宣伝に騙されないで！

今日、ある掲示板を見ていたら凄く良さそうなシャンプーがありました。

そこには「美容師さんが作った、髪と身体に優しい、植物エキスにこだわった無添加の低刺激シャンプー」と書いてあり、さらには「防腐剤や合成着色料、鉱物油などを使用せず、肌の弱い方でも使用できる製品です」とか書いてありました。

それは楽しみだと思い、表示成分を調べているとメーカーさんの宣伝広告を見つけました。

それがこちらです。

商品名
商品説明	本当に美しく健康な髪でいて頂く為、髪にも体にも優しく心地の良いシャンプー＆トリートメントが必要でした。 原材料にこだわり、防腐剤無添加でありながら安全性の高い厳選された天然由来の植物成分を豊に配合し健康で美しい髪と地肌をはぐくむ為に製品化しました。 防腐剤無添加で多くの植物エキスを配合した低刺激のシャンプー＆トリートメントです。
香り	日本人の嗜好に最もマッチした、爽やかなシトラス・グリーン・フローラル
ご使用方法	1.ぬるま湯で髪・頭皮についた大きなホコリを洗い流します。 2.ナチュラルケアシャンプーを手に取り、頭皮全体になじませます。 3.指の腹を使ってもみほぐすようにマッサージしながら2～3分洗います。 4.ぬるま湯でしっかりと洗い流します。 5.ナチュラルケアトリートメントを手に取り、毛先から中間部にかけてつけ、なじませます。 6.2～3分時間を置いてから洗い流します。
全成分	水、ラウレス硫酸Na、コカミドプロピルベタイン、ラウロアンホ酢酸Na、ジステアリン酸グリコール、グリセリン、ココイルグルタミン酸TEA、塩化Na、BG、ポリクオタニウム-10、ポリクオタニウム-7、コカミドDEA、グアーヒドロキシプロピルトリモニウムクロリド、グリコシルトレハロース、加水分解水添デンプン、ジオレイン酸PEG-120メチルグルコース、カプリル酸グリセリル、ラウリン酸ポリグリセリル-10、加水分解コラーゲン、ヒドロキシプロピルトリモニウム加水分解ケラチン（羊毛）、ムクロジエキス、カワラヨモギエキス、カンゾウ根エキス、アカヤジオウ根エキス、チョウジエキス、加水分解ハトムギ種子、アルニカ花エキス、サラシアレチクラタ木エキス、ローズマリーエキス、ラウラミノプロピオン酸Na、マルトシルシクロデキストリン、シクロデキストリン、ペンチレングリコール、EDTA-2Na、乳酸、乳酸Na、クエン酸、カラメル、香料
内容量	280ml
生産国	日本
発売元

まず、ビックリ！！

はじめにラウレス硫酸Ｎａが明記されていて、これを安全と言えるのには驚きます。

もちろんラウレス硫酸Ｎａは旧指定成分でしかもかなり危険性が高い界面活性剤です。

確かに天然成分由来の原料を多く含みますが、上記の配合原料の中には幾つかの溶剤が配合されていて、それらの中には抗菌性を持つ物があり、それを組み合わせる事で防腐効果を高めています。

さらには香料などの指定成分を配合しているのに「無添加」と名乗るのは不思議な物ですね。

これらの商品をアトピー性皮膚炎や化学物質化敏捷の方々が使ったら、すぐにアレルギー反応を起こす可能性があるます。さらには健康な、お肌でもラウリル硫酸のように生分解の悪い界面活性剤により肌荒れを起こすことは十分に考えられます。

それでも「美容師が作った」とか「植物性」などと謳うだけで商品価値が上がるとは、世の中不思議ですね。

確かにシャンプー剤を変えるだけで、現代の女性の髪の悩みのほとんどが解決する事があります。

しかし、それには本当の安全性を確保した商品のみに限られます。

それでも、このような商品が注目されて売れているのには、やはりそれなりに多くの女性が悩んでいるからでは無いでしょうか？

そんな人の弱みに付け込むような商品には騙されないように、宣伝コピーに隠された「からくり」を見分けてくださいね。

育毛剤は必要なのか・・・？

「女性のための育毛剤」って本当に必要だと思いますか？

クレールでは長年にわたり「女性のための育毛」をお勧めしてきました。

もちろん育毛剤を止めて頂きながら！！

よく美容師さんの講習会で、女性の脱毛の原因について思い浮かぶものは何ですか？と質問すると（老化・ストレス・過度のダイエット・体調不良・過度の美容施術）など、そんな答えが返ってきます。

