明日できること今日はせず
人形作家・写真家 石塚公昭の身辺雑記
 



入ってすぐに、西洋絵画の影響をうけた陰影をつけた、ヘンな肉筆画がならんでいた。緻密で綺麗ではあるがヘン。北斎も版画の方が数十倍いいなと、よけいな物を観てしまった気がしたが、後半に展示された肉筆の大作は一転、素晴らしかった。 今日は北斎展はついでであり、確認したいことがあり、常設展示を観にきたのである。しかし、日が悪く、小学生がウンカかイナゴの如く。踏み潰さないよう進む。まあはしゃぐのは判る。私も科学博物館に閉館後、一人取り残されたら確実にはしゃぐであろう。子供が見ているというのに、触るなと書いてある展示物を触りまくる三婆。確認したい事は一つだったので、しばらく眺めたあと、とっとと自転車で帰る。 可愛がっていたフラワーホーンが死んだと嘆く人物に呼び出され、酒の相手をさせられる。フラワーホーンとはただの熱帯魚である。“ただの”などと書くとクレームが来そうだが、お説によると、水槽に向って合図をすると反応し、意思の疎通もできたそうである。私は日ごろノイローゼじゃないかとからかってきたが、何種もの魚を交配させ、人の手によって作られた魚で、ブレンドの妙なのか、確かにこれほど頭の良い魚は知らない

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