goo blog サービス終了のお知らせ 
明日できること今日はせず
人形作家・写真家 石塚公昭の身辺雑記
 



架空の人物制作に転向するはずが、一枚の大覚禅師(蘭渓道隆)の頂相のリアリズムに打たれ気が変わった。我に返る思いで一転実像にこだわり、挙句に陰影さえも戻ってしまった。創作された、実際はあり得ない後頭部から前頭部にかけて盛り上がった臨済像や臼のような円筒形の頭をした栄西は、陰影なしならともかく、もう作ることはないだろう。 臨済済義玄は“仏に逢うては仏を殺し、祖に逢うては祖を殺す“といっている。何かを求める時、外に依存するのではなく、自分自身の内面を見ろ。師の教えに依存や執着するな、ということらしい。外側にレンズを向けない独学我流者は納得である。

 

 



コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )