40からのインラインsk8

娘にさせようと買ったのに、逆にハマってしまった中年男。果たして自由自在に操れる日は来るのか?

パワースライド セル2フレーム

2006-08-31 16:16:29 | インラインスポット&マテリアル

05年7月頃に中古で購入。主にスピードを楽しむときに使ってます。使用可能最大ウィール1・2輪82ミリ、3・4輪84ミリ(Hi-Lo仕様)

●使用感
スラローム用と聞いたけど、使っているうちにスピード用ではないかと感じる部分がいくつもあるのはやはりスピード界で名を馳せるパワースライドの血でしょうか?まず使用するウィール径。最大84ミリってそれスピード用でしょ?そして前82ミリ、後ろ84ミリのHi-Loはほぼフラットで、ちょっと滑り込めばあっという間にすり減って設定が狂ってしまう。なんでそこまでHi-Loにこだわったかなぁ?こだわりはウィールをフレームに固定する部分にも発揮されています。CELL2のシャフトは6ミリ。8ミリシャフトに着けられるようにベアリングをセットしたウィールに左右からさらにベアリングスペーサーで挟み込みます。こうして6ミリシャフトに合うようにしてからフレームへ装着します。そんなややこしいことせずに8ミリでいいじゃないか?と思うんですが。その目的はベアリングが設定通りの性能を発揮するために締め付けを確実に行うことのようです。なんだかそのあたりに性能のためには複雑な設計もいとわない「技術至上主義」を見てしまうんですな。性能のためにはウィール交換時にベアリングスペーサーがどこかへ行ってしまう危険性やメンドクサイ作業をユーザーに強制してもかまわない、みたいな。なんだか人間の扱いやすいように機械を作るんじゃなく、機械の性能を発揮させるために人間を合わせる感覚と申しましょうか・・・こういう「今のココではない理想のどこか」を遮二無二求めるロマン主義的傾向を見せるのがドイツメーカーなんでしょうなぁ。ドイツ人にとって設定した目標を達成するために努力する過程にこそ喜びがあるんでしょう。ただし加工精度は日本製には及びません。ワタシの持ってるフレームは一部幅が狭くて8つのうち一つだけウィールをはめ込むのに異常に力がいります。そういう小さいところを気にしないのもゲルマン民族らしい。大和民族ならクレームものかな?さて、どうしてもサロモンのフレームと比較しがちなんですが。サロモンはより部品共用を図ろうとする意志が見られまして、どのメーカーでも適応OKのUFS規格を提唱したり、アグレッシブのインナーがFSKシリーズに流用できたりします。誰もが楽しく滑るために色んな組み合わせが出来るよう配慮する、こういう発想はやはりフランス流合理主義を彷彿とさせますなー。なんかフレームを通してそれぞれの”インラインに対する哲学”が伺われるのは興味深い限りです。

 


サロモン ファストプロ ウイズ スライダー

2006-08-31 13:22:30 | インラインスポット&マテリアル
ビニーミントン2についてたアグレッシブフレーム。使用可能最大ウィール60ミリ

●使用感
さすがに攻撃的(アグレッシブ)な使用を前提としているだけに、フレームは肉厚で重量も重めです。ウィールが小さく、相対的にフレーム長が長いことからスピードは出にくく、直進性が強いです。まぁ、ブレーキも付かないのでシティランには向いていませんね。またスラロームに使おうにもロッカリングしないと満足に曲がってくれません。さらに堅いウィールと高剛性のフレームはもろに路面の振動を伝えます。もっとも使おうという人は少数派でしょうけど。やはりこれはバートやパークで技をメイクするためのフレームなんでしょうね。もっとも「スラローム養成ギプス」として使用し、脚力を付けるという手もありますな。

サロモン FSK255CCフレーム

2006-08-31 00:39:45 | インラインスポット&マテリアル
サンダーに附属していたフレーム。カーボンを含むコンポジットフレームで高剛性を目指している。使用可能最大ウィール1・2輪76ミリ、3・4輪80ミリ(Hi-Lo仕様)

●使用感
コレ一本でいろんなことが出来るよう想定されています。ただ”何でも出来る”ということは”これだけは誰にも負けない”という特徴がないわけで。ちょっと滑り込んでくるといろいろとアラが見えてきます。まず軸間255ミリはフリースタイルスラロームにはちょっと長い。樹脂製ということで大きな負荷が掛かるとたわんでダイレクトな接地感に欠けるようです。(おかげで衝撃が吸収されて履き心地に貢献してはいますが)UFSなのでブーツに固定されているフレームに比べ汎用性を得るために強度を高める必要から固定フレームより重くなっています。この重さは通常のフィットネスよりシティランやロングランで不利ではないかな?さて、樹脂製ということでもう一つ不満なのが「音」←実に安っぽいんです。”ゴーゴー”とまるでトイスケートのような音は”シャーッ”と高くて澄んだ音のするアルミフレームを知ってしまうとしんどいです。やはりベアリングが高精度で回転する感じがないとなー。しかし、ひとつひとつはそれほどでなくとも、そこそこ性能が揃っているこのフレームは初心者にとって扱いやすいです。値段が安いのもよろしいですな。