
WBCフライ級タイトルマッチ
体重超過で王座を失った前フライ級王者比嘉大吾選手(Daigo Higa)とニカラグアからのクリストファー・ロサレス選手(Cristofer Rosales)とによる変則のタイトルマッチ12回戦は横浜で行われ、ロサレス選手が9回TKOで勝利し新王者の座に就いた一戦でした。
スタートから積極的に出てきたロサレス選手。長いリーチを上手くたたんで繰り出す左右で比嘉選手のパンチの出、終わりに決めるパンチでペースを奪っていきます。比嘉選手も得意の左フックボディブローなどで対抗していくのですが、先手先手に手を出し、また正確に強いヒットを重ねていくロサレス選手。
比嘉選手が左フックを振るっていくところに右ストレート、比嘉選手の左フックボディに対抗して出すアッパー気味の左フックや右アッパーなどを決められ続ける比嘉選手。必死に攻撃を繰り出すのですがダメージと疲労の色はラウンドが進むごとにより明白に。8回にも勝負に出たものの、ロサレス選手の逆襲を浴びてダメージを深めてしまった比嘉選手。続く9回途中に具志堅会長がレフェリーにギブアップの意思を示して試合は終わっています。
体重超過で王座を失うという日本人として初めての大失態を演じてしまった比嘉選手。プロ失格という他はなく擁護のしようがないのですが、今後の戦いでこの汚名をはらしていくしかないでしょう。かつてのパッキャオのように。
ロサレス選手は良い選手でした。パンチがコンパクトで硬質。また見たい選手でした。
しかし連続防衛記録もそうですが、連続KO記録も塗り替えられないもんですねぇ。
ロサレス選手は27勝(18KO)2敗。比嘉選手は15勝(15KO)1敗。
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