産経新聞2016年10月1日07:03更新
大宮石綿訴訟、新たに3組が和解 原告団から周辺住民に見舞金http://www.sankei.com/region/news/161001/rgn1610010066-n1.html
日本エタニットパイプ(現リゾートソリューション、東京)の大宮工場で働きアスベスト(石綿)を吸い込んで健康被害を受けたとして、元従業員の男性(86)と別の元従業員3人の遺族が国と企業に損害賠償を求めた訴訟で、国と男性、2遺族の和解が30日、さいたま地裁(針塚遵裁判長)で成立した。
原告側代理人によると、企業に関する石綿訴訟で原告団が得た損害賠償金を原資に、大宮工場から約500メートル以内に一定期間居住し、中皮腫と診断された人に見舞金3万~5万円を支払うことも決めた。原告自身が訴訟に参加していない患者を救済する仕組みは珍しいという。
和解は国が男性に約300万円、2遺族にそれぞれ約1400万円を支払う内容。男性らは昭和29~61年ごろに大宮工場などで働き、死亡した元従業員の死因は肺がんや中皮腫だった。
企業への賠償請求と、残る1遺族の国への訴えは訴訟が継続される。
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