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フライ級6回戦
五輪2連覇の中国人ゾウ・シミン選手(Zou Shiming)のプロ転向2戦目はメキシコからの19歳ヘスス・オルテガ選手(Jesus Ortega)を相手にマカオで行われ、シミン選手が3-0判定で勝利しています。(体格比較)
北京、ロンドンのオリンピック2連覇、その前のアテネ五輪で銅メダル獲得。世界選手権では03年銀、05年07年と連覇などアマチュアで輝かしい実績を誇るシミン選手。積極的な左右の攻撃で19歳の坊やとの地力の差を見せつけた6ラウンズでした。
しかしちょっと不用意な被弾も気になった試合。初回からオルテガ選手の右を外し損なう場面が見られ、以降も右アッパーや左フックなどを食う場面を見せてしまいます。さらに初回2分過ぎ辺りでちょっと息が上がってしまったようにも見えたスタミナがより気になりました。
息が上がったとは言うものの、昔のヨアン・パブロ・エルナンデスみたいな酷いものではなく、動けていますしパンチもいっぱい出せるんですが、それでも戦力が一段落ちてしまうってのは否めず、またスタミナが落ちたことで余計なパンチを貰ってしまってうってな面も感じられたシミン選手。
アマチュア時代の戦いってのは見たことがない私なんですが、ちょっとなんだか無理をして自分本来のスタイルとは違う戦いをやっていたような印象を受けた試合でした。
公式のスコアは3者ともに59-55シミン。シロート採点も同じ。デビュー戦もこの試合もマカオの立派な大会場で世界タイトルマッチを差し置いてのメイン。さらに次戦は同じ会場でパッキャオ対リオス戦というビッグカードの前座を務める予定のシミン選手で、トップランク社の最大級の支援を受けているこの状況がプレッシャーになっているようにも思えるのは気のせいでしょうか?
まぁアマチュア時代の素晴らしい実績を考えれば過大すぎる期待を寄せられるってのは宿命なんでしょうが、マイペースに自らのスタイルを貫きながらプロの水に慣れていってほしいものです。
シミン選手は2勝(0KO)。オルテガ選手は3勝(1KO)2敗。
Zou Shiming, Estrada, Gradovich, Ruiz Win in Macau(Alexey Sukachev/Boxing Scene)
確かに差はあったのですが、ゾウのアマの実績や期待度からすれば、このぐらいの相手なら軽くKOして世界王者への道を爆進して欲しかったところ、なので自分は同レベルの選手同士の試合のように感じてしまった。
1,2戦を見て正直興味が消失しつつある。
あと改めてアマとプロは違うのだなと再認識。
プロなんだから倒してやろう、という気概は良いと思うんですよね。
ただ彼にそのスタイルは今のところあっていないように見えます。(アマ時代の戦い方がどうだったのか知らないんですが)
いくら非難されようがマイペースに自分の良さを出す戦いを見せればいいと思うんですけどね。
そもそもルールが違うんですからプロとアマが違うってのは当然ですね。
パンチもオープンで効かせれてないし、打った後はバランスくずしてましたし。
いくらアマとプロは違うといっても、アマでの実績はプロにも直結することはとっくに証明されてますよね。
こんな男よりもリゴンドーさんにもっと試合組んでもらいたいですね。
アマでの実績がプロに直結、が証明されている
ってのはどうでしょうかね。
プロで全然ダメだったアマエリート、アマでは大したことなかったけどプロで大成
という例は挙げればキリがないと思いますが。
この人の場合、プロ向きのスタイル、とかはどうでも良いので、この人本来のボクシングで勝負したほうが良いと思っています。(本来のボクシングがどんなものなのか知らないんですが)
それがたとえ、観客受けしないようなスタイルであってもいいので
正直プロ向きとは思えませんでしたね。その意味では完全にプロ仕様を意識しているように思います。
大がかりなバックアップ、32という年齢からの焦りがやはり不安ですね。
自分のスタイルを貫くべきというのはその通りだと思います。
ただ、ディフェンスはプロ用の矯正が必要かと。ローチトレーナーにそれが向いているのかはわかりません。
なるほど。そういった面はこの試合での戦いぶりの中でも垣間見えていましたよね。
シャープなストレートリードでポイントをピックアップ、というボクシングで良いと私は思うんですけどねぇ。
おっしゃる通りの焦り、みたいなものが戦いにも見えていてそこが気になりました。
ただもう既に動き出したこの流れの軌道修正ってのは一旦停止、あるいは破綻するまでは止まることはできないのかもしれません。
悲観的すぎるかもですが