クレール美容室の独り言

近年は女性の抜け毛や薄毛が増え続けています。それらの予防にために安全な美容施術やヘアケア商品の開発を行っています。

恐る恐る触ってみた(余計に怖くなった)

2010年02月26日 | 安全な美容を選んでね

今日、雑誌の付録にP社のトリートメントがついてきました(最近の女性雑誌は豪華な付録がついてますね)

本心は、怖くてとても試す気にはなりませんが、これもデータ収集と思い恐る恐る触って見ました。

まずは何時もの配合成分のチェック!すると、お決まりのようなシリコンコーティング剤が配合されています。

しかも配合表示(16種類の内)が水の次の2番目にビスアミノプロピルジメチコンと書いているので、かなり高濃度で配合してるようです。

また、原料臭を消すのに5番目に香料が書いてあります(珍しいくらいの高濃度の香料と思います)

通常、化粧品の表示成分表は配合量の多い順番から明記されます。

このトリートメント剤は16種類の原料を配合して作られていますが、その中でも珍しいのは通常はジメチコンや香料は補助的に配合しますが、この商品は表示の順番から推測して、それらの原料を結構な高濃度で配合されているように思います。

さらに不思議な事にトリートメント剤なのに着色料を2種類も配合している事です(洗い流すトリートメント剤なのに色は売れ行きに関係あるのでしょうか?)

アレルギーの方々が増えている現代でも発がん性やアレルギー性の疑いのある原料でも平気で配合するあたりは、さすがに大手化粧品メーカーさんですね。

私は商品開発のために良くサロン系の商品を購入し、テストをします。

しかし、市販品にはあまり興味がなく(原料メーカーさんからのデータで知っているから)買う事もありませんが、今日はサンプルがついていたので、久しぶりにあれこれと試してみました。

その結果、まず匂いで既にノックアウト(匂いと言うより、まるで臭い)

さらに手に取って水をかけたり、その手を乾燥させたり、色々試しましたが、一番問題に感じたのは、その残留性による危険性です(さすがに髪と頭皮には怖くて使えませんでした)

その後、何度か手を洗ったけどツルツルも取れないし臭いも取れない(臭い)。

これ、アトピーや敏感肌の方々が使うなら必ずパッチテストをした方が良いですよ(余談ですがアレルギーのある方はシャンプーでさへ、パッチテストをすることをお勧めします)

久しぶりに市販品のヘアケア商品に恐る恐る触れ、あらためて感じましたが、これなら髪の修復(現実には修復ではないけど)に14日もかからず、これほどの高濃度のコーティング剤なら瞬時に毛髪はサラサラになるはずです。

その代わりに、人間の本来の毛髪ではなく、その生理機能も含めて、別の物に変化してしまう事も忘れないで下さいね。

何よりも恐ろしいのは、これらの商品に触れる事や、その感触を普通と感じるようになってしまう事です。

そのためにも、あらためて女性の髪の安全なノンシリコンで負けない手触りや艶を出せるような商品を作らなければと、強く感じました。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

リコールの意外な副産物?

2010年02月13日 | 美容について

このところ世間を騒がせているT社のリコール問題はブレーキ関係であるがゆえに大きな波紋を呼びました。

そんな中、T社のオーナーさんの意外な意見も聞かれました。

それは、あるTV番組による独自のアンケートで「私もその車種に乗ってますがブレーキが心配なので車間距離を何時もより開けて乗ってます」と言う意見があったのです。でも、これは意外な副産物だと感じてしまいました。

最近、街の中を車で走ると本当に車間距離を開けず、法定速度などで走ろうものなら、ガンガンあおられる事など日常茶飯事です(車の信頼性よりも問題ですね)

