京都散策その2
26日(火)、平日なので空いていることを期待してお寺を巡ることにした。
小雨の中、重要文化財の仏像がたくさん安置されている東山のとあるお寺へ。本堂に上がって仏像を眺めていると、入り口で拝観券をちぎっていた寺男(というのだろうか)の方がつと寄ってきて、「奥さん!この位置に立って見てください。目が光っているのが見えますよ。あれ、水晶が嵌め込んであるんです。」と話しかけてきた。はあ?奥さん!私、ひとりでじっくり見たいんですけど……
仕方がないので形だけ言われた位置に立ってみた。さほど広くない本堂に参観者はあと2組ほどいたが、その人たちにも同じ事を言っている。その後、私が次の仏様に移動すると「この仏様はですね……」とまた始まる。もっとじっくり見ていたかったが、私は早々にお寺を後にした。あれは親切のつもりなのだろうか。拝観に来た人に「奥さん!」って呼びかけは失礼じゃないか?何だか着物屋さんの囲い込み商法みたいで、とても落ち着いて見ていられなかった。すばらしい仏像の数々だったのに、ゆっくり拝見できなかったのが残念だ。それにしてもあの仏像、誰かに似ていると思ったが、福島泰樹だった。
口直しならぬ目直しに、その後、河井寛次郎記念館を訪ねた。こちらは西洋の方らしい家族と私以外に訪問者はなく、暖かみがあっておおらかな器類を眺めて趣のある館内をこころゆくまで見学できた。登り窯というものを実際に見たのも始めてだった。
まだ時間があったので、次は永観堂へ。紅葉で有名だが、今はひっそりしていた。広い境内をゆっくり巡って、多宝塔まで登ってみた。東山一帯が見渡せる場所だが、この日は曇っていて眺望は今一つ。「日想観」の分かりやすく説明板があった。
さっき多宝塔から見えた真如堂、その近くに下宿していたことがあって、懐かしくなり寄ってみることにした。残念ながら下宿屋さんは建て替わっているようだった。写真は京都を離れて10数年後に尋ねた時のもの。背後の窓がある家がその部屋。
その後は期待できないが原田禹雄ゆかりの京都大学皮膚科特研を探そうと、坂を下って東大路通りに出た。通りに面して古くて地味な氷屋さんがあったので思わず入った。道路を挟んで京大病院の通用門が見えている。抹茶ミルク金時という氷を注文、このすぐ裏手の尼寺にも下宿していたことがあるなあなどと考えていたら氷の写真を撮り忘れた。店を出ようとしたらものすごい雨で、しばらく雨宿りをさせてもらう。小降りになったので店を出ようとしたら、傘お貸ししましょうかと言ってくださったが、あの店いつからあったのかなあ。
雨後の京大構内に入ってみたが、案の定、皮膚科特研はなかった。かろうじてこれに似た面影の建物ではなかったかと撮ったのがこの写真。建物は古いが最先端の医療研究施設のようだ。この右側3つくらい奥には、2011年に建てられた山中伸弥が所長をつとめるiPS細胞研究所があるはずだ。何だかものほしそうで、そこは見に行かなかった。
26日(火)、平日なので空いていることを期待してお寺を巡ることにした。
小雨の中、重要文化財の仏像がたくさん安置されている東山のとあるお寺へ。本堂に上がって仏像を眺めていると、入り口で拝観券をちぎっていた寺男(というのだろうか)の方がつと寄ってきて、「奥さん!この位置に立って見てください。目が光っているのが見えますよ。あれ、水晶が嵌め込んであるんです。」と話しかけてきた。はあ?奥さん!私、ひとりでじっくり見たいんですけど……
仕方がないので形だけ言われた位置に立ってみた。さほど広くない本堂に参観者はあと2組ほどいたが、その人たちにも同じ事を言っている。その後、私が次の仏様に移動すると「この仏様はですね……」とまた始まる。もっとじっくり見ていたかったが、私は早々にお寺を後にした。あれは親切のつもりなのだろうか。拝観に来た人に「奥さん!」って呼びかけは失礼じゃないか?何だか着物屋さんの囲い込み商法みたいで、とても落ち着いて見ていられなかった。すばらしい仏像の数々だったのに、ゆっくり拝見できなかったのが残念だ。それにしてもあの仏像、誰かに似ていると思ったが、福島泰樹だった。
口直しならぬ目直しに、その後、河井寛次郎記念館を訪ねた。こちらは西洋の方らしい家族と私以外に訪問者はなく、暖かみがあっておおらかな器類を眺めて趣のある館内をこころゆくまで見学できた。登り窯というものを実際に見たのも始めてだった。
まだ時間があったので、次は永観堂へ。紅葉で有名だが、今はひっそりしていた。広い境内をゆっくり巡って、多宝塔まで登ってみた。東山一帯が見渡せる場所だが、この日は曇っていて眺望は今一つ。「日想観」の分かりやすく説明板があった。
さっき多宝塔から見えた真如堂、その近くに下宿していたことがあって、懐かしくなり寄ってみることにした。残念ながら下宿屋さんは建て替わっているようだった。写真は京都を離れて10数年後に尋ねた時のもの。背後の窓がある家がその部屋。
その後は期待できないが原田禹雄ゆかりの京都大学皮膚科特研を探そうと、坂を下って東大路通りに出た。通りに面して古くて地味な氷屋さんがあったので思わず入った。道路を挟んで京大病院の通用門が見えている。抹茶ミルク金時という氷を注文、このすぐ裏手の尼寺にも下宿していたことがあるなあなどと考えていたら氷の写真を撮り忘れた。店を出ようとしたらものすごい雨で、しばらく雨宿りをさせてもらう。小降りになったので店を出ようとしたら、傘お貸ししましょうかと言ってくださったが、あの店いつからあったのかなあ。
雨後の京大構内に入ってみたが、案の定、皮膚科特研はなかった。かろうじてこれに似た面影の建物ではなかったかと撮ったのがこの写真。建物は古いが最先端の医療研究施設のようだ。この右側3つくらい奥には、2011年に建てられた山中伸弥が所長をつとめるiPS細胞研究所があるはずだ。何だかものほしそうで、そこは見に行かなかった。