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徒然日記

街の小児科医のつれづれ日記です。

A香港型が増加し、インフルエンザ流行は“三つ巴”状態

2018年02月10日 17時08分29秒 | 小児科診療
 A型(H1pdm09)とB型の混合流行で規模が大きくなった今年のインフルエンザ流行。
 B型はインフルエンザのイメージである「突然の高熱」というパターンではなく、風邪症状から始まり微熱がダラダラすることも多い印象があります。
 それが流行拡大に一役買っている可能性を指摘した記事を紹介します;

■ インフル患者、再び最多更新 B型で高熱出ない恐れも
2018年02月09日:朝日新聞デジタル



 厚生労働省は9日、最新1週間(1月29日~2月4日)に全国約5千カ所の定点医療機関から報告されたインフルエンザ患者数が、1カ所あたり54・33人(前週52・35人)に上り、3週連続で最多を更新したと発表した。高熱が出ないこともあるB型の患者が最も多く、気づかないうちに職場や学校などで感染を広げている恐れがあるという。
 都道府県別では、大分77・09人、福岡69・96人、埼玉68・29人、神奈川66・31人、高知66・19人の順で多い。東京は53・23人、愛知は62・52人、大阪は45・02人だった。全都道府県で警報レベルの30人を超えた。
 全国の推計患者数は約282万人(前週約274万人)。年齢別では5~9歳が約62万人と最も多かった。この1週間で休校や学年・学級閉鎖をした保育所や幼稚園、小中高校は1万752施設(前週1万139施設)に上った。
 直近5週間のウイルスの割合は例年2~3月に感染者が増えてくるB型が全体の51・8%を占め、週を追うごとに増えている。A香港型が26・2%、2009年に新型として流行したA型のH1N1が22・0%と続く。複数のタイプが同時に流行しており、何度も感染する可能性がある
 和田小児科医院(東京都足立区)の和田紀之院長によると、B型は高熱が出なかったり、下痢など消化器症状が多かったりすることがあるという。インフルエンザと思わずに学校や職場に行き、感染を広げてしまう恐れがある。
 和田さんは「家族にインフルエンザの感染者がいて自身も体調が悪くなった時は無理をせずに自宅で休み、熱が続くようなら医療機関で検査を受けてほしい」と話す。



 先日、A型に2回罹った(!?)患者さんがいました。
 そのタイミングで、H3N2(A香港型)が増加傾向という情報が入りました。
 つまり、今シーズンは運が悪ければ3回罹る可能性があります。


■ インフル3週連続最多 大流行衰えず A香港型が拡大
共同通信社:2018年2月9日
 厚生労働省は9日、全国の定点医療機関から4日までの1週間に報告されたインフルエンザ患者数は、1医療機関当たり54・33人で、過去最多だった前週の52・35人を上回ったと発表した。3週連続で最多を更新した。この数字を基に推計した全国の患者数は約282万人で、前週より8万人増え、大流行が続いている。
 直近5週間で検出されたウイルスは、例年2月ごろから増え始めるB型が半数を占め最も多い。A型は、これまでの主流で2009年に新型として流行したH1N1型をA香港型が追い抜いた。計3種類が流行する異例の事態となっている
 厚労省は「これ以上感染拡大させないためにも、せきエチケットを徹底し、体調が悪ければ無理せずにしっかり休んでほしい」と呼び掛けている。
 都道府県別で報告数が最も多いのは大分県の77・09人で、福岡県(69・96人)、埼玉県(68・29人)、神奈川県(66・31人)、高知県(66・19人)と続いた。
全都道府県で30人を超える警報レベル。
 年齢別の推計患者数は、5~9歳が約62万人と最多、10~14歳が約43万人、0~4歳と40代がそれぞれ約29万人と続き、若い世代が多かった。
入院患者数は前週より減っている。
 小中学校を中心に休校や学級閉鎖は増えており、1週間で休校は143、学級閉鎖は8240に上った。
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