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WBCヘビー級タイトルマッチ
米国人ヘビー級王者のディオンテイ・ワイルダー選手(Deontay Wilder)が前王者バーメイン・スティバーン選手(Bermane Stiverne)を挑戦者に迎えて臨んだWBC王座6度目の防衛戦は米国ニューヨーク州で行われ、ワイルダー選手がその強打で3度のノックダウンを奪った末の初回KOで勝利しています。
積極的に伸ばすワイルダー選手の長い左ジャブが試合開始直後からペースを圧倒。非常に鋭いこの王者のリードを前にスティバーン選手はほとんど手を出すことすらできません。それでも頭を振りながら前に出てそして左ジャブから、というスティバーン選手からのアクションも徐々に見えだしてきたかなと思えた初回途中だったのですが、ワイルダー選手の圧倒的過ぎる強打で試合はあっけないほどの結末を見ます。
スタートから猛威を振るっていた鋭く長い左ジャブ、そこからフォローされた右ストレートをブロッキングの間を破ってジャストミートされたスティバーン選手。耐えられるはずもなくノックダウンを喫します。このワンツーの直前に見舞われていた叩きつけるような右フックも少し効いていたのかもしれません。
なんとか立ち上がったもののワイルダー選手の左ジャブからの乱打でたまらず2度目のダウン。そしてここも立ち上がったもののすぐに王者のラッシュに捕らえられて3度目に倒された時点でレフェリーが試合を止めた最後でした。
最初の右ストレート1発で決着はついていました。2度目のダウンは最初に食った左ジャブだけで効かせてあとはスティバーンのブロックの上をドッカンズドーンと叩いて吹き飛ばして倒し、3度目はほとんど戦闘能力を失っていた相手をアッパー気味の左フックで完全に仕留めきった快勝、圧勝でした。
ほとんど半引退状態だったとはいえ、過去38戦のプロキャリアで唯一KOを逃していた相手に見せたこの強烈なパフォーマンス。英国の全勝全KO王者ジョシュア選手との激突を見たいです。
ワイルダー選手は39勝(38KO)。スティバーン選手は25勝(21KO)3敗1分。
Deontay Wilder KO Bermane Stiverne in Round 1 | SHOWTIME CHAMPIONSHIP BOXING
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スピード、パンチ力、間合いの長さは歴代ヘビー級でも屈指だと思う。打たれ強さは分からないが、体のこなしが硬くはないので打たれ弱いことはなさそう。
荒いボクシングと評されるが、大振りでもパンチは速く正確。防御感も悪くない。
超正統派のジョシュアだが、スピード、間合い、一発の威力ではワイルダーが上。あっけなくワイルダーが勝つこともあり得ると思う。ぜひ見たいカードです。
さて、ワイルダー流石に強いですね。相手が弱いと言えばそれまでですが。でも、ワイルダーのオーバーパフォーマンスは、ちとやり過ぎか。
いよいよ、ジョシュアとのビッグブートが期待ですね。クリチコ戦で、打たれ弱さを露呈したジョシュアだが、ガードを固め、粘り強く対峙すれば、勝機は見出せそうだが。