女性を興奮させるはずが死亡…媚薬「アロマリキッド」の危険度
ゲンダイネット(2013年10月20日10時26分)
http://news.infoseek.co.jp/article/20gendainet000195746
「性的興奮を高めるために“アロマリキッド”を飲ませた」
17日に保護責任者遺棄致死容疑で大阪府警に逮捕された無職、蛯原和行容疑者(40=大阪市生野区)は、そう供述しているという。
あらましはこうだ。
蛯原は17日未明、大阪市内にあるラブホテルに知り合いの女性(41)としけ込み、女性にアロマリキッドを混ぜた飲み物を飲ませた。
「しばらくして女性は嘔吐や下痢などの症状を訴え、意識がもうろうとし始めたそうですが、ビビった蛯原は119番通報もせず、彼女を残してひとりでホテルから逃げてしまったのです」(捜査事情通)
部屋の清掃に訪れたラブホの従業員が女性の遺体を見つけたのは、半日経った同日昼というが、そもそも「アロマリキッド」って何なのか。
「アロマセラピーに使うオイルのように見せかけて、実は“キメセク(ドラッグをキメてセックスすること)”に使う脱法ドラッグの一種です。脱法ドラッグは今年に入って規制が一気に強まり、単純所持で捕まる種類も増えてきた。なので、わざわざ『合法』をうたっているアロマリキッドの人気が、じわじわ高まっています」(犯罪ジャーナリスト・田代篤氏)
怖いのは、合法とは名ばかりということだ。
「規制されている化学物質は入っていないというのは表向きで、何が入っているか分からないものもある。数十種類出回っているアロマリキッドの中には、覚醒剤より毒性も依存性も強いものがあるといわれます」(業界関係者)
国立精神・神経医療研究センターの昨年の調査によると、薬物依存症の1位は覚醒剤で、2位は大麻でもコカインでもなくて脱法ドラッグ。それが現実なのだ。
(日刊ゲンダイ2013年10月19日掲載)
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