
WBAバンタム級タイトルマッチ
1年ぶりの再戦となったバンタム級戦、パナマのアンセルノ・モレノ選手(Anselmo Moreno)とウクライナのウラジミール・シドレンコ選手(Wladimir Sidorenko)との一戦はドイツで行われ、前戦同様のクロスファイトの末にモレノ選手がスプリットの判定を制して3度目の防衛に成功した一戦でした。
とにかく良く出る手数と足で距離と位置をキープしようと試みるモレノ選手をシドレンコ選手が激しく追う、という内容。さらに際どいスプリットの判定決着と1年前の再現のような試合で、今回もはっきりとした決着はつかなかった印象の試合でした。
ただ、前戦で立ち上がりのペースを失い追い上げが届かなかった反省からか今回は立ち上がりからかなり強いプレスを敢行していたシドレンコ選手でした。強烈なボディブローでモレノ選手の身体を丸めるシーンも度々演出。
しかしモレノ選手の手数も最後まで落ちず、今回もどちらに振るか頭を悩ませるラウンドが多い接戦でした。
モレノ選手のただ速く伸ばすだけのパンチ、これは接近したいシドレンコ選手にとって非常に邪魔で、さらにその邪魔なだけのパンチの間に織り交ぜる強い攻撃と、しつこいですがとにかく手が良く出ます。シドレンコ選手の前進に合わせる右フックやアッパー、真っ直ぐ伸ばす左ストレート、アッパーやフック気味の軌道で伸ばす左パンチ、など様々なアングルから硬軟織り交ぜる多彩で数多く出る攻撃がこの選手の持ち味でしょうか。
両者共に前半から飛ばし気味のペースの中、11回12回とシドレンコ選手がやや失速し追いきれずにラウンドを失ったのが結果的には響いた感じでしょうか?
公式のスコアは3者共に115-113で2人がモレノ選手、1人がシドレンコ選手というものでした。シロート採点も115-113モレノ。
クロスした採点結果の通りどちらが勝っていても不思議ではない内容の接戦でした。第3戦も場合によってはあるのかもしれません・・??
モレノ選手は25勝(8KO)1敗1分。シドレンコ選手は21勝(7KO)2敗2分。
Moreno edges Sidorenko again!(Alexey Potapov and Alexey Sukachev,Fight News)
Moreno Decisions Sidorenko, Retains in Germany(Per Ake Persson Bremen,BoxingScene
Moreno road trip continues!(Robert Coster,fightnews)
モレノ選手は次の試合に元王者マヤール・モンシュプール選手との防衛戦を予定している、との記事。モンシュプール選手の地元フランスで7月4日との事のようです。
写真
Moreno, Sidorenko comments!(Eroll Popova)
モレノ「試合には満足している。シドレンコは激しく来たが、それは望むところだったさ。第3戦だって歓迎だよ!」
深く落胆し会見を欠席したシドレンコ選手に代わり会見に出席したトレーナーのマイケル・ティム氏は「モレノはその持ち味を出していたが、彼が勝ったとは思わない。ウラジミールが明白に勝っていたよ。モレノはウラジミールのアタックに対し後退する事しか出来ていなかった。本当にこの結果にはがっくりだ」
アンセルモ・モレノ対セシリオ・サントス(2008/09/18)
ウラジミール・シドレンコ対アンセルモ・モレノ(2008/05/31)
1年ぶりの再戦となったバンタム級戦、パナマのアンセルノ・モレノ選手(Anselmo Moreno)とウクライナのウラジミール・シドレンコ選手(Wladimir Sidorenko)との一戦はドイツで行われ、前戦同様のクロスファイトの末にモレノ選手がスプリットの判定を制して3度目の防衛に成功した一戦でした。
とにかく良く出る手数と足で距離と位置をキープしようと試みるモレノ選手をシドレンコ選手が激しく追う、という内容。さらに際どいスプリットの判定決着と1年前の再現のような試合で、今回もはっきりとした決着はつかなかった印象の試合でした。
ただ、前戦で立ち上がりのペースを失い追い上げが届かなかった反省からか今回は立ち上がりからかなり強いプレスを敢行していたシドレンコ選手でした。強烈なボディブローでモレノ選手の身体を丸めるシーンも度々演出。
しかしモレノ選手の手数も最後まで落ちず、今回もどちらに振るか頭を悩ませるラウンドが多い接戦でした。
モレノ選手のただ速く伸ばすだけのパンチ、これは接近したいシドレンコ選手にとって非常に邪魔で、さらにその邪魔なだけのパンチの間に織り交ぜる強い攻撃と、しつこいですがとにかく手が良く出ます。シドレンコ選手の前進に合わせる右フックやアッパー、真っ直ぐ伸ばす左ストレート、アッパーやフック気味の軌道で伸ばす左パンチ、など様々なアングルから硬軟織り交ぜる多彩で数多く出る攻撃がこの選手の持ち味でしょうか。
両者共に前半から飛ばし気味のペースの中、11回12回とシドレンコ選手がやや失速し追いきれずにラウンドを失ったのが結果的には響いた感じでしょうか?
公式のスコアは3者共に115-113で2人がモレノ選手、1人がシドレンコ選手というものでした。シロート採点も115-113モレノ。
クロスした採点結果の通りどちらが勝っていても不思議ではない内容の接戦でした。第3戦も場合によってはあるのかもしれません・・??
モレノ選手は25勝(8KO)1敗1分。シドレンコ選手は21勝(7KO)2敗2分。
Moreno edges Sidorenko again!(Alexey Potapov and Alexey Sukachev,Fight News)
Moreno Decisions Sidorenko, Retains in Germany(Per Ake Persson Bremen,BoxingScene
Moreno road trip continues!(Robert Coster,fightnews)
モレノ選手は次の試合に元王者マヤール・モンシュプール選手との防衛戦を予定している、との記事。モンシュプール選手の地元フランスで7月4日との事のようです。
写真
Moreno, Sidorenko comments!(Eroll Popova)
モレノ「試合には満足している。シドレンコは激しく来たが、それは望むところだったさ。第3戦だって歓迎だよ!」
深く落胆し会見を欠席したシドレンコ選手に代わり会見に出席したトレーナーのマイケル・ティム氏は「モレノはその持ち味を出していたが、彼が勝ったとは思わない。ウラジミールが明白に勝っていたよ。モレノはウラジミールのアタックに対し後退する事しか出来ていなかった。本当にこの結果にはがっくりだ」
アンセルモ・モレノ対セシリオ・サントス(2008/09/18)
ウラジミール・シドレンコ対アンセルモ・モレノ(2008/05/31)
採点方法がどう変わったとしても、人が見て採点する以上主観が入るのは必然でしょうし、それは受け入れなければならない事だと思っています。
この試合のスコアに関しては、本当にどっちに振ればいいんだというラウンドが多くて、私的にどっちでもいいだろ、ってラウンドが3つ。
この3つを全部モレノに振れば117-111。逆にシドレンコに全部振って114-114、でした。
モレノは今回、ボディを嫌がるような所が再三あったのでこのあたりが攻略の鍵でしょうかね。ただボディ効いたように見せながら最後まで手数と足が止まらなかったので、実は効いてなかったのかも?スタミナが凄いと思いました。