明日できること今日はせず
人形作家・写真家 石塚公昭の身辺雑記
 

入稿  


入稿は明日でも間に合うということであったが、まだ陽が出ているので、例によって屋上で主役の撮影。今回は明るい感じに仕上げたい。さっそく合成に入る。Kにはトレードマークといって良い物を持たせるのだが、角度的に、せっかく作ったネクタイあたりが隠れてしまう。作った所は見せたいものだが仕方がない。小さくしたりもしてみたが諦めた。 中景に配した車両群は、ただ置いてあるだけなのだが、砂埃を立て、排気口から煙を出して、稼働中のような雰囲気を出してみた。静かに停車中の車両を前にでは、Kの取るポーズが空しくなるだろう。 仕上げが終わったのが11時前後だったろうか、T屋へこれから行くとメールをしてデザイナーのところへデータを送るが、送信できていなかったら、明日やり直せばよいと送信完了を待たず、パソコンを点けっぱなしで出かける。 さっそく熱燗で。今日の昼、T屋で昼食を食べたおり、タクシー運転手のTさんが持ってきたという伊豆土産の小アジの干物が馬鹿美味だったが、まだ一匹あるというので、いただく。一時頃女性客が顔を出すが帰ってしまう。ところが三時頃また来た。私がそろそろ帰ったと思って来たらまだいた、という感じであろう。ちょうど良い加減でもあるし、私が帰ろうとすると気配を察したHさん、残り少ない吟醸酒の一升瓶を飲んでと差し出す。私も野暮天になりたくないと思ったが、どうもHさん二人だけになりたくないらしい。吟醸酒を空けると次が出てきた。彼女が帰らない限り、私はタダ酒が飲み続けられるパターンのようである。Hさんを無視して私とだけ話す女性客。いたたまれないシチュエーションであるが、アダージョは完成しているし、本来飲み心地の良くないタダ酒も甘露の如く喉を通る。 無事に役割を果たし帰宅すると、データは無事に送られ、すでにデザインも上がっていた。『今回のロゴは黄色か』と思ったのまでは覚えている。

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