明日できること今日はせず
人形作家・写真家 石塚公昭の身辺雑記
 



束ねた髪を拾得に貼り付けて行く。やってるそばからクシャクシャになっていく。手に着いたボンドがまた。子供の頃からのプラモデル失敗のパターンである、なんとか。乾いた後にバサバサとざん切りに散髪。まあ例によっての長髪。しかしどうも引っかかる。顔をもっと露わにしたい。 昔、〝劇聖”九代目市川團十郎を作った時、当時悪性のインフルエンザが流行っていたので、團十郎に睨まれたら風邪ひかない、と江戸時代から言われていたので、正義の味方、荒事の華、暫の團十郎が、改修直前の歌舞伎座の上を覆い尽くすほど巨大化し、東京を睨み倒す、というのを考えたが、苦労して作った顔が、あのに隈取に覆い尽くされてしまうことに耐えられず、助六に変更した。 新たな寒山拾得をとは考えていなかったが、やはりそうは行かず、ヘアスタイルもやり直す。

 



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