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海外ドラマや映画の感想いろいろ書いてます。

Sherlock 1-1 A Study in Pink その10

2015-05-09 11:24:08 | Sherlock S1E1
「ピンクの研究」

Directed by Paul McGuigan
Written by Steven Moffat

お休みってあっという間ですね。
気がつけばもう通勤する日々が始まっていました。くすん。
せっかくの連休だからブログも普段出来ないことをやろうと思っていましたが、
結局シャーロックコンで終わったような・・・

さて久しぶりにピンクの研究再開です。


誘われるように外に出たシャーロックの前にはタクシーの運転手が立っていました。



Cab「シャーロック・ホームズさんですか?」
SH「僕は頼んでいない。」
Cab「そんな事は関係ないよ。」
SH「ノーサンバーランド・ストリートで車を止めていたタクシーの運転手だな。
乗客じゃなかった。」
Cab「ほらね、タクシーの運転手の事なんて誰も考えないんだ。
無視されている点ではあんたに似ているな。富や幸せの裏側にいるだけだ。シリアルキラーにとっては強みでもある。」
SH「自白するのか?」
Cab「そうだよ。他に何を話そうか。警察を呼んでも私は逃げないよ。
抵抗もしないし、大人しく逮捕される。約束しよう。」
SH「なぜだ?」
Cab「あんたはどうすることもできないしな。」
SH「僕が?」
Cab「私は4人を殺してはいないよ、Mr.ホームズ。
私はただ話をしただけで彼らは自ら死んだんだ。もしあんたが警察を読んだら私はひとつの事を約束しよう。」


「私が何を話したか、あんたに何も教えない。」

そう言うと運転手は運転席に向かいます。
SH「だが、これでもう被害者が出る事は無いし、事件は終わったと確信できる。」
Cab「あんたは被害者がどうやって死んだか理解できないままだがな。
あんたはどんな結末にしたい?」

そこまで言うと運転手は車に乗り込みます。
シャーロックはあたりを見回すとドア越しに運転手に話しかけます。

SH「もし知りたいと言ったら、僕は何をすれば?」
Cab「私とドライブをしよう。」
SH「それで僕も殺すのか?」
Cab「殺さないよ、Mr.ホームズ。私と話しをして、そしてあんたは自殺することになるんだよ。」

シャーロックは好奇心が勝ってしまい、運転手の思惑通り後部座席に自ら乗り込みます。


その様子を窓から見ていたジョン。

JW「タクシーに乗り込んだ。」

JW「シャーロックだ。タクシーに乗っていったよ。」
SD「だから言ったじゃない。またどこかに消えたのよ。時間の無駄よ!」
JW「電話をしてるんだけど、呼び出し音が鳴ってるだけだ。」

ピンクの電話は運転手の脇で鳴りつづけていました。

GL「呼び出し音がなってるんだったら電話はここには無いって事だな。」
JW「もう一度GPSで探してみるよ。」
SD「どうでもいいじゃない。何があるの?彼は狂ってるの。いつも失望させるのよ。
時間の無駄だわ。」
ドノヴァンに言われ仕方なくレストラードは撤収させます。
GL「わかった、みんな、撤収だ。」

レストラードからシャーロックに場面が切り替わります。


SH「なぜ僕がわかった?」
Cab「もちろん、すぐにわかったよ、あんたが私のタクシーを追いかけているのを見た時に、Mr.ホームズ。
警告を受けていたからね。私はあんたのサイトも見てるんだよ。素晴らしいサイトだからとても気に入ってる。」
SH「誰が警告を?」
Cab「あんたに注目していた誰かだよ。」
SH「Who?」

その時にシャーロックは正面に飾ってある写真をチェックします。

SH「誰が僕に注目などするんだ?」
Cab「謙遜しすぎだよ、Mr・ホームズ。」
SH「違う。」
Cab「あんたにはファンがいるんだよ。」
SH「それで?」
Cab「あんたがもらえる情報はこれで全部だ・・・
・・・生きているうちはね。」

221B。

GL「なぜあいつはこんな事をしたんだ?なぜ行ったんだ?」
JW「僕よりあなたのほうがよく知ってるだろう。」
GL「あいつとは5年のつきあいになるが、わからんよ。」
JW「じゃあ、なぜ我慢を?」
GL「やけくそだからだよ。」
レストラードはコートを着て帰り際にジョンに言います。
「シャーロック・ホームズは偉大だからな。
それである日考えるんだ。もし俺たちがものすごく運が良かったら、いい奴になるかもしれない。」


