アミア・カーン対ルイス・コラーゾ(2014/05/03)

ウェルター級12回戦

元統一SL級王者のアミア・カーン選手(Amir Khan)がウェルター級に進出。元王者のベテランサウスポー、ルイス・コラーゾ選手(Luis Collazo)の保持するWBAインタ王座と空位のWBCシルバー王座を賭けた一戦は米国ネバダ州で行われ、カーン選手が大差の12回3-0判定で勝利しています。(体格比較)

キャリア最長の1年超のブランクを経てのウェルター級進出となったカーン選手ですが、その動きから錆付きは全く感じられません。スタートこそ非常に慎重だったものの長く速い左ジャブ右ストレートを徐々に当ててペースを掌握。2回には強い左フックも見せてコラーゾ選手を圧倒していきます。
そして4回開始早々に出てきたコラーゾ選手にコンパクトに当てた右ストレートでノックダウンも奪います。
以降、このノックダウンで開き直ったのか、ノーガードでどんどん出てパワフルな左ストレートや左フック、右フックなどを見舞うコラーゾ選手のプレッシャーにやや巻き込まれる局面もあったものの10回に素晴らしい左フックのボディブローで効かせてからの連続攻撃で2度ノックダウンも奪ったカーン選手が大差の12回判定を掴んだ勝利でした。

Compubox: Amir Khan Drops 50% of Power on Collazo


公式のスコアは119-104が2人、117-106が1人の3-0カーン。シロート採点117-104カーン。
8回にコラーゾ選手の左を食って効いてしまった場面もあったカーン選手。ストレートを当ててサイドステップ、という動きを見せていた試合序盤は見事でしたが、コラーゾのプレッシャーがきつくなるにつれてホールディングの場面が増えてしまいます。序盤から見せていた相手を抱えて上から押さえつける動きも後半に入ると増え、終盤はちとグダグダ感も拭えない戦いではありました。


カーン選手は29勝(19KO)3敗。コラーゾ選手は35勝(18KO)6敗。


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