思い出が美しすぎて
『エマニエル夫人』はテレビで観ました
Subj:2月8日 2度目です。
Date: 07/02/2008 8:11:21 PM Pacific Standard Time
(日本時間: 2月8日午後1時11分)
From: fuji@adagio.ocn.ne.jp
To: barclay1720@aol.com
すぐ聴けると思って送りましたが、
30分もダウンロードさせて時間をロスさせてしまいましたね。
私が昔を思い出して、
『エマニエル夫人』のことで質問したことから
デンマンさんが一生懸命調べることになって。。。
だからタイのバンコクがでてきたのか?!
納得!
フランスが舞台だったら、あの印象は残ってないでしょうね。
背景が美しすぎてしまい。。。
う~ん。。。
長い中国針は、そんなに効くのかな~っと、
(エマ二エルがうっていた)
冷えと頭痛で、日本で針に時々いきますが、
日本のは短いですよ。
香港に行った時、どこかの路地裏で
長い中国針をさしてくれる所があったりして…
と期待して、
バンクーバーのチャイナタウンあたりにも、
あるのではないかと…
いまだに一人では怖くて行けないけど、
長い中国針に興味をもってました。
あの映画はテレビで放送されたのを観たのですよ。
まだ自分の専用ビデオデッキもない頃、
レコードのレンタルもやってない頃ですから
ビデオレンタルもなっかたでしょう。
映画館で見られない子は、しばらく“おあずけ”でした。
忙しいデンマンさん、返信はいいですよ。
ブログに専念してくださいね。
小百合より
『背景が美しすぎて (2008年2月10日)』より
「愛の形」と「性の形」
こんにちは。ジューンです。
お元気ですか?
『チャタレイ夫人の恋人』では、
確かに愛とセックスがテーマになっていると思います。
でも、『エマニエル夫人』の場合には、
どちらかと言うと
レズビアンや露出、
自分の恋人を他の男性に抱かせたりといった、
通常の男女の愛情表現としての性行為から
外れた新しい「愛の形」、
もっと端的に言ってしまえば「性の形」を描いた
ファンタジーと言えるのではないでしょうか?
あなたは、どう思いますか?
『愛と性の一致 (2008年2月9日)』より
小百合さんとジューンさんまでが登場して『エマニエル夫人』でござ~♪~ますか?
卑弥子さんは『エマニエル夫人』の映画が嫌いなのですか?
決して嫌いではござ~♪~ませんわ。でも、どうして急に『エマニエル夫人』を持ち出してきたのでござ~♪~ますか?
僕がマリアさんとアンナさんとブルックリンで出会った頃、ちょうど『エマニエル夫人』の3作目“Good-bye, Emmmanuelle”をブルックリンの映画館でやっていましたよう。
。。。んで、デンマンさんも見に行ったのでござ~♪~ますか?
マリアさんとアンナさんが観に行こうと僕を誘ってくれたのですよう。
。。。んで、デンマンさんは金魚の糞のように付いて行ったのでござ~♪~ますか?
だってねぇ、二人のかわゆい女の子から一緒に観に行こうと誘われたのですよう。断れませんよう。うへへへへ。。。
アンナさんには付き合っているボーイフレンドは居なかったのでござ~♪~ますか?
マリアさんによると僕がブルックリンにやって来る3ヶ月ほど前にアンナさんはボーイフレンドと別れたと言うのですよう。
どうしてでござ~♪~ますか?
そこまで詳しい事をマリアさんは僕には言いませんでしたよう。
。。。んで、映画はどうでござ~♪~ました?
エマニエル夫人の旦那が外交官ではなくて建築家になっていましたよう。それに、タイのバンコクではなくて、エマニエル夫人がアバンチュールを繰り広げるのは、なんと、アフリカの東海岸から1300キロも離れた海の上のセーシェル共和国なのですよう。僕は、そういうところに共和国があったなんて全く知りませんでしたよう。
30数カ国を放浪したデンマンさんでも行ったことがないのでござ~♪~ますか?
ありませんよう。第一、存在すら知らなかったのですよう。僕はエジプトとモロッコには行ったことがあるけれど、アフリカ大陸から1300キロも離れたインド洋に浮かぶ115の島々までは、僕のオツムの中に思い浮かんできませんでした。
。。。んで、何か印象的なシーンでもござ~♪~ました?
僕は2作目を観ていないのだけれど、1作目と比べるとイマイチでしたね。
どうしてでござ~♪~ますか?
本筋となんら関係のない汽車のシーンで強引に話が終わってしまうのですよう。あとねぇ、テーマの歌詞が中学生の翻訳みたいで良くなかったですよう。
どういう風にでござ~♪~ますか?
Emmanuelle loves caresses of the mouth and hand
Emmanuelle loves the intellectuals and the laborers
Emmanuelle did not learn loving from the books
Emmanuelle needs her annual dose of ‘I love you’
こういう歌詞なんですよう。うしししし。。。歌詞と言うよりも中学生の英語の作文のようでしょう?もう少し映画に合ったような、ロマンチックでエキゾチックな単語を並べる事ができると思うのですよう。
。。。んで、印象的なシーンは全くなかったのでござ~♪~ますか?
ありましたよう。ワンシーンだけ強く僕の脳裏に焼きついたシーンがあったのですよう。
どのような。。。?