タクシーは2棟並んだ建物の前に止まります。

※ここはカーディフ大学をCGでツインの建物に見せているんですよね。

SH「ここはどこだ?」
Cab「あんたはロンドンのあらゆる通りを知っているはずだからどこにいるかわかってるだろう。」
SH「ローランドカー継続教育大学。なぜここに?」
Cab「清掃が入るから開いているんだよ。キャビーは殺人に適している静かな場所を常に把握しているんだ。
キャビ-はもっといろいろな商売をするべきだな。」
SH「被害者を中まで歩かせたのか?どうやって?」
シャーロックがそう言うと運転手はシャーロックにピストルを向けます。

SH「・・・つまらん。」
Cab「心配しなくても、面白くなるさ。」
SH「銃で自らの命を絶たせることなんてできないだろう。」
Cab「もっと良い方法があるんだ。
あんたは私の後をついてくるだろうから、これは必要ないな。」
運転手はピストルを仕舞うと建物に入っていき、シャーロックも後を追いかけます。

221Bに一人残されたジョンはラップトップの横にある杖をとり部屋を出ようとした瞬間、
GPSが電話の位置を確定する音が聞こえます。
ジョンが画面を確認するとすぐに状況を察知し、ラップトップを抱えたまま飛び出します。
そして画面は校舎に移ります。


運転手は教室のドアを開けシャーロックの中に導きます。

Cab「さて、どう思う?決めるのはあんただよ。あんたは死ぬんだからね。」
SH「死ぬ気はない。」
Cab「みんなそう言うよ。」
机をはさんで向かい合ったふたりは「Shall we talk?」と運転手が座るよう促します。


SH「少しリスキーじゃないのか?ほぼ半ダースの警官の前で僕を連れ去ったんだ。
彼らだってバカじゃない。ハドソンさんだって君の事は覚えてるぞ。」
Cab「これがリスクだって?No.これがリスクだよ。」
運転手はポケットからひとつだけカプセルが入った小さなボトルを机の上に置きます。


Cab「いいね。まだ理解できてないだろう?だが今にわかるよ。こうすれば。」


そう言いながら運転手は同じカプセルが入ったボトルをもうひとつ置きます。
Cab「予想外だったかな?きっと気に入るよ。」
SH「何を?」
Cab「シャーロック・ホームズ。すごいね。実物がここにいるなんて。
あんたのファンがあんたのウェブサイトの話をしてたんだ。」
SH「ファン?」
Cab「あんたはすごいよ。正しく天才だ。「推理の科学」はまさしく真の思考だ。
ここだけの話、なぜみんは考えないのだろうか?」

「あたまにこないか?なぜ考えることもできないのかって?」
運転手のこの言葉にシャーロックは自分と同じように考えていたことがわかります。


SH「ああ、わかったぞ。あんたも真の天才なんだ。」
Cab「そうは見えないだろう?タクシーを運転してる奇妙な凡人だし。
だがあんたはすぐにわかったな。話はこれで終わりだ。」
SH「わかった、2つのボトルの説明を。」
Cab「正しいボトルとそうではないボトルがある。
正しいボトルの錠剤を飲めば何も起きない。違うボトルを飲めばあんたは死ぬんだ。」
SH「言うまでもなく両方同じボトルだな。」
Cab「そうだ。」
SH「君は正解を知っている。」
Cab「もちろん。」
SH「だが僕にはわからない。」
Cab「わからないからゲームなんだよ。あんたが選ぶんだ。」
SH「なぜ僕が選ぶんだ。判断できるものが何もない。僕に何の得がある?」
Cab「私はまだあんたに最高の仕掛けを教えてない。
あんたがどちらを選んでも私は残った方を選ぶ。そして一緒に錠剤を飲むんだよ。」


Cab「イカサマはしない。あんたが選べば私は残った方を必ず飲む。」
予想外だっただろう?Mr.ホームズ。」
SH「こうして彼らに選ばせたのか。」
Cab「そして今度はあんたが選ぶんだ。急がなくていいから。落ち着いて。」
あんたにとって最高のゲームだろう。」
SH「ゲームじゃない。偶然だ。」
Cab「私はこれを4回やって4回とも死んでない。偶然じゃないよ、Mr.ホームズ。
チェスなんだ。一手でどちらかが生き残る。これが一手だ。」
運転手は片方のボトルをシャーロックの方に押し出します。
「私が出したのは正しいボトル?それともハズレ?選ぶのはあんただよ。」


ジョンはタクシーでGPSが示した場所に向かいます。
そして懸命にレストラードと連絡を取ろうとします。
JW「違う、レストラード警部だ。彼と話したい。重要なんだ。緊急なんだよ!」
そして地図を見ながらタクシーに「ここを左に。」と指示を出します。

校舎。
Cab「プレイの準備は出来たかな?」
SH「プレイ?五分五分の可能性に賭けるだけだ。」
Cab「あんたは曲をプレイするんじゃなく私とプレイをするんだ。
あんたに2つのボトルを渡しているだろう?ブラフか?裏の裏か?その裏か?」
SH「ただの偶然だ。」
Cab「4人続けて?偶然じゃないな。」
SH「運だ。」
Cab「才能だよ。私は相手の考えが読める。」


Cab「私の考えを彼らがどう考えるかもわかる。頭の中にある地図のようにすべて見えるんだ。
みんなバカなんだよ、あんたもね。」
SH「何であろうと、君はタクシーの運転手として終わるんだ。」


校舎に到着したジョンですがどちらに行くべきか悩みますがすぐに決断します。

SH「で、君は他人を殺すために4回も命を賭けた。なぜだ?」
Cab「時間だよ。」
SH「そう、僕はゲームをしている。次は僕の番だ。
君の左耳の後ろにシェービングフォームが残っている。誰もそれを指摘しない。
君がひとりで生活してるのは明らかだ。教えてくれる人は誰もいない。」


SH「だが3人の子どもの写真があった。子どもの母親の部分は切られていた。
もし死別だとしたら彼女はまだ写真にいただろう。
写真は古いがひフレームは新しい。子どもたちを大事にしているが会ってはいない。
疎遠の父親。彼女は子どもたちを連れて行ったが君はまだ彼らを愛しているし今でも心が痛んでいる。

ああ、まだ何かあるな。

君の服は最近洗濯しているが、服はすべて少なくとも・・・3年は経っている。
体裁を保っているが計画的ではない。さらに君は無謀な殺人を続けている。なぜだ?
ああ、3年前に宣告されたのか?」

Cab「何を?」

その時シャーロックの前にテキストが浮かびます。

DYING

SH「君は死ぬんだ。」
Cab「あんたもだろう。」
SH「しかし君にはあまり時間がない。そうだろう?」
シャーロックに指摘された運転手は自分の頭を指さすと
「動脈瘤だ。ここの右にね。いつ死んでもおかしくない。」と認めます。

SH「死にかかっているから4人殺したのか。」
Cab「4人より長生きしたよ。動脈瘤だが最高に楽しいぞ。」
SH「違う、何か他の理由だ。つらいから殺したわけではない。苦痛は麻痺する。
愛は更に危険な要因となる。何らかの形で子どもたちが関わっているな。」
Cab「Ohh.さすがだな。」
SH「だがなぜだ?」
Cab「私が死んでも子供たちに多くのものを残せない。タクシーの運転手の収入は多くはないからね。」
SH「連続殺人も。」
Cab「あんたを驚かせようか。」
SH「僕を驚かせる。」
Cab「私にはスポンサーがいるんだ。」
SH「何がいるって?」
Cab「私が人を殺すごとに金が子どもたちにいくんだ。
殺せばそれだけ裕福になる。わかるか?あんたが考えるよりも素晴らしいんだ。」
SH「誰が連続殺人犯のスポンサーを?」
Cab「誰がシャーロック・ホームズのファンを?」


Cab「殺人を楽しんでいるのはあんただけじゃない。他にも世の中にはあんたみたいなのがいるんだ。
あんたはただの男だが、それ以上の存在だ。」
SH「それ以上とはどういう意味だ。組織か?何だ?」
Cab「誰もその名前を言わないし、言うつもりもない。さあ、おしゃべりはもうたくさんだ。」

「Time to choose.」
(選ぶんだ。)



その頃ジョンは部屋を確認しながらシャーロックを探します。
JW「Sherlock!」


続きます。

この場面はほとんど犯人役のフィリップ・デイビスさんとベネディクトの会話だけで
派手なアクションどころか動きもほとんどないのにそれでも引き込まれていくのがスゴイです。
それにしても・・・・

この頃のジョンは軍人らしい行動力があって本当にかっこよかったなー・・・