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海外ドラマや映画の感想いろいろ書いてます。

SHERLOCK is coming to SHERLOCKED UK

2016-09-20 23:51:18 | Sherlock Topics 2016
私は今朝知りましたが昨日FBのイベントアカウントに、
すごいニュースがあるよ、まだ言えないけど明日アナウンスするよって投稿されていて、
その後、間もなくベネディクト参戦の発表という流れになっていました。一体何が(笑)


これはデイリーメールの飛ばしだったのか、それとも炎上したからなのかよくわかりませんが
いずれにしても、一日のみですが参加するとの事で嬉しいですね。
昨日、一日くらい参加すればいいじゃん、とか話していたばかりだったから、
びっくりというよりは何か笑っちゃいました。

ベネディクトは9月25日(日)のみ参加で、トークイベントと撮影とサインをしますが
それぞれにFeeが発生するようです。

Autograph: £55.00
Photo Shoot: £55.00
You with BC on 221b Victorian Living Room Set: £95.00
Talk Ticket: £35.00

プラチナチケットは上記も含まれるとあったのでVIPも含まれるんでしょうね。
ゴールドはトークのみ含まれ、それ以外は別途発生するみたいですね。
ゴールドは295ポンドなので、例えばサインと通常の撮影をすると505ポンド?

撮影は結構細かく設定されていて、
特にグループセッションなんてどれを選べばいいの?となります(行くわけじゃないのに)


フォトセッション個人の部、一番高いのはもちろんベネディクトですが
その次はアンスコさんで35ポンド。
次にアマンダ、カンバーバッチ夫妻、ハドソン夫人が25ポンド。
ルパートさん、ルイーズ、御大が20ポンド。
モファットの息子、ルイスが10ポンド。
ちなみにレッドビアードは5ポンド。

御大が意外と安くてちょっとびっくり。
今年も神様チームのQ&Aもあるみたいですね。
S4お話題になるんでしょうけど、嘘はつくけどネタバレは言わない人たちだからなー。

これは去年。御大のくつろぎよう・・・このセットが落ち着くのだろうか。

ちょっと笑っちゃったのが、
ユーナさんとカンバーバッチ夫妻によるクールジェネレーションのトークイベント。
なるほど~。元々、友人なんですよね、この方たちは。

Furlockも販売されるそうです。39.99ポンド。


そんなわけで、短いですがこの辺で。
最後にカロン監督がインスタにUPした画像を。

シャーロックの編集ルームとありましたが、何かかっこいいわ。
もうすぐ終わるみたいですね。
https://www.instagram.com/p/BKk2yfjhWvh/


THIRD STAR その11 Final

2016-09-20 07:36:45 | 僕が星になる前に
Third Star

Directed by Hattie Dalton
Produced by Kelly Broad, Vaughan Sivell
Written by Vaughan Sivell
2010 UK

ジェイムズ→J マイルズ→M デイヴィー→D ビル→B
()内は原作より補足しています。

ジェームズは自ら水の中に沈みます。
マイルズは胸が締め付けられる思いでした。
ジェームズを見下ろすと彼もマイルズを見上げていました。マイルズも沈みます。

マイルズはジェームズを押さえます。
ジェームズは息ができなくなり、けいれんします。
彼の顔には恐怖が浮かびパニックを起こし彼のために必死に頑張っているマイルズの顔に
しがみつき水面に出ようとします。 が、マイルズがしっかりと彼を掴まえています。
マイルズは強い意志をもって懸命にジェームズを押さえます。

彼自身の息も切れかかります。
水から出ようとするジェームズを押さえるのは耐えがたいほどでしたが
それでも彼らは決して視線を外すことはしませんでした。

マイルズはそろそろ限界でした。
その時、突然ジェームズの身体から力が抜けます。
彼はまだ生きていましたが、目はじっとマイルズを捉えたままでした。
マイルズはもはや彼を押さえつける必要はありませんでした。
ジェームズの肺は水で満たされ、気泡が消えていきます。彼は沈んでいきました。


静寂があたりを包みます。ジェームズの目にマイルズの背後にある青い空が映ります。
海面にゆらめく太陽の光がマイルズの背後で淡く輝きます。

マイルズはひとりきりで水面に出ます。
思い切り空気を吸い込むと彼の肺は空気で満たされます。
ジェームズはまだ海の中にいました。マイルズは彼の顔を覗き込みます。
ジェームズは死んでいました。


