馬場あき子の外国詠【ムスタン】『ゆふがほの家』(2006年刊)90頁
参加者:K・I、N・I、佐々木実之、曽我亮子、T・H、渡部慧子、鹿取未放
レポーター:N・I
司会とまとめ:鹿取 未放
148 ムスタンの林檎を食めばしぶきしてさびしきヒマラヤの水匂ふなり
(レポート)(2009年5月)
日本のように水が豊富ではない土地で作られた林檎を一口かぶり、その思いの他のみずみずしさに作者独特の感性の表れがさびしきヒマラヤの水匂うと表現されて素晴らしいと思いました。(N・I)
(まとめ)(2009年5月)
ムスタンのシャン農場でもぎたての林檎をいただいたが、ほんとうに水分たっぷりのほどよい酸味と甘みがあって美味しかった。「しぶきして」というところに、いかにもみずみずしい感じが出ている。なるほどヒマラヤの水が、この林檎を育てているのではある。(鹿取)