そんな時、何時も「この人止まれるのかな?」と考えると怖くなってしまいます。

実は若い頃、長年に渡り、友達とレースに没頭した事があります。

サーキットを走っているドライバーは早く走る技術は勿論ですが、早く止まる技術はもっと大切だと思っています。

そのため、あれほどアベレージスピードが高くても、相手の技量に対する信頼があるからこそ、安全に楽しく競い合う事が出来たと思います。

しかし、街中で日々遭遇するドライバーさんは相手の技量や運転の癖なども分からないので、とても危険性が高いと思ってしまうのです。

私がモータースポーツを始めて、一番勉強になったのはJAFのライセンス取得時の教官が「ルールは君達の命を守るためにある」と言った一言です。

何時も危険と隣り合わせのモータースポーツにおいては事故などが起きた時の相手の保障なども行う事がありません。つまり、全てが自己責任なのです(もしも世の中に自動車保険が存在しなければ事故率は下がると思います・・・・)

そのため、どんなに争いあっていても自分を守ることは勿論「相手を傷つけてはいけない」と言う気持ちが何処かにありサーキットを走る全ての人が、限界時にも何時も心にブレーキをかけているのです(勿論、高次元で)

今朝の街頭インタビューの『危険を想定できるから車間距離を開けよう』と言う意見を聞いて、安全性の問題である以上、メーカー責任として必ず改善しなければなりませんが、その事でユーザーの意識が変わり安全運転をするドライバーさんが増えるとしたら、社会的には良い副産物だったのかも知れませんね(何しろ何十万台と売れた車ですから)

私は何時も、美容の仕事をしている時にもJAFの教官の言葉を思い出してしまいます。

それは私のサロンに、ご紹介で来て下さるお客様の大半が美容施術で何らかのトラブルに巻き込まれているからです。

パーマとカラーを同じ日に行い頭皮が酷く炎症した方や過度のストレートパーマなどでの、異常なまでの切れ毛などのトラブルを抱えた方がたくさん訪れます。

そんな時、何時も思うのが『安全こそ全て』と言うことです。

車も美容も事故には必ず原因がつき物です。それは、やはり何処か無理をしていると言うことなのでしょう。

今回のリコール問題は社会的に大きな波紋を呼びましたが、もしかしたらユーザーもリスク回避の方法を学んだのかもしれませんね。

私達の美容業においても、リスク回避をするためにもサービスを提供する側の『安全』への意識が高まる事を願っています。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

デフレの代償?

2010年02月10日 | 美容について

昨晩、TVを見ていたら「大手ファミリーレストラン価格競争の激化にの新たな展開」と題し特集を放送していたので見ました。

今までは、価格競争の激化によりチェーン店展開を行うファミリーレストランでは、企業の体力(会社の規模)により閉店を余儀なくされる事がたくさんありました。

しかしながら一度『激安』『格安』があたり前になってしまった今では、単純に以前のような価格に戻す事が難しくなり、利益を得るための食品の偽装(産地の改ざん)などの不正も行われ、出来るだけのコストダウンを行う事で何とかつないできたそうです(これを企業努力と言っていたようです)

しかし真面目な企業にとって他店の行為も混同され、悩みは尽きなかったそうです。

ある企業の社長さんはインタビューの中で「価格競争は麻薬と同じで最初は嬉しいが、慣れてしまうとより安くを求めてしまう」「そのために体力の無い企業は崩壊してしまう」と話していました。

そこで、激安や格安を廃止するために価格は据え置き、もしくは少し値上げをしてでも『お得感』を感じて頂けるように方向転換をする企業が増え始めているそうです。

それにより売り上げが確保され、商品の品質低下や雇用の安定など様々な形で社会貢献が出来ると考えたからだそうです。

この事については私も同じ考えをずっと持っており格安、激安の裏には必ずからくりがあると言い続けてきました。

現在でも私達の美容業界で安売りの激化が盛んであり、低価格化粧品なども次々に登場してきます。

しかし、その商品の生まれる背景には、限りなく低価格の原料も膨大な種類があるからです。

ここ数年、ヘアケア商品の開発に携わり、様々な原料について勉強していました。

そんな努力も実り、昨年からは原料の卸売りメーカーさんとも一緒に商品の研究開発をする事になりました。

そのお陰で日本に流通しているあらゆる化粧品原料の実態を知る事ができました。

ここでは詳しくは語ることが出来ませんが、一つ言える事は、化粧品原料は化学合成により作られる物なので、その合成レベルや抽出の原料材料などにより、原料の価格は驚くほど違うのです。