シャーロット・アレクサンドラ(Charlotte Alexandra)と言うフランスの女優が出ていたのですよう。
この女性でござ~♪~ますか?
そうですよ。面影がちょっぴりアンナさんに似ているのですよう。僕はこの映画で初めて見たのだけれど、このシャーロットがビラ(villa)。。。、日本で言うならば葉山のウォーター・フロントにあるようなしゃれた別荘で、美と健康をそのまま象徴しているような見事な肢体を見せるのですよう。
あの。。。あのォ~。。。もしかして。。。何も身につけないで。。。あのォ~。。。裸で。。。裸でござ~♪~ますか?
そうなのですよう。この時、僕はマリアさんとアンナさんの間に座って映画を観ていたのですよう。急にライトハウス・ビーチ(Lighthouse Beach)で見たアンナさんのヌードが思い出されてきて、スクリーンのシャーロット・アレクサンドラに重なったのですよう。まさに、僕はシャーロットのヌードではなく、アンナさんのヌードをスクリーンに見ていたのですよう。しかも、僕のすぐ左隣にアンナさんが座っているのですよう。
そ。。。そ。。。それでぇ。。。?
そのシーンを見ていたら、肘掛けのアンナさんの手の上に僕の手を重ねていたことが急に意識によみがえってきて、僕はアンナさんの表情を横目でチラッと見ながら、手の甲をぎゅっと握り締めたのですよう。
。。。んで。。。んで。。。アンナさんはどうしたのでござ~♪~ますか?
まず間違いなく僕が手の甲を握り締めた事を知っていたはずですよう。
当然でござ~♪~ますわ。。。それで。。。それで。。。?
でも、アンナさんは、何の反応も見せないのですよねぇ。まるで手の感覚が消えてしまったとでも言うように、画面に吸い込まれているのですよう。こういうシーンは女性の心も吸い取ってしまうのだろうか?。。。僕はちょっと不思議な気がしましたよう。
。。。んで、デンマンさんは何を期待していたのでござ~♪~ますか?
せっかく僕は自分の思いを込めてアンナさんの手の甲を握り締めたのですよう。だから、アンナさんが手のひらを返して僕と手と手を握り締め合って、もっと肌のぬくもりを感じ合いながら映画を観たいなあああぁ~。。。僕はそう思ったのですよう。
でも、アンナさんは無感動のままにデンマンさんの手の握りを無視したのでござ~♪~ますわね。。。うふふふふ。。。
卑弥子さんは、僕が無視された事を喜んでいるのですか?
いいえ。。。
でも、うれしそうな表情を浮かべていますよう。。。実は、その続きがあるのですよう。
どのような。。。?
映画を見終わってから、24時間営業のダンキン・ドーナツ(Dunkin Donuts)の店でお茶を飲もうと言うことになったのですよう。日本では“ミスタードーナツ”のチェーン店の方が有名だけれど。。。
んで。。。?
3人でテーブルについて映画のことをいろいろと話し始めたのですよう。印象的だったところ。。。良かったところ。。。アンナさんもマリアさんも“よかった。。。よかった。。。”の連発でしたよう。僕はそれ程感動的だとは思わなかったのに。。。
“あたし、お代わりしてくるねぇ~”
マリアさんがそう言って席を立ったので、僕はこの時とばかりに、またアンナさんの手を握ったのですよう。
“ケイトー!。。。アンナが気づくから止めてよね。”
ああ。。。アンナさんの気持ちを気遣って映画館の中では僕を無視し続けたんだ。。。そう思いましたよう。
デンマンさんは、分からなかったのでござ~♪~ますか?
卑弥子さんは分かりましたか?
もちろんですわ。おとといのお話を聞けば、その程度の事はすぐに分かりますわよう。
とにかく、1時間ぐらいダベッてからアパートに戻る事にしたのですよう。“ケイトー、 stay with me tonight, will ya?” マリアさんがアンナさんの居る前で、そう言うのですよう。マリアさんとアンナさんは親友だから、かなりきわどい事までお互いに隠さずに話している事を僕は知っていたけれど、この時ばかりは“ヤバイ事を言って欲しくないなぁ~”と思いましたね。
つまり。。。つまり。。。デンマンさんは、あのライトハウス・ビーチの日からアンナさんと、どうしても思いを遂げたいという気持ちがあったのですわね?
そうですよう。僕とアンナさんにはお互いに強く惹かれるものがあったのですよう。
あたくしは違うと思いますわ。マリアさんはデンマンさんのことをボーイフレンドと思うほど愛し始めていたのですわ。それを知っていながら、デンマンさんは“浮気”をしようとしているのですわ。
それは違いますよう。当時の風潮として“自由恋愛 (free love)”という考え方があったのですよう。つまり、自分の心に素直になると言う事ですよう。だから、自由恋愛は素直な恋愛と言うこともできますよう。僕がアンナさんに寄せる思いは、いわば自分の心に素直な思いだったのですよう。マリアさんが嫌いになったわけではないのです。ただ、アンナさんの存在が僕にとってあまりにも大きなものになってしまったのですよう。
デンマンさんは、理屈で美化しようとしていますけれど、そういう事を“浮気”と言うのでござ~♪~ますわ。
しかし、卑弥子さんだって次のように言っていましたよう。