マイルズはジェームズを抱えて岸に向かいます。
腰の深さのところまできて彼は立ち止まります。
ジェームズが本当に死んでしまったことを信じる事ができず、少しの間動くことができませんでした。


マイルズはジェームズを運ぼうとしますが倒れてしまいます。
デイヴィーがすぐに走り寄り、マイルズを抱きしめます。
彼はマイルズの目を見つめ、もう一度抱きしめます。

それから、腕を伸ばし水の中に沈んだジェームズに触れます。
デイヴィーとビル、そしてマイルズはジェームズを水から引き揚げ、ビーチに寝かせます。
ビルは震えながらデイヴィーとマイルズを交互に見ます。
マイルズは崩れるように座り込むと海を見つめます。


デイヴィーはジェームズを見下ろし、ジェームズの髪に触れようと手を伸ばしますが突然その手が止まります。
D:彼は死んでしまった。もういないんだ。
デイヴィーはジェームズをより楽な姿勢にしてあげます。
彼はテントに行くと大きなタオルを持ってマイルズを肩にかけます。

朝日が白く輝いています。
デイヴィーはビルとマイルズに目をやり、ジェームズを見ます。



ジェームズの家に警察がやってきます。
知らせを聞いたクロエは動揺しますが、すぐに冷静さを取り戻します。




冒頭のジェームズのバースデーパーティの場面。
ジェームズはキャンドルに顔を近づけます。
キャンドルは29本立っていました。

「僕はモルヒネを掲げて君たちに乾杯しよう。
何年かして、もし僕の誕生日に気づくことがあったなら、
君たちを愛していたこと、君たちが僕の人生を満ち足りたものにしたことを思い出してほしい。
そこには悲劇など存在していないんだ。」

ジェームズはキャンドルの火を吹き消します。


バラファンドル湾。
デイヴィーは息を切らしてビーチを駆け下ります。
他のふたりも既に来ています。
デイヴィーは腕時計を見て、そしてマイルズの隣に座ります。
彼らは空を見上げてソーダ水を掲げます。

James Kimberly Griffith.
1979 - 2010
不慮の溺死

夜空に星が輝いています。

「人生とは・・・何だろう?ばかばかしい!僕たちはまた始めるだけさ・・・」

ジェームズが笑い、その声は次第に消えていきます。
星だけが瞬いていました。


これで終わりです。

ラストの場面はオリジナル脚本を訳してみました。
映画では語られていないジェームズの願いを受け入れる心境がかなり表現されていたと思います。
そして、海の中でのマイルズとジェームズとのやりとりが映画よりも更に深く掘り下げられていたし、
使われている言葉がとてもきれいで、脚本とは思えないほど文学的でした。
(訳している私がアレなので伝わらないのが残念です・・・)

それぞれが何かしらの問題を抱えていた旅でした。
ジェームズはこの旅が終焉となりましたが、他の3人にたくさんの事を残していったと思います。

ビルはきっと何となく過ごす薄めた紅茶な人生ではなく、前向きに生きていくんでしょうね。
そしてデイヴィーは自分の資質を理解したように思います。
もしかしたら人に尽くす、福祉関係の仕事を選ぶのかもしれません。

マイルズにはとても大切な事をジェームズは命を懸けて伝えたような気がしてなりません。
怖いと吐露したマイルズのセリフ。
Jim. Jesus Christ, Jim. I act like I'm special, but it's fake....Jamie.... It's fake.
I'm scared. Of everything. There's no one to look after me.
「ジム。俺は人とは違うんだと言ってるけど、そんな振りをしてるだけなんだ・・・
ジェイミー・・・見せかけてるんだよ。俺は怖い。何もかもだ。俺を気に掛ける奴なんて誰もいない。」

倒産しかけた会社を背負っている事やクロエとの事など前途多難なマイルズが
誰よりも信頼していたジェームズを失ってしまう事に対しての恐怖なのだと思いました。

それに対してジェームズのセリフ。
I think, Miles David Hector Clavell, you are one of the...great man.
The stuff of heroes runs through your veins... I doubt you will escape it.
「マイルズ・デヴィッド・へクター・クラベル、お前は誰よりもすごい男だ。
お前にはヒーローの資質が備わってるんだ。逃げ出す奴じゃない。」
ものすごく意訳していますが、この場面でこれを言えるジェームズのマイルズに対する思いは
やはり誰よりも強いのだろうと感じました。
マイルズ、ミドルネームがふたつもあるなんて良家の出身なのね、とか余計な事まで考えてしまいましたが。