さらに、残念な事には、原料の価格は=危険度のレベルにあると言う確かな事実です。

その事は今後の商品開発においても、今まで私がこだわり続けてきた『安全』『安心』な商品の開発に向けて、より正しい方向へと導いてくれると思います。

今も増え続けている花粉症やアトピー性皮膚炎。さらには女性の脱毛症などについては、様々な化学的薬品の副作用であると言い続けている医療団体も今では少なくありません。

そんな世の中だからこそ、食品や化粧品にも本当の意味で求めらる安全性が大切なのではないのでしょうか?(特に化粧品は直ぐに結果が出ないので危険です)

『お財布に優しい』『激安』『格安』など安い事は嬉しい事ではありますが、一見良さそうな宣伝文句の裏には危険もつき物かもしれません。

デフレの代償は、世の中の景気や雇用の問題だけではなく、人々の健康の安全性にも不安の影を落としているのかもしれませんね。

そんな時代だからこそ、クレールを訪れてくださるお客様には、これからも出来る限りの安全を提供し続けて行きたいと思っています。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

それでいいの?

2010年02月03日 | 美容について

先日、靴を買いにいきました。

その店には、何時もたくさんのブランドの靴が並び、メーカーを選ぶのも楽しんでいました。

ところが今年になって、お店の経営方針が変わったようで商品のほとんどが同じメーカーで統一され、他のブランドは片隅へと追いやられていました。

何とそのメーカーは低価格を売りにしている某アパレルメーカーの物です。

その商品のポップには『今売れてます』と書かれていましたが、実際には誰も興味を示していませんでした(店の思惑と消費者の需要は違うのでしょうね~)

そこで、違うお店に行くと、また同じような光景を見てしまいました。もう「うんざり」です・・・・・

もしも世の中に同じブランドの靴しかなければ「個性も失われ楽しく無いのだろうな~」なんて思い本当に「それでいいの?」と聞きたくなりました。

私達の美容業界にも流行があります。

例えば最近流行の重たい前髪やボブスタイル。さらにはロートーンのヘアカラーも、数年前では「パッツンは嫌い」と言われ「スカスカに髪をすいてください」「ハイライトを入れてください」と言われたものです。

ところが最近では「絢香さんのボブが可愛い」とか「暗めのカラーでお願いします」と言われます(以前は最も嫌がられたヘアスタイルなのに・・・・)

でも、このようなシンプルなヘアスタイルを本当に綺麗に見せるには髪質や毛髪のコンディションに最も左右されるため、日ごろからの毛髪の管理が必要です。

でも、それができれば本当に美しく女性らしいため、人からも羨まれる事になり、また流行が訪れるのでしょう。

実際に数年前『スカスカ』のシャギーや、いわゆる『茶髪』と言われるハイトーンのカラー全盛期の時にも、黒髪で真っ直ぐのワンレングスにしていた大学生のお客様は「髪、綺麗~ってよく学校で言われる」と言っていましたからね。

結局は流行ってこうやって繰り返されるものですが、それには見せかけだけのデザイン力では無く、上質な素材感こそが本当の魅力を放つのではないのでしょうか。

某アパレルメーカーも低価格で人気を集めている事は確かですが、世の中の人々が豊富な色を揃えていても同じデザインのフリースやダウンジャケットで満足しているとは到底思えません。

そんな時代だからこそ人が羨むほどの上質こそ身に纏いたい物ですよね。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする