今やアメリカに次いで多い日本の化学薬品の使用量
「安くて便利」と言う理由だけで安全は二の次になっていることもたくさんあります
今朝は、そんな化学汚染社会から少しずつ脱皮しようとしているアメリカ社会を象徴するような記事がありました
以下の文章はインターネットニュースより、そのまま掲載させていただきます。
元ハーバード研究員が解説!「薬用ハンドソープ」が危険なワケ
09月29日 女性自身より
9月2日(現地時間)、米食品医薬品局(FDA)が、抗菌作用のあるトリクロサンなど19種類の成分を含む「抗菌石けん」「薬用石けん」などの販売を禁止すると発表した。シュッと手に取りバシャバシャ洗うだけでバイ菌から守ってくれる−−そんな頼もしいハンドソープがアメリカで続々と販売禁止に。いったい何があったのか?
「その理由は《通常の石けんと比べて、殺菌作用が優れていると証明できない》《長期使用で、人体に有害となる可能性が否定できない》ということです。現地の報道では、トリクロサンなどを含む製品は2,100種類もあり、『抗菌』『殺菌』などと表示された液体石けんの93%に含まれているそうです。身近な商品が発売禁止になったので、アメリカでは大きく報じられました」
そう語るのは、米国ハーバード大学の元研究員で、在ボストンの内科医・大西睦子さんだ。
「1年後の’17年9月までにメーカー側が対応しなければならず、すでに近所のスーパーでは、トリクロサンが含まれない新しい商品との入れ替えが進んでいます。トリクロサンをめぐる約40年にわたる“論争”に、1つの結論が出たのだと感じます。すでにEUでは石けんなど一部の衛生用品へのトリクロサンの使用を禁止しています。日本でも同じ成分を含んだ商品が流通しているので、余波は避けられないでしょう」
大西さんが、海外の論文などを基に「販売禁止」に至った経緯を分析してくれた。
「化学物質・トリクロサンは’60年代に発明されたそうです。’72年にはトリクロサンが配合された手術用のスクラブキットを医療業界が導入。徐々に一般消費者向けの商品へも応用されました」
当時から、その効果への疑問、人体への影響についての研究があったと推測する。
「それは’78年1月に、FDAがトリクロサンの使用を禁止する提案をしているためです。しかし業界団体の圧力も強かったのでしょう。その後、FDAは踏み込んだ声明を出すことはありませんでした」
一方で、トリクロサンなどを成分とした製品は’90年代に入り急速に広まった。しかしその効果を疑問視する声は絶えなかった。
「たとえば有名な医学雑誌『ランセット』で取り上げられた米疾病予防管理センター(CDC)のレポートです。衛生状態が悪いパキスタンの子どもたちを通常の石けんと抗菌石けんを使う群に分けて実験しましたが、どちらの群も下痢も肺炎も半減。大きな差異は認められませんでした」
さらに’07年と10年、米国環境保護庁(EPA)の研究では、生物に対する影響に言及。
「あくまで動物実験で、人間に対して影響を及ぼすことの証明とはなりませんが、この実験で、トリクロサンがラットの甲状腺やエストロゲンなど、ホルモンの機能に影響することが示唆されました」
“問題”のトリクロサンが、どれほど人体に取り込まれているのか検証した論文もある。
「’00年に英国ニューカッスル大学では、皮膚などを通して体内に吸収しているという論文を発表。そして、米疾病予防管理センターのアントニア・カラファット博士が’03〜’04年に、6歳以上の2,517人の米国人を対象に調査したところ、全体の74.6%の人の尿中からトリクロサンが検出されました。さらにスウェーデンのカロリンスカ研究所の調査では、母乳や血液からもトリクロサンが検出されたのです。そのほか、ノルウェー国立公衆衛生研究所は尿中トリクロサン濃度が高い子どもはアレルギーを起こしやすい傾向にあること、カリフォルニア大学サンディエゴ校の研究者らは、トリクロサンが肝臓の線維症やがんを引き起こす可能性について報告しています」
環境面への影響についての調査も、同時進行的に行われてきたという。
「ミネソタ大学ウィリアム・アーノルド教授らの報告では、トリクロサンは、ダイオキシン類に変換されるという研究を発表。’10年には、毒性は不明ですが、ミシシッピ川のトリクロサン由来のダイオキシンの濃度が、この30年間で2〜3倍に増加しているという研究結果を出しました」
このミネソタ州では、全米に先駆け、トリクロサン配合の石けんの発売禁止を決定している。
「こうした一連の流れが、今回のFDAの声明につながったのだと思います」
日本も例外ではなく日本製の化粧品の中にも知らず知らずの内に健康被害を与えてしまう原料が使われていることがたくさんあります
特に安価な物には注意が必要です
「安くて便利」と言う理由だけで安全は二の次になっていることもたくさんあります
今朝は、そんな化学汚染社会から少しずつ脱皮しようとしているアメリカ社会を象徴するような記事がありました
以下の文章はインターネットニュースより、そのまま掲載させていただきます。
元ハーバード研究員が解説!「薬用ハンドソープ」が危険なワケ
09月29日 女性自身より
9月2日(現地時間)、米食品医薬品局(FDA)が、抗菌作用のあるトリクロサンなど19種類の成分を含む「抗菌石けん」「薬用石けん」などの販売を禁止すると発表した。シュッと手に取りバシャバシャ洗うだけでバイ菌から守ってくれる−−そんな頼もしいハンドソープがアメリカで続々と販売禁止に。いったい何があったのか?