このあとに「They keep fierce eye contact.」とありまして、
「 fierce eye」で調べると「獰猛な目」と出てくるんです。
獰猛?ちょっとそれはさすがにどうよ?
と、思いいろいろと調べてみたら、fierceは熱烈という意味もあるというので
ここはひとまず「熱い視線」にしてみました。

ちなみに、アイルランドではVeryと同じような意味で使われるそうなんです。
Vaughan Sivellさんはウェールズ出身だしあまり関係はないのかもしれませんが
それを踏まえると「めっちゃ視線を交わしてる」となるのかも。
いずれにしても何だかちょっとセクシャルです。

そんな視線を交わしながらジェームズは
We are the maker's of dreams, and this little life...
「我々は誰もが皆、夢を紡ぎながらこの短い人生を生きているのだ・・・」
と、言います。
これはマイルズのお父さんの最後の言葉でマイルズの書いた小説に出てくるそうです。
ジェームズは死の直前、マイルズに小説家の夢を諦めるなと言いたかったのかもしれません。
逃げずに闘えと。


今後もこの事は誰にも語られる事のない、永遠に3人だけの秘密になるのでしょうか。
重い秘密を抱えながら、彼らは今後どのように生きていくのか、
それを考えると切ないですけど、最後のジェームズの言葉。
So I raise a morphine toast to you.
And, should you remember that it's the anniversary of my birth,
remember that you were loved by me and you made my life a happy one.
And there's no tragedy in that.
これが彼らに伝わるといいなあと思います。
もしかしたら映画にはなかったバラファンドル湾でソーダ水を掲げる場面は
ジェームズの誕生日なのかもしれませんね。

ところで、ノベライズってオリジナル脚本を小説化したものだって今更知りました。遅。
それで読んだ方はご存知だと思いますが、
ノベライズではジェームズはマイルズへ密かな思いを抱えていて、
ジェームズの死の直前にマイルズがそれに気づくんですけど、
ラストのその暗示が私にはどうにもわからなくて・・・
もしかして行間が読めてない?私。

確かにマイルズと姉の関係を知ったジェームズは必要以上に動揺していたと思うし、ラストも脚本は詩情にあふれていました。
ジェームズとマイルズは最後までお互いを見つめていて特にジェームズは死の瞬間までマイルズを見ていたり、
彼の最後の、最期の言葉がマイルズが書いた小説からの引用って、
考えようによっては、究極の愛なのかもしれません。
そう思うと、マイルズの手によって最期を迎え、
最後の瞬間までマイルズを向き合えたジェームズは幸せだったのかもですね。

この映画は景色の良さもありますが、色使いも際立っていたように思います。
色をまとめてみましたが・・・難しいなあ。


4人の旅をまとめてみました。うっとおしいほど詰めちゃった。


次は削除シーンです。

£3k for Sherlock convention tickets

2016-09-18 11:15:30 | Sherlock Topics 2016

9月23日からロンドンで始まるシャーロックコンにベネディクトが出ないとアナウンスがあったと
デイリーメールが記事にした事がちょっと話題になっていました。

Benedict Cumberbatch snubs fans who paid £3k to meet him

こちらはテレグラフ
Sherlock fans who paid £3k for convention tickets


Drストレンジのプロモが始まるし、その前に休暇を取って家族と過ごしたい、
というのが欠席の理由だと広報がコメントしたらしいです。
その記事に大量のコメントがあったのでちょっとだけ読みましたが、
擁護派と批判派に分かれているように思いました。
その代わりにベネディクトの両親が出席させますから、
というこのデイリーメールの記事にちょっと悪意を感じますけど・・・

3000ポンド、今だと約40万くらいですか。
特典によって料金が設定されていますがこれはVIPチケットの料金ですよね。
ちなみに去年のレートだと60万でした。


多かった批判はチケットの払い戻しがNGの部分でした。
SHERLOCKEDのイベントはいつも少しずつゲストを公開していき直前までFIXされないから
様子見のファンも多そうですけど。
公式サイトにはこのイベントは「シャーロック」という作品のコンベションであって、
ゲストに対するイベントではないという見解から
たとえ出席予定のゲストがキャンセルになってもイベントがキャンセルにならない限りは
払い戻しはしないと書いてあります。

そういえば昔「スーパーナチュラル」のイベントで、
急きょゲストが変更になった時にすごく荒れた事があったような。
主役の一人、ジャレッドがドラマで共演した女優、ジュヌヴィエーヴと結婚したのですが、
そのジュヌヴィエーヴがイベント直前になって参加するとアナウンスがあった途端、
彼女を見るために高額のチケットを購入したわけじゃないと怒ったファンたちが
払い戻しを求めたとか。昔の記憶なので定かではありませんが・・・

それはともかく、ドラマ「Sherlock」のキャストやスタッフと直接触れて楽しんでほしいというのが
このイベントの趣旨なのでしょうけど、ベネディクトにに会いたい、一緒に写真を撮りたいからと
少しずつ公開されていくゲストにいつかベネディクトの名前が出るんじゃないかと期待して
購入するファンもいると思うし、ちょっとギャンブルのような販売も微妙と言えば微妙なんですけど。
直前までベネディクトの意向がわからなかったのかしらね。
しかしベネディクトとマーティンが出るとなったらそれはそれで大変な事になりそう・・・

でも今年もアンスコさん出席するみたいだし、アーノルドさんのお話も面白そうなので
イベントの様子がまた流れてくるといいですねー。
去年もマーティンは参加しなかったけど、ジョンヒストリーが公開されていて面白かったし。
いつか日本でも開催してほしいといつも思うのですが・・・・


最後に衝撃的だった画像を。
“You thought this hair was naturally curly?”

(via http://barachiki.tumblr.com/)

に・・・似合う。

THIRD STAR その10

2016-09-17 00:26:22 | 僕が星になる前に
Third Star

Directed by Hattie Dalton
Produced by Kelly Broad, Vaughan Sivell
Written by Vaughan Sivell
2010 UK

ジェイムズ→J マイルズ→M デイヴィー→D ビル→B
()内は原作より補足しています。

ラストはオリジナル脚本でいってみましたがSivell文章、難しい・・・
映画にはない場面がありますが、スチールで公開されている場面もあるので
撮影はしたけど削除したのかもしれません。



その夜、今までとはくらべものにならないほどの壮絶な痛みがジェームズを襲います。
ジェームズは何とかデイヴィーを呼びますがモルヒネの入ったバッグがない事にデイヴィーが気づき、
ビルはマイルズと探しに行きます。
息もできないほど苦しむジェームズにただそばにいる事しかできないデイヴィー。


暗闇をライト一つで探し出したビルとマイルズがテントに戻るとすぐにモルヒネを飲ませます。
ジェームズの表情はすぐに和らぎましたが、その痛みはジェームズの体力をかなり消耗させました。

夜明け前。
テントで仮眠しているデイヴィーをマイルズが起こします。


テントにジェームズがいませんでした。
マイルズに尋ねると波打ち際までデイヴィーを連れていきます。
そこにはビルに支えられたジェームズが座っていました。
ジェームズはビルに頼んで連れてきてもらっていました。


ジェームズはひどく弱っていました。
彼らは月明かりに照らされたバラファンドル湾を見ていました。
あたりはクジラたちが交信する音に包まれ、静かな水面を打ち破り息継ぎをしています。
彼らはお互いに顔を見合わせ笑いますが無言でした。


ジェームズをその場に残し3人はテントの近くのたき火を囲んでいました。
彼らは夜の出来事に打ちのめされていました。
海を見ていたマイルズはビルに視線を移します。
ふたりはしばらくの間お互いを見つめ、気づいたデイヴィーも彼らを見ます。
マイルズはゆっくりとビルに頷くと再び海の方を見ます。
ビルはデイヴィーを見て、それからたき火を見つめます。
(あんな苦しみをこれ以上味合わせる事などできない、3人は決心しました。)

