◎ブレイン・ゲーム(Solace)
アンソニー・ホプキンスが一枚看板で製作総指揮にクレジットされてる。ちから入ってるな。
最初は、なんか、FBI捜査官のジェフリー・ディーン・モーガンがやけに好い人間で、部下アビー・コーニッシュも含めて最強のチームだとかいいだして、これじゃいくらアンソニー・ホプキンスが予知能力とテレパシーに長けた超能力者っていう設定でも『羊たちの沈黙』には到底かなわないな~っておもってたら、アメリカの藤枝梅安こと連続慈悲殺人犯の超能力者コリン・ファレルが登場してきたことで、だんだん面白くなってきた。
なるほど、不治の病で死ななければならない運命に追い込まれて、死にたいくらいの痛みと苦しみを味わってしまうことになる市民を超能力で見つけてしまったコリン・ファレルとしては病気を発するより前に延髄を突き刺すことで一瞬の苦しみすらなく他界させてやるのは慈悲でしかないと断言するのはわからないでもないし、娘オータム・ダイアルが白血病で苦しんで死んだことがジャニン・ターナーと別居する原因になったわけだし、なるほど、これはなかなかむつかしい物語だな。