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脱ケミカルデイズ

身の周りの化学物質を減らそうというブログです。 

ミツバチの群れ消滅、原因は農薬 米・ハーバード大が実験

2015年02月17日 | 農薬

琉球新報2015216
ミツバチの群れ消滅、原因は農薬 米・ハーバード大が実験
http://ryukyushimpo.jp/news/storyid-238993-storytopic-1.html


 ミツバチへの害が指摘されているネオニコチノイド系農薬をミツバチに与えると、冬場から春先にかけて群れの中のハチの数が急減し、実際に観察されるミツバチの群れの消滅、「蜂群崩壊症候群(CCD)」によく似た現象が起こることを米・ハーバード大などの研究チームが16日までに実験で突き止めた。
 チームは「与えた量は致死量よりはるかに低く、実際の農場で確認されるレベルだ」と指摘。「世界各地で起こっているCCDの原因がこの農薬である可能性が高まった」としている。
 ネオニコチノイド系農薬は、ニコチンに似た物質が主成分で、農作物や家庭用の殺虫剤として広く使われている。
(共同通信)


日本から「赤とんぼ」がいなくなる。背景に新農薬の使用

2014年12月22日 | 農薬

SPA! 2014年12月20日(土)配信
日本から「赤とんぼ」がいなくなる。背景に新農薬の使用http://news.nifty.com/cs/magazine/detail/spa-20141220-768883/1.htm

  20年ほど前までは、日本中の至るところで見られた赤とんぼ(アキアカネ)。これが’00年前後を境にして、半数以上の府県で1000分の1以下に激減しているのだという。アキアカネの個体数調査を行った、石川県立大学の上田哲行教授はこう語る。

「アキアカネの個体数については、過去のデータがほとんど残っていません。そこで、残されている数少ないデータをもとに減少パターンを推計したところ、’00年前後に全国的な激減が起きていたことが判明したのです」

 それにしても1000分の1以下の激減とはただ事ではない。その原因は何なのだろうか?

「減反政策で田んぼが減ったこと、温暖化による環境の変化、湿田の乾田化などの影響も考えられます。しかし’00年前後の激減は、それでは説明がつかない。徐々に減るならわかりますが、なぜこれほどまでに激減したのか」(上田教授)

◆旧農薬と新農薬で明らかな差が

 そこで上田教授らが注目したのが、新農薬の使用だった。

「’90年代に認可されたイミダクロプリド、フィプロニルといった成分を使った、新しいタイプの農薬が急増していることに着目しました」

 これらの農薬は「浸透性殺虫剤」と呼ばれ、イネの育苗箱用殺虫剤として広く使われている。イネが地中から農薬を吸収、イネの葉などを食べた害虫を殺すというものだ。田植え後の農薬散布の手間が省け、成分が環境中に撒かれないことから“エコ”な農薬ともいわれている。

上田教授と共同研究を行った宮城大学の神宮字寛准教授は、これらの農薬がアキアカネの幼虫に与える影響を検証した。

「『ライシメータ』という水田に模した装置を使い、育苗箱用殺虫剤の影響でどれだけアキアカネの数が減少するかを調べました。すると、フィプロニルを用いた場合はまったく羽化せず、ジノテフラン、イミダクロプリドといった殺虫剤でも、30%ほどしか羽化しませんでした。一方、従来の農薬を使った場合は、農薬を使用しなかった場合と同程度の羽化が見られました」

 旧農薬と新農薬の、アキアカネ羽化率の明らかな違い。上田教授はこの結果をもとに、新農薬の増加とアキアカネ減少の因果関係を突き止めた。

「各殺虫剤の都道府県別流通量をもとに計算したところ、各地で’00年前後から急激に減少が始まり、’09年時点では半数以上の府県で’90年の1000分の1以下に減少しているという結果になりました。そして、新農薬出荷量増加の地域差と、アキアカネ減少の地域差もよく一致しました。このことから、アキアカネ激減の要因は、フィプロニルなど新農薬の増加だということがほぼ明らかになったのです」

 例えば、福井県のA市は今もアキアカネの大群が見られ、全国でも希少な生息地の一つである。

「A市で多く使われているのは『カルタップ』という成分の旧農薬。一方、隣接する地域でも『フィプロニル』を成分とする新農薬を使っていたところでは、アキアカネの数が激減しています」(上田教授)

取材・文/北村土龍 写真/上田哲行 日本自然保護協会 むさしの里山研究会


農水省、農薬の使用に伴う事故及び被害の発生状況について公表

2014年11月29日 | 農薬

http://www.maff.go.jp/j/nouyaku/n_topics/h20higai_zyokyo.html

農薬の使用に伴う事故及び被害の発生状況について

農林水産省では、厚生労働省と連携して、毎年、農薬事故や被害の実態調査を実施しています。

このたび、平成25年度の調査結果を取りまとめましたので、過去5年の事故件数等の推移とあわせ掲載します。

なお、平成21年度から、中毒発生時の状況や防止策などの詳細情報も掲載していますので、事故の防止に向けてご活用下さい。

 