ジェームズはひとりで海岸に座っています。
寄せては返す波に海がきらめいていました。


3人はジェイムズを見ていました。
ジェームズがゆっくりと彼らの方を振り返ると笑顔を見せます。

早朝、ビルは立ち上がると目に涙をためながらジェームズに歩み寄ります。

J:僕たちまた会えるような予感がするんだよね。
B:俺たちはフリッカーライトの中で舞ってるただのチリだけどな。
J:元気でね、ビル。

微笑んだビルの頬を涙が伝います。ジェームズは心からの笑顔を見せます。

B:俺、震えてる・・・止められない。
J:ビル、ビル!・・・お前は強い男じゃないか!またすぐに会えるよ。
ジェームズは彼を抱きしめます。


デイヴィーが来ます。彼はショックを受けていました。
D:こんなの無理だ。
J:キツイよね。でもお前も言ってたじゃないか。来て良かったって。
状況を考えればそれだけでもすごく価値があったんだよ。
ジェームズは彼を抱きしめます。けれどデイヴィーはジェームズを見る事ができません。
J:お前に愛される人たちが僕は羨ましいよ。


ジェームズはマイルズを見ます。

J:ありがとう。

顔を見合わせながら笑いますが次第にその笑顔は消えていきます。
その顔は幼く、そして脅えているようでした。

M:やるんだったらうまくやれよ。

突然、ジェームズから恐怖心が消えました。彼は笑って、そして海に向かって慎重に歩きます。
J:ここにいるとお前らも風邪をひくぞ!

ジェームズは海に入り浅瀬を泳いでいきます。
デイヴィーは泣き叫びながら首を振っています。
ジェームズは彼らを振り返りながら周りをゆっくりと見渡し泳ぎ始めます。


マイルズがポケットの中身を探るとわずかなコインと白い羽が出てきました。
彼はそれを見ると意を決したように投げ捨て海に向かって走り出します。

ビルがあとに続き遅れてデイヴィーも追いかけます。
ジェームズに追いついたマイルズは彼のすぐ近くを泳ぎ、反対側にはビルがいました。
泳ぎの苦手なデイヴィーは後方にいます。
ジェームズは嬉しそうでした。彼らは静かに泳いでいきます。


突然、デイヴィーがもがき始めます。
ジェームズたちは、何をふざけてるのかと顔を見合わせましたが
デイヴィーが本気で溺れているのがわかりビルが慌ててデイヴィーを救けにいきます。

その様子を見ていたジェームズとマイルズ。
ビーチに引き返すふたりに「ごめんね。」とジェームズ。



M:デイヴィーが先に死ぬとこだったぞ。

ジェームズは笑いますが突然苦しみだし浮いていることが出来なくなったので、
マイルズは自分の方へジェームズを引き寄せます。
落ち着きを取り戻したジェームズはマイルズの腕をほどき、立ち泳ぎをします。

彼らは少しの間、見つめ合います。
ジェームズの体力は消耗しきっていましたが力を振り絞ると自ら沈んでいきます。
マイルズはどうしていいかわからずにいました。彼はビーチにいるビルとデイヴィーを見ます。
そして上昇してくる気泡を見ます。静かでした

突然、ジェームズは水面から飛び出すとあえぎながらマイルズに手を伸ばしマイルズが手を取ります。
彼らは見つめ合い、そして笑います。しかし次第に笑顔が消えてきます・・・


M:お前のせいで今回の旅が台無しだよ。家に帰ろう?頼むよ。
ジェームズは悲しそうに首を振ります。
J:すまない。もし無理ならそう言ってく。
僕は出来る限り泳ぐ・・・できればひとりではなく一緒にいてほしいけど。
:ジム。俺は人とは違うんだと言ってるけど、そんな振りをしてるだけなんだ・・・
ジェイミー・・・見せかけてるんだよ。俺は怖い。何もかもだ。俺を気に掛ける奴なんて誰もいない。
J:マイルズ・デヴィッド・へクター・クラベル、お前は誰よりもすごい男だ。
お前にはヒーローの資質が備わってるんだ。逃げ出す奴じゃない。

マイルズは息ができませんでした。
ジェームズは彼にはできないのだろう事を見てとりますが何とか失望感を押し殺します。
J:マイルズ、お願いだ。これをやるのは恐ろしいかもしれないけど僕にとっては素晴らしい事なんだ。
ジェームズの頬に涙が流れ落ちます。ジェームズは深呼吸をします。震えで浮かんでいることができなくなっていました。
J:マイルズ!


