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サウル・アルバレス対アミア・カーン(2016/05/07)

2016-05-08 13:07:23 | ボクシング

WBCミドル級タイトルマッチ

2階級制覇で現ミドル級王者のメキシカンスター、サウル・カネロ・アルバレス選手(
Saul Alvarez)に元SL級王者のアミア・カーン選手(Amir Khan)がクラスの壁を超えて挑む注目の一戦は米国ネバダ州ラスベガスで155ポンドのキャッチウェイトのミドル級戦として行われ、カネロ選手が6回に右1発でカーン選手を痛烈に沈めるKOで勝利してミドル級王座初防衛に成功しています。

思ったほどの体格差を感じられない試合スタート。というよりもカーン選手の大きさというか懐の深さ、腕の長さが非常に印象的で、シャープに伸ばす左ジャブをボディ顔面に散らしスピード重視のコンビネーションを見舞っていく好スタート。対するカネロ選手は落ち着いてプレッシャーをかけ左フックを狙います。この左フックをカーン選手のコンビネーションの合間に上手く決めたり、ロングから強く決めたりするのですが、ややミスが多く感じられスタートはカーン選手のスピードがリズム・ペース、そしてポイントを掴んでいったように映ります。
しかし4回にカネロ選手の強い右フックがボディに決まった場面でペースが変わります。ちょっと効いたように見えたカーン選手で、距離を大きく取ってラウンドの残り時間を消費。そして続く5回にも強い左右フックのボディブロー攻撃で主導権を引き寄せていったカネロ選手。
6回に強烈な右フックボディ、そこから返す顔面への左フックというこの試合一番のファインなコンビを決めてペースが変わったことを改めて誇示。そこから正確で強い左ジャブを決め続けて距離をがっちりとセッテイングし、最後はこの左ジャブのフェイントから続けて放った右フックを凄まじく鮮やかに決めてカーン選手を痛烈に沈めて試合を終わらせた快勝でした。

速いパンチを打ち、そして素早く動くというカーンの動きのスピードに対して徐々に手数が減り、対メイウェザー戦みたいなペースになりかけているのか、などとも感じかけた4回までの流れだったのですが、ボディでペースを引き寄せていった戦いぶり、さらに数年規模で見ても特筆されるであろう鮮烈なフィニッシュは非常に印象的でした。
噂される対ゴロフキン戦についてはすぐに、というのは可能性低いと感じますし個人的意見としても反対です。
スーパーファイトを超える規模になりうる両者の激突で必ず実現させて欲しい、実現させなければいけないとの思いもありますが、その前にカネロには正真正銘のミドル級王者としての試合をまず見せて欲しいです。


カネロ選手は47勝(33KO)1敗1分。カーン選手は31勝(19KO)4敗。




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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (名無し)
2016-05-08 13:31:19
序盤のカーンはとても良かったですね。
結局捕まってしまいましたが今回はペースを引き寄せてあのパンチを決めたカネロを称えるべきでしょうか。
ゴロフキンとの激突は非常に楽しみですが、カネロのミドル級としての証明にはまだ試合が必要なのには管理人さんに同意です。
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Unknown (Unknown)
2016-05-08 13:43:53
鮮烈な一撃でしたね
カーンは予想したより善戦していて頑張ったと思います
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Unknown (camaro)
2016-05-08 16:16:24
凄い強いんだけどミドルの選手とまだやってないからチャンピオンとしては微妙ですね。
カーンは頑張ったと思います。
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Unknown (Unknown)
2016-05-08 22:12:44
ミスマッチとも思えた顔合わせでしたが、カーンが本来の持ち味を出して、とても良い試合でした
勝負を決めたアルバレスの右は凄かったですね
序盤からカーンのスピードに翻弄されながらも、時折左フックを当てていましたが、あの右は一発狙っていたように思いました
管理人様や他の方と同様に、アルバレスがミドルで通用するかどうか、、とても気になります
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