もちろん考えられる原因のほとんどは、その中にあるといえますが、ではそれらの原因の改善に育毛剤は有効だと言えるでしょうか？

育毛剤で人の老化も止められないし、栄養補給も出来ないし・・・・

その意味を考えると育毛剤で脱毛の改善が出来るとは理論上でも無理があります。

では、なぜ育毛剤に頼るのかと言うと、育毛そのものにも随分と誤解があるのだと思います。

そもそも「育毛」とは？「髪を育てる」と言う事であり、髪を「生やす」とか髪を「増やす」と言う意味ではありません。

つまりは本来あるべき毛穴の数、以上に髪が増えることはありません。

それでも育毛をはじめてから「髪が生えた」とか「髪が増えた」と言う声を耳にします。

それは本来あるべきはずであった毛髪が様々な原因により失われていたからです。

では、本来の毛髪の活性を取り戻すためにはどうすればよいのでしょうか？

そのためには生活習慣を見直し発毛環境を整えることが大切な事なのです。

もし、髪の抜け毛や、髪がやせるなどでお悩みの方は、育毛剤や育毛サロンに頼る前に「体にいいこと」から始めてみてください。

勿論、その中には心身ともに休息することや、安全なヘアケア商品を選ぶ事も、過度の美容施術を避ける事も含まれます。

その事を見直すだけで、多くの女性が美しい髪を取り戻す事が出来ると思います。

今年も行きました！！

今年も鈴鹿に行きました

３度の食事よりも好きな？Ｆ－１グランプリ。

昔からのカート仲間との気楽なレース観戦は実に楽しい物です。

それよりも、クレールのお客様にもＦ－１好きが飛び火したようで、今年は「私もＦ－１に行きます」と何人かに言われたました。

いつもＦ－１を熱く語ったせいでしょうか？

でも、心から楽しんで頂けたら嬉しいですね。やっぱりＦ－１は現地での観戦に限りますね。

携帯の画像だからちょっと汚いけどアロンソで～す。

やはりベッテルの速さが凄かったけど、小林可夢偉の活躍に凄く盛り上がっていた観客席でした。

久しぶりに日本人の活躍に胸躍る日本ＧＰでした（いや～良かった良かった）

香りのブームで、ますます危険に・・・・

昨晩、ＴＶを見ていたら「香りがブーム」と題して、様々な商品を紹介していました。

特に洗濯用の柔軟剤の香りに注目していましたが、その人気の条件は、香りが長持ちする事だそうです。

今は香水のように直接肌につける物に変わり、衣類や髪などから香りを発する事がブームになりつつあるようで、それが証拠に1位に洗剤（柔軟剤を含む）2位にヘアケア商品となっていました。

しかし、この化学合成で作られた香りに潜む危険性を知っている人がどれ程いるのでしょうか？

実はクレールには化学物質化敏捷の方がお越しになりますが、その方は通常の美容室には入室すると５分と持たず呼吸困難になるそうです。

またスーパーマーケットは勿論ホームセンターやドラッグストアーなど、人工的な香料を配合している商品のある店には、とても入店できないそうです。

でも、数年前は普通にお買い物や美容室でのおしゃれを楽しんでおられたそうです。

通常、何も感じない方々にとっては何ともない事ですが、化学物質化敏捷の方々にとっては、ほんの僅かに合成香料の香りがあるだけで呼吸困難（アナフィラキシーショック）などで生命に危険性を及ぼす事もあるのです。

一般には合成香料や合成着色料は懸念されていますが、この両者に潜む危険性はどちらが高いのかご存知でしょうか？

まず、表示を見ると着色料の表記には赤○○○号や黄○○○号など数字が書かれていますが、本来は配合した物すべてを表記しています。

人工的な色を作るには数種類の着色料を混ぜて一色の色を作りますが、比較的少ない種類である程度の色が出来るので表記する時に、配合した全ての色を書き出すことが出来ます。

ところが香料の場合は一つの香りを作るのに化学合成されたフレグランス剤を何十種類と混ぜ合わすので、その種類も多く、とても表記スペースには収まらないのです。そのため旧厚生省（現在の厚生労働省）は香料に関してだけは特例措置として、何十種類の薬品を混ぜ合わせても表示は「香料」だけでＯＫとしたのです（実に怖い話です）

そんな香料がとても身近な存在であることと、それがなければ商品価値が低いと思われる事も不思議に思いますね。

例をあげると１００％果汁のオレンジジュースには、ほとんどのものが香料が配合されています。つまりは天然の香りの揮発性が商品価値や購入意欲（飲料や食欲）を下げると思われているからです。

でも、そんな危険な物質から消費者の安全性を守ることの難しさに何時も悩みます。なぜなら今でも良い物と流行る物は別だからです・・・・・

昔、知り合いの娘さんが香料を作る化学工場に就職が決まり、その後、お母さんに話を伺ったところ「娘は香料の入った物を口にしたり体には絶対つけなくなりました」と話していました。

その事は、昨日の香りブームの特集を真っ向から否定する事になるのでしょうね・・・・・

いずれにしても、選ぶのは自分自身です。

ＰＳ　香りが長持ちするにはシリコンやポリマーなどの撥水性の物質に香料を混ぜ合わせて作る事が多いのです。

あたり前の事が良さそうに・・・？

この頃、ＴＶを見ていると「頭皮に優しく～♪」と言うヘアワックスのＣＭが流れています。

でも、それってそんなに感心する事なのかな・・・・？

ヘアケア商品も化粧品である以上は安全性の確保はあたり前のはずなのに、いまさらながら安全を強調する事は本当に不思議に思います。

このＣＭを見ると、今までのヘアワックスは「頭皮に及ぼす危険性がある」と言っているようですね（それは、そうですが・・・）

でも、この宣伝トークにもまだまだ落とし穴がありますね。それは「頭皮に優しく」とは言っていますが「頭皮に良い」とは言っていませんね。

私達の開発テーマは、いつでも頭皮や毛髪に良いと言うコンセプトで開発を行っています。

その事は、今までもこれからも、ずっと変わらないと思います。

それでも、あたり前の事が宣伝になる時代がようやく訪れ、消費者に安全を促す事にはとても歓迎しています。

今は、世の中の全ての化粧品メーカーさんが、安全性の関心が高まる事を願います。