狷介不羈の寄留者TNの日々、沈思黙考

多くの失敗と後悔から得た考え方・捉え方・共感を持つ私が、独り静かに黙想、祈り、悔い改め、常識に囚われず根拠を問う。

相模原市の障がい者施設殺傷事件は、出生前診断により中絶する事と同じである・・・創造主からの使命を無視して自分の意志を尊重するという「背神行為」

2016-10-16 08:17:31 | 健康・医療・暮らし 2012~2017
 2016年7月26日に起きた神奈川県相模原市の障がい者施設殺傷事件は、出生前診断により中絶する事と同じ事である。
 最近流行り出している「出生前診断」「着床前診断」は、胎児の染色体を調べてその障がいの有無の可能性を調べるものだが、障がい児である可能性が判明した場合に中絶を選択する親が多くなって来ているのである。又これは、同様に最近盛んに勧められ持て囃されているている、健康な人に行う「予防医療」の範疇に属するものである。その予防医療である検診・健診やワクチン接種等を健康な人に行う事で、それを原因とする「医原病」を作り発症させている
 かつて戦前には「国民優生法」、戦後の1948年に施行された「優生保護法」により、障がい者の出生を抑制する事を目的として、障がい者に不妊手術を強いて、障がい者の断種を行っていた1996年に「母体保護法」に改正された時に、その優生思想に基づく強制断種等の条文が削除されたが、現在でも経済的困窮や母体保護等の様々な理由で中絶が行われている
 障がい者は、「健常者だけが人間か」(49歳・知的障がい)、「言葉で私も殺された」(59歳・脳性まひ)、「選別思想ずっと反対」(48歳・脊髄性筋萎縮症)等と声を上げる。またある聴覚障がい者は、「断種に駆り立てた社会は間違っています」「障がい者にとって戦争とは、社会の差別との戦いでもある」(参考:2016年9月6日付・神戸新聞朝刊「障害者への差別・許されない・・・・・・」(下記))
 出生前診断により中絶する親達は、「生命倫理」を無視し、創造主からの使命を無視・軽視して自分の意志を尊重するという背神行為を行い、自身の優生思想・選別思想を基にして、障がいのある子供を殺しているのである

 本ブログ過去の関連記事
  ・2013/02/06付:「『生命倫理』について・・・(1)出生前診断、代理出産、人工妊娠中絶」
  ・2013/04/13付:「俗事における『無用性』は一時的なもの・・・信仰によって生き、永遠を求める」
  ・2013/05/11付:「『生命倫理』を無視した安易・強引な新出生前診断実施・・・福島原発爆発後の『内部被曝』による『新生児の先天異常』の懸念から

 参考文献
  ・2016/08/19付・神戸新聞朝刊:「音のない戦争 ある聴覚障害者の証言 番外編 自らの過去・語れるように 『後世に伝える』思い強く」
  ・2016/09/06付・神戸新聞朝刊:「障害者への差別・許されない 相模原殺傷事件・問うコラム 神戸の支援施設会報、共感呼ぶ 『命の軽視、心の奥底に』」


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