「その理由は《通常の石けんと比べて、殺菌作用が優れていると証明できない》《長期使用で、人体に有害となる可能性が否定できない》ということです。現地の報道では、トリクロサンなどを含む製品は2,100種類もあり、『抗菌』『殺菌』などと表示された液体石けんの93%に含まれているそうです。身近な商品が発売禁止になったので、アメリカでは大きく報じられました」
そう語るのは、米国ハーバード大学の元研究員で、在ボストンの内科医・大西睦子さんだ。
「1年後の’17年9月までにメーカー側が対応しなければならず、すでに近所のスーパーでは、トリクロサンが含まれない新しい商品との入れ替えが進んでいます。トリクロサンをめぐる約40年にわたる“論争”に、1つの結論が出たのだと感じます。すでにEUでは石けんなど一部の衛生用品へのトリクロサンの使用を禁止しています。日本でも同じ成分を含んだ商品が流通しているので、余波は避けられないでしょう」
大西さんが、海外の論文などを基に「販売禁止」に至った経緯を分析してくれた。
「化学物質・トリクロサンは’60年代に発明されたそうです。’72年にはトリクロサンが配合された手術用のスクラブキットを医療業界が導入。徐々に一般消費者向けの商品へも応用されました」
当時から、その効果への疑問、人体への影響についての研究があったと推測する。
「それは’78年1月に、FDAがトリクロサンの使用を禁止する提案をしているためです。しかし業界団体の圧力も強かったのでしょう。その後、FDAは踏み込んだ声明を出すことはありませんでした」
一方で、トリクロサンなどを成分とした製品は’90年代に入り急速に広まった。しかしその効果を疑問視する声は絶えなかった。
「たとえば有名な医学雑誌『ランセット』で取り上げられた米疾病予防管理センター(CDC)のレポートです。衛生状態が悪いパキスタンの子どもたちを通常の石けんと抗菌石けんを使う群に分けて実験しましたが、どちらの群も下痢も肺炎も半減。大きな差異は認められませんでした」
さらに’07年と10年、米国環境保護庁(EPA)の研究では、生物に対する影響に言及。
「あくまで動物実験で、人間に対して影響を及ぼすことの証明とはなりませんが、この実験で、トリクロサンがラットの甲状腺やエストロゲンなど、ホルモンの機能に影響することが示唆されました」
“問題”のトリクロサンが、どれほど人体に取り込まれているのか検証した論文もある。
「’00年に英国ニューカッスル大学では、皮膚などを通して体内に吸収しているという論文を発表。そして、米疾病予防管理センターのアントニア・カラファット博士が’03〜’04年に、6歳以上の2,517人の米国人を対象に調査したところ、全体の74.6%の人の尿中からトリクロサンが検出されました。さらにスウェーデンのカロリンスカ研究所の調査では、母乳や血液からもトリクロサンが検出されたのです。そのほか、ノルウェー国立公衆衛生研究所は尿中トリクロサン濃度が高い子どもはアレルギーを起こしやすい傾向にあること、カリフォルニア大学サンディエゴ校の研究者らは、トリクロサンが肝臓の線維症やがんを引き起こす可能性について報告しています」
環境面への影響についての調査も、同時進行的に行われてきたという。
「ミネソタ大学ウィリアム・アーノルド教授らの報告では、トリクロサンは、ダイオキシン類に変換されるという研究を発表。’10年には、毒性は不明ですが、ミシシッピ川のトリクロサン由来のダイオキシンの濃度が、この30年間で2〜3倍に増加しているという研究結果を出しました」
このミネソタ州では、全米に先駆け、トリクロサン配合の石けんの発売禁止を決定している。
「こうした一連の流れが、今回のFDAの声明につながったのだと思います」
日本も例外ではなく日本製の化粧品の中にも知らず知らずの内に健康被害を与えてしまう原料が使われていることがたくさんあります
特に安価な物には注意が必要です