マイルズは彼をしっかりと支えます。彼らはじっと見つめ合います。限界でした。
ジェームズは疲れ果て弱り切っていました。彼はビルとデイヴィーを見ます。
海を見て、そして空を見上げます。彼は解放されたように笑います。


彼はマイルズを見ます。マイルズも彼を見つめ続けています。
彼が身をこわばらせているのがジェームズにはわかりました。
彼らは熱い視線を交わし続けています。

J:我々は誰もが皆、夢を紡ぎながらこの短い人生を生きているのだ・・・
M:それは俺の父の最後の言葉じゃないか。
J:うん。お前の本を読んだから。

マイルズはわずかに頷きます。
彼はジェームズの肩をつかみ、そしてお互いを見つめます。


J: Godspeed

※Godspeedはアポロ計画の時に管制官が宇宙飛行士に贈った言葉で、
成功を祈る、とか幸運を祈る、とかそんな意味の言葉だそうです。

ダラダラとすみません。次で終わります。

みんな考え過ぎだから、と御大が言いましたとさ。

2016-09-14 22:38:26 | Sherlock Topics 2016
久しぶりにシャーロックのRadioTimesの記事です。
何というか、非常に耳が痛いというか・・・

以下、大変拙訳ですがざっと訳してみました。

Mark Gatiss says we've missed "blindingly obvious" clues about Sherlock's future



シャーロックの今後についてファンが「疑いの余地もないほど明らかな」手がかりを見落としたと、
マーク・ゲイティスは言っています。
シャーロックに会えるまでまだ数か月ありますが、1月に放送される3人の冒険はいまだに極秘にされています。
※3人の冒険ではなく3つの冒険(物語)じゃないかととMistyさんからコメントをいただきました。
すみません、トリオという単語ばかり目がいってしまった私です。
Mistyさん、ありがとうございました。

しかし、マーク・ゲイティスはカンバーバッチの探偵に何が起きるのかは、
何の関係もない無作為の細部を推測するよりも我々が与えた手がかりだけに注視すれば
非常に明らかな手がかりがあることがわかる事だと言っています。

「我々が長年考えてきた事が今回のシリーズで実現する。」とマーク・ゲイティスはV&Aのイベントで話しました。
「しかし、みんなは存在しないものを探し出すんだ。そういうのも好きだけどね。
だけど疑う余地もないほど明らかな事実を見落としている。みんな夢中で様々に解釈してる。」

ゲイティスはずっと目にしてきた、かなり突飛なセオリーのひとつについて論じています。
それは大勢のファンがとらえている妄想めいた推論の典型的な例だと言います。

「モリアーティの自殺についての考察を読んだんだけど、それはグリム童話に基づいていたんだ。
綿密な資料を必要としたんじゃないかな。注釈付きのエピソードガイドのような。
ライト層の視聴者も観てるんだから実際にはそんなことはあり得ないよ。
そんな視聴者が「ああ、なるほど」とは言わないしね。
たまにこういったものを見てると発想的には素晴らしいと思うんだ。
だけど、そういう事になると思ってる事が驚きだよ。だって、そんな事はあり得ないから。」

以上です。

このグリム童話の考察って以前Yam Yamさんが教えてくれた考察なのかしら・・・
確か、これだったかな。
リンクは貼らない方が良いかもしれないので、タイトルだけ。
これで検索すると出てきます。
IOU Explanation – 53-8-92 – Grimm’s Fairy Tales Cipher

ライヘンでグリム童話が出てきたから当時はグリム童話の考察がたくさんあったと思います。
私もいくつかここで紹介した覚えがあります。

確かに制作側にとってはcasual viewer、ライト層って訳しちゃいましたが、
マニアックは腐女子じゃなく、もっと一般人に見てほしいと思う気持ちもわかりますけど。
と、自分で書いていてちょっと悲しくなってきました・・・いやいや、負けないもん。

この記事を紹介したRadioTimesのツイートのリプに「Johnlock」の単語が溢れていたのは言うまでもありません。
ほんと、みんな強いわ。

それにしても相変わらず思わせぶりな御大トークです。
しかし私が一番気になったのはここではなく、冒頭の「trio of adventures.」なんですけど。
は?
何でトリオ?
いつからトリオになったんだ、RadioTimes!
※冒頭でも書きましたが、3人ではなく3つの話の意味だったようです。
RadioTimesさん、ごめんなさいー。

というわけで、これが言いたかった私です。