過去5ヶ年の事故及び被害の発生状況

1.人に対する事故 (件(人))
年度  21 22 23 24 25
区分
死亡

散布中

0(0)

0(0)

0(0)

0(0)

0(0)

誤用

3(3)

3(3)

8(8)

2(2)

4(4)

小計

3(3)

3(3)

8(8)

2(2)

4(4)

中毒

散布中

8(42)

11(21)

10(18)

18(36)

11(12)

誤用

16(34)

24(28)

18(22)

18(22)

13(18)

小計

24(76)

35(49)

28(40)

36(58)

24(30)

27(79)

38(52)

36(48)

38(60)

28(34)

(注)集計した事故には、発生時の状況が不明のものも含む。
区分欄の「誤用」とは、誤飲、誤食等を指し、自他殺は含めない。散布中以外の事故を含む。

 

(原因別) (件(人))
年度 21 22 23 24 25
原因
マスク、メガネ、服装等装備不十分 1(1) 3(3) 7(12) 5(5) 3(3)
使用時に注意を怠ったため本人が暴露 0(0) 1(1) 1(1) 5(5) 0(0)
長時間散布や不健康状態での散布 0(0) 0(0) 0(0) 0(0) 0(0)
防除機の故障、操作ミスによるもの 0(0) 3(4) 0(0) 0(0) 0(0)
散布農薬の飛散によるもの 2(2) 2(2) 0(0) 1(1) 4(4)
農薬使用後の作業管理不良 5(39) 2(11) 2(5) 7(25) 4(5)
保管管理不良、泥酔等による誤飲誤食 6(6) 12(12) 16(17) 16(16) 11(11)
薬液運搬中の容器破損、転倒等 3(9) 1(4) 0(0) 0(0) 0(0)
その他 4(16) 1(1) 2(5) 1(5) 2(7)
原因不明 6(6) 13(14) 8(8) 3(3) 4(4)
27(79) 38(52) 36(48) 38(60) 28(34)

 

2.農作物、家畜等に対する被害 (件)
年度 21 22 23 24 25
被害対象
農作物 8 7 8 14 10
家畜 0 0 0 0 0
0 0 0 0 0
蜜蜂 5 6 8 11
魚類 6 4 10 6 5
19 17 26 31 15

※農薬による蜜蜂の被害については本調査とは別に、平成25年5月より新たな調査を開始しているため、本調査の調査対象から除外した。

3.自動車、建築物等構造物に対する被害 (件)
年度 21 22 23 24 25
被害対象
自動車 0 0 0 0 0
建築物 0 0 0 0 1
その他 1 0 0 0 2
1 0 0 0 3

 

中毒発生時の状況や防止策などの詳細情報

 

過去の報道発表資料

 

お問い合わせ先

消費・安全局農産安全管理課農薬対策室
代表:03-3502-8111(内線4500)
ダイヤルイン:03-3501-3965
FAX:03-3501-3774


環境省、ゴルフ場農薬水質調査結果公表

2014年09月26日 | 農薬

環境省2014年9月25日
ゴルフ場で使用される農薬に係る平成25年度水質調査結果について
http://www.env.go.jp/press/press.php?serial=18670

ゴルフ場で使用される農薬について、平成25年度に地方自治体及び環境省地方環境事務所が実施したゴルフ場排出水等の水質調査の結果を取りまとめましたので公表します。
本調査は、547か所のゴルフ場を対象に、延べ22,279検体について実施しました。その結果、ゴルフ場排出水の農薬濃度の指針値を超過した事例はありませんでした。

詳しくは下記まで
http://www.env.go.jp/press/press.php?serial=18670


マルハニチロ、農薬混入の被告に1億円賠償請求

2014年08月11日 | 農薬

共同通信2014年8月11日(月)11時12分配信
農薬混入の被告に1億円賠償請求
http://news.nifty.com/cs/headline/detail/kyodo-2014081101001170/1.htm

 アクリフーズ(現マルハニチロ)群馬工場(群馬県大泉町)の冷凍食品農薬混入事件で、偽計業務妨害などの罪で前橋地裁に懲役3年6月を言い渡された工場の元契約社員阿部利樹被告(49)に対し、同社が回収費用の一部として、1億円の損害賠償を求め東京地裁に提訴したと11日、明らかにした。提訴は4日付。

 マルハニチロは「食品業界で二度とこのような事件を起こさせてはいけないと考え、提訴した」と説明している。

 マルハニチロは、群馬工場の監視カメラを事件前の5台から約120台に増設するなどの安全対策を実施し、一部の製造ラインの操業を1日から再開した。