
監督に「役のために歯を黄色くしようか」と申し出たそうですが、うぎゃ~~~!!やめてくれ~~~!!いいの!!いいの!!そのままの美しいノリエガちゃんでいいのよ!!
しかし、あの刈り上げみたいな頭はどうなんだ。。。まあ、こういう映画だからロン毛ってのはないだろうけど、私はロン毛の方が好きなんだ~~!!
ノリエガは管理人のハシント役でした。
野蛮そうに見えるハシントは、実は「過去を捨ててしまいたい」という悲しい願望を抱いている、傷ついた繊細な青年。
ノリエガは、そんな複雑な役をうまく演じていたと思います。