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WBCフライ級タイトルマッチ
沖縄のフライ級ホープ、比嘉大吾選手(Daigo Higa)がメキシコのWBC王者ファン・エルナンデス選手(Juan Hernandez Navarrete)に挑んだ一戦は、エルナンデス選手が体重超過で試合前に王座を失った末に空位の王座決定戦へと変わったものの、比嘉選手の強打がエルナンデス選手を圧倒する6回TKOで勝利して新王者の座に就いた一戦でした。
非常に速いフットワークで動きながら、シャープな左アッパー、フックを見舞うエルナンデス選手の立ち上がり。かなりシャープな動きでこれは簡単ではないなと感じさせた初回。ただ比嘉選手もじわじわとプレッシャーをかけながらエルナンデスン選手の鋭いパンチにも確実に対処。2回には軽く放った左ショートでノックダウンも奪います。
しかしシャープな左右で比嘉選手のプレッシャーに対抗していった3回以降の王者。比嘉選手も固いブロック、上体の動き、反応で被弾を最小限に防いでいく、非常にタイトで見応えのある攻防が続いていきました。
しかしこの緊迫したペース争いを制したのはやはり比嘉選手の強打。5回に左フックでノックダウンを奪って試合の流れを大きく掴み、続く6回に4度倒した末の見事なフィニッシュでした。
比嘉選手の素晴らしいパフォーマンスでした。5回に左フックで倒されながらもシャープな反撃で比嘉選手を脅かす場面をまだ作っていたエルナンデス選手でしたが、比嘉選手の正確で強い攻撃による追撃、さらにボディブローで効かせて6回のフィニッシュへ導いたさまは本当に見事でした。
21歳という若さ、そしてこのパフォーマンスで今後に期待せざるを得ません。次が非常に楽しみです。
比嘉選手は13勝(13KO)。エルナンデス選手は34勝(25KO)3敗。
井岡一翔対ファン・エルナンデス(2011/08/10)
今後、警戒される側になるでしょうが、一層の成長を期待したいですね。
予想を上回る神経の図太さ(失礼)ととキャラクターの明るさに驚かされました。
今後の伸びしろに十分期待できると思いました。